
©M-SPORT/Rally del Paraguay
今週初開催されるWRC第10戦ラリーパラグアイ(グラベル)に、Mスポーツ・フォードはグレゴワール・ミュンステールとジョッシュ・マカリアンのふたりにフォード・プーマ・ラリー1のステアリングを託す。
今季初めてWRCイベントとして開催されるこのイベントは、密生した草地を抜けるテクニカルなセクションと高速ステージがミックスされ、赤土が特徴的。轍が掘れやすい柔らかい路面、岩盤が隠れたエリア、ワイドなストレート、ナローな区間、タイトなコーナーが不規則に混在し、クルーたちにとっても予測不能な新しいチャレンジとなる。
誰にとっても未知のチャレンジに、ミュンステールは、これまでのグラベルイベントで得た自信を武器に、好リザルトに向けて果敢に挑んでいく構えだ。
「パラグアイに行くのをとても楽しみにしている。誰にとっても新しいイベントに行くのは、エキサイティングなチャレンジだ」とミュンステール。
「これまで見てきたステージの映像から、ほぼケニアのような路面で、かなりスリッパリーな場所があるが、全体としてはもっと速度域が高く、シンプル。山岳セクションには急勾配のセクションがあり、ここもまた試練になる。カレンダーのどのイベントともまったく違うので、選手権にこうしたイベントが加わるのは素晴らしいことだと思うね。あの国に行って、新しいステージに挑む楽しさを味わうのが待ち切れないよ」
今季からラリー1での参戦を始めたマカリアンは、南米でのラリー参戦は初めて。シーズンを通して大きな成長を見せており、今回もマシンセッティングや戦略の面で学びを得ていく。
「パラグアイはみんなにとって、まったく新しいイベントなので、白紙の状態から挑むことになる。みんなが同じ場所からスタートするので、自分たちにとってはポジティブなことかもしれない」とマカリアン。
「動画を見た感じでは、路面は粘土質が多く、高速セクションやロングのストレートもあり、サファリのような感じがするところもある。南米で参戦するのも初めてなので、すごくワクワクしている。パラグアイの後は、すぐチリがあるので、この数週間は学ぶことがたくさんあると思うが、一歩一歩進んで、南米での冒険を最大限に活かしたい」