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「両方のファンが交流する場に」SFを運営するJRP上野禎久代表、カッレ・ロバンペラ参戦に期待

©Jay Hirano

2026年、WRCチャンピオンのカッレ・ロバンペラが新たなる挑戦の舞台として選んだ全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)。フォーミュラカーの国内トップカテゴリーであり、国内主要サーキットを舞台に、2025年シーズンは22人のドライバーが鎬を削っている。SFを運営する株式会社日本レースプロモーション(JRP)の上野禎久代表取締役社長に話を聞いた。

──来季からのカッレ・ロバンペラ参戦について聞いた時、どう思われましたか?
上野氏
:本当にびっくりしました。もちろんWRCチャンピオンのカッレ・ロバンペラ選手は知っていましたが、イメージがすぐにリンクせず「え? カッレって誰だっけ?」みたいな。それほどの驚きでした。
 ただ、ラリーファンの方々にとってみれば、彼の走りが見られなくなるわけですから、このニュースはすごく悲しいことだろうなと思います。その一方で、彼が新しい挑戦を始めるにあたって、最初にSFを選んでもらったという点では、本当にうれしく思いました。

──海外からの問い合わせや反響はありましたか?
上野氏
:すでに海外メディアからお問い合わせをいただいています。「ぜひ取材したい」、「このレースを紹介したい」というポジティブな反応です。我々としては、まずは彼の活躍を世界中のファンに届けられる環境を整えたいですね。彼がどんな走りをするのか、どういうレースをするかというのは、海外のファンも間違いなく観たいと思っているでしょうし、WRCファンの皆さんにとっても、すごく興味深い話だと思います。ですから彼らの期待に応えられるような準備をしたいと思っています。

──現在SFに参戦している選手たちにとっても、ロバンペラ選手の参戦は刺激になりますか?
上野氏
:SFのドライバーたちは、誰が相手であろうと自分のレースに集中すると思うので、ロバンペラ選手が来たからといって特別に意識するようなことはないと思いますね。しかし、まったく違うフィールドから来たトップドライバーがどんな走りをするのかなという点は、現役ドライバーたちも大いに関心があると思いますよ。

──ラリーファンに向けて、SFの魅力や楽しみ方を教えていただけますか?
上野氏
:ラリーファンの方々にとってサーキットレースはなじみが薄いかもしれませんが、1000分の1秒を競う極限の駆け引きには、きっと魅力を感じていただけるはずです。
 ロバンペラ選手は、言わばモータースポーツ界の大谷翔平選手です。まさに“二刀流”ですから。彼は今後、シングルシーターのフォーミュラで新しい挑戦をする中で、歴史的なシーンをいくつも見せてくれるでしょう。ですから、ラリーファンの皆さんにもぜひサーキットに足を運んで、その瞬間を目撃していただきたいですね。そして、彼の参戦がSFファンに対してラリーの魅力やラリードライバーの実力を伝える機会になることを期待しています。両方のファンが交流するような、SFがそんな場所になればいいなと思っています。

スーパーフォーミュラは10月11日(土)〜12日(日)に第9戦/第10戦が富士スピードウェイで開催される。

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