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全日本ラリー選手権第6戦ラリー北海道(グラベル)と併催されるXCRスプリントカップ第4戦に参戦する三菱車の存在感が増している。トライトンが2台、アウトランダーPHEVが1台、エクリプスクロスPHEVが1台、さらに今年はデリカD:5が加わっている。
注目はやはりトライトンの2台。三菱自動車エンジニアの手によりオートマチックトランスミッションのシフト制御に変更が加えられ、より競技向きのものとなっている。カムイに続き今季2戦目となる川畑真人は「前戦のカムイから、ショックはオーバーホールしながら減衰を変えてもらったり、シフト制御やブレーキのバランスも調整してきました。シフト制御の部分も大きく変えてもらいました。路面は濡れている部分が残りそうですが、条件はみんな一緒なので。あんまりそこは気にせず、ベストを尽くします」とコメント。ビビッドなカラーリングの“モモトン”を駆る竹岡圭も、カムイと同様にトランスミッションに競技向けの制御を入れて北海道に挑む。“モモトン”は5日(金)には帯広市立若葉小学校でのイベントにも参加しており、子どもたちからの人気も絶大だった。
そのほか、アウトランダーPHEVの長谷川智秀はアウトランダーで3年目の挑戦。PHEVでラリーに参戦することで、新たなラリーカーの“はじめの一歩”を刻むことができた、としている。ラリーでは発売前のパーツをテストすることもあるそうで、自社製品のPRにも役立っているようだ。また、三菱自動車社員有志チームでエクリプスクロスPHEVを走らせる浅井明幸は、量産車の評価を担当する三菱自動車の社員。2024年にラリーデビューを飾り、エクリプスクロスPHEVでXCRに参戦を続けている。クロスカントリーラリーで名を馳せる惣田政樹はデリカD:5を投入。45度登坂もこなすミニバンだけあって、そのスピードにも注目が集まる。
ラリーは現在、競技初日の中盤まSS5でを終了、XC-2クラスの川畑真人がSS1でベストタイムをマークし、現在はクラス3番手につけている。