WRCアクロポリス：ティエリー・ヌービル「タイヤでリザルトが決まるなんてよくない」金曜日コメント集

WRC第7戦アクロポリス・ラリーギリシャ（グラベル）、金曜日の走行後の各ドライバーからのコメント（抜粋）。序盤から2回連続でパンクに見舞われ、いきなり優勝争いから脱落してしまった王者ティエリー・ヌービル。今季はたびたびパンクに見舞われており、思うような結果が出せていないことに苛立ちを隠さない。

［ヒョンデ・モータースポーツ］
ヒョンデi20Nラリー1
オィット・タナック/総合首位

「全部まとめて、すごくポジティブな一日だった。すごく過酷だったから、無傷のままでいることが難しい時もあったが、マシンにもタイヤにもトラブルなしで終えられてハッピーだよ。本当に長かった。41度の車内に15時間いるのは、ラクな旅ではないね。明日は、かなり速度域が低くなり、林道はとてもテクニカルでツイスティ、ナローだ。どんなことが待っているかは分からないが、ラクではないことは確かだよ」

アドリアン・フルモー/総合2番手

「今日は本当にポジティブだったが、SS2はタカのダストでスローダウンしなくてはならず、ここでロスした分を取り戻さなくてはならない。自分的にはすごくいい一日で、ラフなところでもうまく対応できたし、クリーンなところではプッシュできて、それが結果につながった。基本的には走行順で有利だったこともあるけど、すごくラフな場所では自分たちも問題はあったから速度を抑えなくてはならなかった。それでも、マシンのハンドリングは素晴らしかったよ。ギリシャでハードにプッシュし始めたら、トラブルに遭う。明日も今日と同じようにアプローチを続けていくよ」

ティエリー・ヌービル/総合8番手
「続けて2回もパンクするなんて予想していなかったし、かなりタイムをロスしたから、すごくモヤモヤする。大きなトンカチで2回殴られたような気分だ。午後は挽回するのに苦戦した。車内に十分な水がなく、すごく気分が悪くなってしまったので、すべて合わせて大きな問題になってしまった。間違いなくタフなイベントだが、キャリアの中でシーズンのスタートからこんなにたくさんパンクに見舞われたことなんてなかったよ。もっと安定して戦えるなにかがほしい。タイヤでリザルトが決まるなんて、よくないよ」

［トヨタ・ガズーレーシングWRT/WRT2］
トヨタGRヤリス・ラリー1
セバスチャン・オジエ/総合3番手

「全体としてはすごくポジティブな一日だった。走行順2番手から、予想以上の展開だ。特に午前のループはAghii Theodoriで2回勝ててよかった。Loutrakiは、午後を示唆するようなステージで、砂利掃除の影響がかなり大きく、すごくタイムをロスした。それでも、自分たちの成果とマシンにはかなり満足。明日は走行順も良くなるので、もっとコンペティティブに戦えるはずだ」

エルフィン・エバンス/総合4番手

「厳しい戦いだった。暑かったし、砂利を掃除することにももちろん苦しめられた。走行順もキツかったね。特に午後のステージは、みんなのために道をキレイにしていたようなものだった。今日直面したコンディションでいいフィーリングを得ることは本当に難しい。トラブルに見舞われた人がたくさんいるので、4番手はまずまずの順位だけれど、まだ先は長いので、クリーンなラリーをつづけていかなくてはならない」

勝田貴元/総合6番手

「残念ながら、今日最初のステージの序盤でタイヤを交換しなければならなくなりました。なぜパンクが起きたのかハッキリは分かりませんが、道はラフでしたし、路面の岩盤部分には大きな段差がありました。でも、アクロポリスでは多くのドラマが起こり得るので、その後は同じような問題が起こらないように走り、ミスを避けるよう努めました。午前のことを考えれば、一日を終えて6番手まで挽回できて良かったです。まだ先は長いですし、どんなことも起こり得るので、トラブルを避けながらできる限りのプッシュを続けていきます」

カッレ・ロバンペラ/総合7番手

「マシンにもタイヤにもクルーにも、過酷な一日だった。すごく暑かったしね。午前は思うようなペースが出せず、悩ましかった。道もすごくラフだったので、マシンが大きなヒットをたくさん受けてダメージにつながり、そのまま1日を走り切った。このようなラリーでは、ある程度は運が必要だが、自分たちは今日は運がなかった。でも、まだ明日もある」

サミ・パヤリ/SS5後のリエゾンでデイリタイア

「今日は、本当にタフでトリッキーなコンディションだった。石が本当に多くて、どれに当たってもトラブルにつながりかねない。プッシュしていた場所もあったけど、トリッキーなセクションではクレバーになった。午前はかなりうまく行っていた。戦いに絡んでいたし、マシンにもドライビングにもすごく満足できた。残念ながら、SS5の後にテクニカル面のトラブルが見つかり、競技を続けることができなくなった。残念だけど、アクロポリスはラフだから、こんなことも起こり得る。明日、再スタートできることを願うよ」

［Mスポーツ・フォードWRT］
フォード・プーマ・ラリー1
グレゴワール・ミュンステール/総合5番手

「戦略は良かったし、それを貫徹した。それがうまくいった。もっとプッシュすることもできたが、大きな賭けでもある。しっかり準備したことが、活きている。明日も、プランどおりに進めていく」

ジョッシュ・マカリアン/総合12番手

「とにかく生き残って、マシンを管理することに徹した。素晴らしい経験になっているよ」

ジョルダン・セルデリディス/総合26番手
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外

「タフだけど、いいステージだね。日差しが邪魔になることもあったけど、楽しめたよ。ラミアに戻るのが楽しみだね」
(SS7フィニッシュ後）

マルティンス・セスクス/デイリタイア
*マニュファクチャラーズ選手権ノミネート外

「トラブルがなんなのかは、まだハッキリ分からないけど、燃料系のトラブルだ。タンクのリンケージから燃料が漏れていたので、続けるのは安全ではなかった。たぶん、燃料タンクを交換すれば、明日は競技に戻れると思う。初めてのアクロポリスだけど、すぐに感覚をつかんで、SS6ではすでにいいフィーリングが得られていただけに残念だよ」