MHのWRCプレビュー・ポルトガル編:ヒュンダイは計画変更してローブを起用 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

MHのWRCプレビュー・ポルトガル編:ヒュンダイは計画変更してローブを起用

©Hyundai Motorsport GmbH

5月31日(木)から6月2日(日)にかけて、ポルトガルのマトシンヨスを拠点に開催される2019年WRC第7戦ラリーポルトガル。大御所WRCメディア、マーティン・ホームズによるラリー直前のWRCチーム近況をお届けする。

Rally de Portugal

シトロエン

チリでは、アルゼンチンよりもマシンがコンペティティブだったと感じているシトロエン。唯一、予想外だったトラブルは、パワーステージでセバスチャン・オジエ車の消火器が突然作動したことだった。

ポルトガルに向けての開発の中心はセッティング関連だったが、オストベルグのR5マシンは、リヤサスペンションのジオメトリーが新しくなっている。

オジエとエサペッカ・ラッピは、サルディニアで1日ずつテストを行った。両者とも、コルシカで使用したマシンを使う。

オジエは、ポルトガルには深い思い出があり、2010年にWRC初優勝をマークしているが、当時の本拠地はアルガルベだった。また、ラッピが初めてWRカーで参戦(当時はトヨタ)したのも、2017年のポルトガルだった。

ヒュンダイ

チリでのパフォーマンスが今一つだったアンドレアス・ミケルセンは、ポルトガルの参戦を見送られ、セバスチャン・ローブが予定外の参戦をすることになった。ローブは5月中盤にポルトガルでテストを行っているが、これはラリーチリ向けのものだった。ローブのエントリーは興味深い。アルガルベ時代は2回勝っているが、ポルトガル北部で開催されたイベントには参戦したことがないのだ。

ティエリー・ヌービルとダニ・ソルドは、サルディニアで1日ずつテストを行った。ソルドはメキシコ車、ローブはミケルセンがメキシコで使用したマシン、ヌービルはコルシカで勝利を収めたマシンを使う。

Mスポーツ・フォード

チリでは、予想外のテクニカルトラブルはなく、ポルトガルに向けても変更はない。チームは、ポルトガルで4日間テストを行い、エルフィン・エバンスとテーム・スニネンが1日半ずつ、ガス・グリーンスミスが1日走行した。グリーンスミスは昨年、英国内で既に1回、テストを行っている。

エバンスは2018年オーストラリアで使用したマシン、スニネンはチリで使用したマシン、ポルトガルでWRカーデビューを果たす22歳のグリーンスミスは、エバンスがチリで使用したマシンを使う。

WRC2プロは、ルーカス・ピエニアシェクがチームのマシンを使用。残りのヨーロッパ戦は全てこのマシンを駆る予定だ。

トヨタ

ポルトガルはトヨタにとって歴史的に重みのあるイベントで、1973年に初めて公式にWRC戦に参戦しているが、ポルトガルでの初優勝は1991年まで待たなくてはならなかった。

チリでは大きなトラブルはなく、ポルトガルに向けてもテクニカル面に変更はない。各ドライバーは、5月中盤にポルトガルで少なくとも1日ずつはテストを行っている。3台とも、コルシカで使用したマシンを使う。

WRCドライバー陣の中にはアルガニルを走った者はいないが、チーム代表のトミ・マキネンは舞台裏を知る1人で「今年のポルトガル、アルガニルのステージはみんなが初めて走る。自分が最後にあそこを走ったのは、2001年に三菱で勝った時。チャレンジングなエリアで、主催者はいろいろな道をラリーに使うことができる」
と語っている。
(Martin Holmes)

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