マルティン・セスクはMRFカラーのトヨタGRヤリス・ラリー2でERC参戦へ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マルティン・セスクはMRFカラーのトヨタGRヤリス・ラリー2でERC参戦へ

©Martins Sesks

マルティン・セスクが、トヨタGRヤリス・ラリー2にマシンをスイッチして今季のヨーロッパラリー選手権(ERC)に参戦することになった。

昨年はシュコダでERCシリーズ2位に入ったセスクは、コ・ドライバーのレナース・フランシスとのコンビ、ラトビア拠点のスポーツ・レーシング・テクノロジーとの関係を継続して、ERCタイトル獲りに挑む。

2023年はMRFタイヤでERC2勝をマークしたセスクは、現在24歳。ラトビア最大の通信会社、Latvijas Mobilais Telefons、バルト三国の大手レンタル機器会社のStorent Groupの支援を受ける。

「昨年はERCでいい活躍ができて、シリーズ2位に入ることができた」と語るセスクは、ラトビアの首都リガで、ERC参戦を発表した。
「しかし、ERCで前進するためには、成長と新たな挑戦も受け入れなければならない。WRCからERCに参入してくるドライバーもいるので、競争は日々激化しており、自分たちも最大限の成長が求められる。その点で、スポーツ・レーシング・テクノロジーの専門知識が、GRヤリス・ラリー2での参戦にも活かされる」

Martins Sesks

「もちろん、チームが新しいマシンに慣れるまでには学びの時期もあるだろうし、ターマックラリーが増えるなど、さらなる挑戦も予想される。グラベルラリーが3戦しかなく、初めてのラリーが3戦あるので、経験不足は承知している。それでも、今シーズンを強く戦っていくために、徹底した準備とハードワークに全力を注ぎ、その過程で絶えず学び、進化していく」

セスクは2016年、10代で母国イベントのラリーリエパヤでERCデビュー。2年後にジュニアERCチャンピオンとなり、2019年には初めてERCのポディウムに上がった。その後、ジュニアWRCで経験を積み、ERCに復帰した2022年のラリーリエパヤでは、全12ステージをベストタイムで並べてERC初優勝を飾った。2023年は優勝2回、ポディウム2回と好成績を残して、タイトルを獲得したヘイデン・パッドンに続くシリーズ2位となって、今季を迎える。
(Graham Lister)



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