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レッドブルとKW25がWRCの商業権保有者を入札選定へ

©FIA/Nikos Katikis/DPPI

FIAは、WRCの新たな商業権保有者を選定するための入札手続きを実施することを発表した。現在商業権を保有しているレッドブル、KW25間による協議を経て、入札の手続きを開始する決定を下したことによるもの。

WRCは近年、公式有料チャンネルで全ステージのライブ配信を行うなど人気が急上昇しており、2024年の現地来場者数は400万人を超えているという。そのほぼ半数を18〜34歳までの年齢層が占めており、今後も大きな成長の可能性を秘めている。

FIAの最優先事項は、WRCが潜在的な可能性を最大限に活かし、ドライバー、チーム、マニュファクチャラー、主催者、ファンを含むすべての関係者に価値を提供できるよう最善の立ち位置を確保すること。同時に、その豊かな伝統を保持することも重要となる。

FIAはレッドブルおよびKW25と協力し、選手権に対して長期的な投資にコミットし、WRCにとって最善の未来を確保することのできる新たな商業権保有者を模索することになる。新たな企業がWRCを次のレベルへ引き上げ、新しい世代のファンとの関わり強化する絶好の機会だとFIAは強調している。

グローバル総合金融サービス会社のJPモルガンが、レッドブルとKW25の財務アドバイザーとして、入札プロセスにおける支援を行う。

FIA会長のモハメド・ビン・スライエムは「WRCは、その歴史においてもエキサイティングな時期を迎えており、世界中の数百万人のファンが戦いの展開を追っており、新たな若い層のファンがグローバルな成長を牽引している。この選手権は大きな可能性を秘めており、モータースポーツの統括団体として、その成長を継続させ、新たな高みへと導く責任が我々にはある」とコメント。
「このプロセスは重要なステップであり、WRCの長期的なビジョンを形作るもの。我々は、適切なパートナーとともに、この選手権を次のレベルへ引き上げ、その誇り高い伝統を守りつつ、将来のファン世代のためにグローバルな影響力を拡大できると確信している」

FIAのスポーツ担当副会長、マルコム・ウィルソンは「WRCは、世界でも最も長く続いている競技のひとつであり、最もスリリングな競技のひとつで、独自の伝統と、今後さらに成長が期待される魅力的な将来性を備えている」とコメント。
「商業権ホルダーの入札プロセスは、新たな企業が新たなエネルギーと投資でこの選手権を次への章と導く大きな機会となる」



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