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WRCフィンランド:ヒョンデはオィット・タナックが選手権リーダーとしてスタート

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRC第9戦ラリーフィンランド(グラベル)に、ヒョンデはオィット・タナックを選手権リーダーとして送り出す。チームはさらに、ティエリー・ヌービル、アドリアン・フルモーをヒョンデi20Nラリー1のドライバーとして参戦させる。

前戦エストニアでタナックが2位、ヌービルが3位でダブルポディウムを決めたヒョンデは、マニュファクチャラーズ選手権でのポイント差も詰め、同じく高速グラベルのフィンランドでシーズン後半戦の巻き返しに勢いをつける構えだ。

2022年にフィンランドで優勝をマークしているタナックは「自分にとって、ラリーフィンランドはWRCカレンダーのなかでベストのイベント。純粋なパフォーマンス勝負で、マシンにもクルーにも過酷だ」とイベントを賞賛する。
「速度域が高くジャンプも多いので、いいパフォーマンスをするためにはセットアップが重要だ。グリップと安定性が求められ、マシンを常にあるべき場所に留めるためには極めて正確でなければならない。非常に僅差になるので、すべてがうまく整わなかったり、ペースをつかめなければ、それで勝負は終わり。日曜日は、1本のロングステージだけが舞台だが、何年も走っていないしかなり試される道なので、これも新しいチャレンジだ」

ヌービルは、23年にフィンランドで待望の初ポディウムフィニッシュを飾り、翌24年にも2位でフィニッシュしている。今回は、走行順のアドバンテージを活かして好リザルトを狙う。
「ラリーフィンランドは特別なイベント。素晴らしいステージばかりだし、ラリーカーらしい走りができるので、フィンランドはラリー競技のホームだととらえている。テクニカルなイベントというわけではないが、超高速のステージでブラインドコーナーも多い。何年も参戦しているのでどのような感じかは予想できるが、常に争いに加わっていたいラリー。日曜日はオウニンポウヤを2回走るだけの構成なので、スプリント勝負。全開で攻めるには、できる限りステージを熟知しておかなくてはならない。エストニアでポディウムに上がりいい流れができているので、フィンランドでも上位でフィニッシュしたい」

フルモーも、Mスポーツ・フォード時代にフィンランドでのポディウムを経験している。エストニアでも好ペースを披露しており、その勢いを最大限に活かすことを目指す。
「ラリーフィンランドは、WRCのレガシーの一部。絶対に見逃せないイベントだ。ステージは素晴らしく、ファンのおかげで雰囲気も最高。フィンランドでは、最初のステージから攻めていかなくてはならない。ステージは超高速なので、ドライバー同士の差も小さい。高速ステージでは、アペックスをとらえ損ねることも許されない。どのコーナーでもプッシュしなくてはならないので、マシンにもすごく過酷だ。クレストやジャンプも多いしね。特に、今年のパワーステージだ。去年のフィンランドでポディウムに上がったので、今年も再現したい」



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