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WRC第9戦ラリーフィンランド(グラベル)、金曜日の走行後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。上位4台が8.1秒にひしめく接戦となったこの日、トヨタの勝田貴元をわずか0.4秒押さえての3番手で折り返したヒョンデのアドリアン・フルモー。いずれもWRC初勝利を目指す両者、意識をせずにはいられない存在になっているようだ。
[トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2]
トヨタGRヤリス・ラリー1
カッレ・ロバンペラ/総合首位
「いい金曜日だった。トップ争いができてよかったし、たくさんの人が自分たちを応援してくれたのですごく楽しかった。マシンでのフィーリングはまだベストではないかもしれないが、ハードにプッシュしていたし、速い走りができていた。ペースを高めるためにたくさんの作業を行ってきたので、よくなってきたようだ。午後は雨が降ってきてトリッキーだったが、それでもいいタイムを出せたし首位を守れたので、明日もこのいい流れを続けていきたい」
勝田貴元/総合4番手
「今日は最初からいいフィーリングでした。苦戦したステージもありましたが、マシンに変更を行ったら、すぐによくなりました。午後、雨が降ってきた時はプッシュするタイミングだと感じました。すぐにいいフィーリングが得られて、ベストタイムをマークできました。。その後もフィーリングはよかったのですが、トリッキーな轍やバンプで、タイムをロスしてしまいました。それでも僅差ですしまだ先は長いので、集中力を切らさずプッシュを続けます」
サミ・パヤリ/総合5番手
「とても手堅い一日だった。午前はすごくよくて、ステージウインを2本獲って3番手に上がれたし、それでもまだ改善できる部分がある感触があった。午後のコンディションは簡単ではなかったが、それでも首位とはそれほど離れていなかった。誰もがすごく僅差になっていて、大きな差をつけるのが難しい。母国のラリーで上位争いができているのはすごくクールだし、これだけの観衆が応援してくれているのはうれしい。この先の2日間も楽しくなるのは間違いないね」
セバスチャン・オジエ/総合6番手
「今日のコンディションはラクではなかった。ドライの午前中はまだ砂利掃きが残っていたし、しっかりコミットできていなかった場所もあったと思うので、タイムをロスしている。午後は雨も走行順が早い自分たちにはチャレンジングになったが、そう悪くはなかった。改善できる部分がいくつかあるが、ポディウム圏内までもそう離れていないので、明日はそこを目指す」
エルフィン・エバンス/総合7番手
「朝はいい滑り出しができた。暑くてドライの天気が続いていたので、予想通りルーズグラベルを掃く役目はあった。それを考えればかなりいい戦いができたと思うし、タイムも接近している。残念だったのは、午後、雨が降ったことでかなりトリッキーになり、轍にかなり水が溜まったので、自分が望むようなコンディションにはならなかったこと。だから、一日の全体としては少し残念だったが、明日は山場で、天気の面でもサプライズがありそうなので、自分たちができるベストを尽くし続けていく」
[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1
ティエリー・ヌービル/総合2番手
「午後はすごく楽しかった。マシンの動きはよかったし、カッレはめちゃくちゃ速かったが、自分たちもそう離れてはいない。チャレンジングな一日だった。轍には水が溜まっていたので、かなり手前の方からリスクを判断しなくてはならないし、同時に今いる場所のことにも集中しなくてはならない。簡単ではないが、自分たちの今日の出来にはかなり満足。明日の新しいセクションやステージでもこの調子を続けられれば、いい結果がついてくると思う」
アドリアン・フルモー/総合3番手
「今日の進捗や、トリッキーなコンディションでの自分たちのペースにはハッピー。タカモトよりも上の順位をキープできたのは、すごくポジティブ。ドライではティエリーよりも少し速かったが、ウエットでは彼の方が速かったので、明日はドライ寄りの天気がいいな! 少し雨も予報されているが、走行順が後方になるので、そのアドバンテージを活かしたい」
オィット・タナック/総合28番手
「朝は走行が重なるごとに道がよくなっていったので、走行順が最初の自分たちは相応のペースが出せなかった。SS7ではブレーキを踏んでいる時にラインを外してしまい、その衝撃で冷却システムにダメージを負ってしまった。オーバーヒートしてしまうのでマシンを止めることができず、午後の残りのステージを走り切るのが大変だった」
*ペナルティ裁定前のコメント
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ラリー1
マルティンス・セスクス/総合8番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外
「長い一日だったが、走り切れて最高。明日はまた、新しいチャレンジになる。今日はたくさんのことを学んだし、すごく興味深かった」
ジョッシュ・マカリアン/総合9番手
「笑顔にならないとね。ペースがいい時もあれば、タイムをロスした時もあった。明日は、また明日。たっぷりステージがあるからね」
グレゴワール・ミュンステール/総合10番手
「SS3でかなり危ない場面があり、だいぶタイムをロスした。サービスでマシンに変更を行い、フィーリングはよくなった。明日は砂利掃きをしなくてはならないが、攻め続けていく」