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F1とWRCを経験したヘイキ・コバライネン、カッレ・ロバンペラの挑戦に「彼はサーキットでも速いと思う」

©Naoki Kobayashi

今季の全日本ラリー選手権JN-1クラスタイトルを獲得し、今週開幕するWRCラリージャパンで、当面の日本でのラリー参戦を卒業することを発表したヘイキ・コバライネン。長年、日本でのラリー活動をともにしたラリーチーム・アイセロから、コ・ドライバーの北川紗衣とともに、トヨタGRヤリス・ラリー2で激戦区のWRC2部門に挑む。

元F1ドライバーとしての経歴を持つコバライネン。同郷フィンランド出身のカッレ・ロバンペラが、今季いっぱいでWRCを引退して2026年から日本のスーパーフォーミュラに参戦すると発表したことについて「とてもワクワクするし、面白いプロジェクトだと思うよ。なぜ彼がそうしたかったのか、自分は理解できる」とコメントした。

「彼はまだ若いドライバーだし、いつもサーキットレースに興味を持っていた。僕が、いつもラリーに興味を持っていたようにね。でも、彼はフォーミュラ1に到達したいのだと思う。僕はWRCのキャリアを追求したいわけではなく、国内選手権レベルで十分だった。彼が世界を目指したいというのは、とても大きなチャレンジだし、簡単にはいかないと思う。彼が速く走れることは間違いない。どんなマシンでも、どうドライブすればいいかを分かっている。十分なテストと新しいタイヤ、練習の機会が得られれば、速く走れるだろう。でも、そこは重要なところではない。プラクティスでは新しいタイヤを履いて1ラップ、予選で1ラップ、速いタイムを出さなくてはならない。そしてレースではたくさんのラップを走ることをマネージメントしなくてはならない。自分だけでなく、ほかのマシンと争わなくてもならない。そこが、彼にとって最大のチャレンジだ」

「でも、彼は別格のドライバーだし、サーキットレースでも成功できると思う。F1まで到達できるかどうかは分からないが、チャンスはあると思うし、挑むだけの価値はある。スキルを持っていないドライバーにとっては、難しすぎて挑もうとさえ言わないだろう。カッレは、マックス・フェルスタッペンやルイス・ハミルトン、あるいはセバスチャン・オジエやセバスチャン・ローブのような、普通のドライバーよりも少し優れた特別なドライバー。彼ならできる。言ったように簡単には行かないけれどね。彼の進捗を、自分も慎重に見守り続けていきたい」



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