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WRC第8戦ラリーエストニア(グラベル)、WRC2部門は地元エストニアの声援を受けたロベルト・ビルベス(シュコダ・ファビアRSラリー2)が、週末を通して見事な対応力を披露。終盤にはタイムペナルティを受ける場面もありながらも、待望の部門初優勝を飾った。
現在25歳のビルベスは、スタートから抜群のペースコントロールを発揮。最終日最初のSS18ではジャンプスタートにより10秒のタイムペナルティを受けたが、それまでのマージンを活かして最終的に同じく地元エストニアのゲオルグ・リンナマエ(トヨタGRヤリス・ラリー2)に18.4秒差を残して勝利した。
そのビルベスの初勝利は順風満帆とはいかず、金曜日は食中毒と闘い、土曜日は砂利掃除の役を担ったが、日曜日のダンプコンディションを走り切って母国で初優勝を挙げた。エストニア出身のドライバーによるWRC2部門優勝は、2014年のカール・クルーダ以来。
週末を通して2番手につけてビルベスを追っていたリンナマエは、26.5秒差で最終日を迎えており、逆転優勝にはビルベスに何かが起こることを望むしかない状況。しかし、ビルベスがペナルティを受けても、リンナマエに逆転のチャンスが訪れることはなかった。3位でポディウムに上がったのは、リンナマエに31.0秒差のルーペ・コルホネン(GRヤリス・ラリー2)。3.3秒の僅差で4位となったミッコ・ヘイッキラ(ファビアRSラリー2)は、ラリー序盤にジャンプスタートにより10秒のタイムペナルティを受けていた。
5位には、ヘイッキラから18.8秒遅れで、地元エストニアのロメ・ユルゲンソン(フォード・フィエスタ・ラリー2MkII)、さらに24.5秒差でラウリ・ヨーナ(ファビアRSラリー2)。TGR WRCチャレンジプログラム2期生の山本雄紀(GRヤリス・ラリー2)は、トップから2分6.3秒差の7位でのフィニッシュとなったが、8位に入ったエストニアのジョセフ・ラルフ・ノーゲン(GRヤリス・ラリー2)には、1分以上の大差をつけた。
WRCエストニア:WRC2部門最終結果
1 R.ビルベス(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2:45:18.5
2 G.リンナマエ(トヨタGRヤリス・ラリー2) +18.4
3 R.コルホネン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +49.4
4 M.ヘイッキラ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +52.7
5 R.ユルゲンソン(フォード・フィエスタ・ラリー2MkII) +1:11.5
6 L.ヨーナ(シュコダ・ファビアRSラリー2) +1:36.0
7 山本雄希(トヨタGRヤリス・ラリー2) +2:06.3
8 J.ラルフ・ノーゲン(トヨタGRヤリス・ラリー2) +3:08.4