©HYUNDAI
いよいよ11月6日に開幕を迎えるWRC第13戦ラリージャパン(愛知県・岐阜県、ターマック)。母国ラウンドに臨むトヨタは、今季ここまで11勝をマークし、すでにマニュファクチャラーズ選手権タイトルを決めている。ドライバーズ選手権でも、現時点でトップ3をトヨタ勢が独占。ヒョンデのオィット・タナックが計算上ではタイトル獲得のチャンスを残しているが、首位のエルフィン・エバンスに50ポイント差とかなり厳しい戦況だ。
この状況でトヨタの母国でのラリーを迎えるライバル勢の首脳陣は、どのように考えているのだろうか。
前戦セントラルヨーロッパからヒョンデのWRCスポーティングディレクターに就任したアンドリュー・ウィートリーは「セントラルヨーロッパの前に集中的に作業は終えているので、ラリージャパンに関しては、我々のターマックでのパフォーマンス開発を続けるという視点で捉えている」と語る。
「セントラルヨーロッパでは、ティエリー(ヌービル)とオィットがステージウインをマークしており、この数週間で前進できたことは励みになるが、今年最後のターマックイベントでも全力で挑み続けて、2026年シーズンの始まりに備えなくてはならない。残り2戦で最大70ポイントを獲得できるので、オィットとマルティン(ヤルベオヤ、コ・ドライバー)はドライバーズ選手権に残る4クルーのひとつに残っているが、最終ラウンドまで戦いを持ち込むためには、ラリージャパンでライバルたちに何かが起きた時の状況を最大限に活用できるよう、しっかり位置がためをしておく必要がある」
一方、昨年のラリージャパンではアドリアン・フルモーを3位フィニッシュでポディウムに上げているMスポーツ・フォード代表のリチャード・ミルナーは「ラリージャパンは、チームにもクルーにとっても、大きなチャレンジになるイベント」と気を引き締める。
「道は信じられないほどナローで、木の陰になるところでは視界も限られる。コンディションがあっという間に変わることもある。ジョッシュ(マカリアン)とグレゴワール(ミュンステール)はふたりとも、今季最後のターマックラウンドをポジティブな形で終えるために、好パフォーマンスを披露したいと意欲を高めている。ふたりとも、ジャパンではいい経験を積んでいるので、どんな結果を収めることができるか楽しみにしたい」














