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30周年の記念大会を迎えているアジアクロスカントリーラリー2025は、競技最終日となる8月16日、パタヤ〜パタヤ間のレグ8、327.83km(うちSS距離69.55km)の走行が行われた。
この日は70km弱という短いステージだが、大会最後の日も朝からドラマが勃発した。首位に立っていたチーム三菱ラリーアートのチャヤポン・ヨーターは、ロードセクションで三菱トライトンがストップ。前年も首位に立っているなか、最終日前日にトラブルで後退していたヨーターだが、サポートとしてATの三菱トライトンで参戦チームメイトの小出一登が合流してアシスト。ステージ1分前に修理を終え、ぎりぎりのタイミングで走行に向かった。この日誕生日を迎えたヨーターは、この後は順調にステージを走り切り、2022年以来となる総合優勝を飾った。昨年、目前で勝利を逃したチーム三菱ラリーアートも雪辱を果たし、AUTOのチームアワードも獲得した。
前年覇者のTGRタイランドのマナ・ポーンシリチャード(トヨタ・ハイラックスREVO)は、2番手でこの日をスタートし、ステージトップのタイムで肉薄したが一歩及ばず、総合2位でのフィニッシュとなった。ディーゼルエンジンの量産クロスカントリー車両、T2A-Dのフォード・ラプターを駆るバイリー・コールが、初日の26番手から追い上げ、3位に食い込んだ。
2台の三菱トライトンをエントリーしたクスコレーシングは、柳澤宏至(トライトン)が9位、大会を通して数々のトラブルに見舞われた番場彬は、この日は6番手のタイムをたたき出し、37位で初めてのAXCRをフィニッシュした。
AXCR2025 最終結果
1 C.ヨーター(三菱トライトン) 16:15:12
2 M.ポーンシリチャード(トヨタ・ハイラックスREVO) 16:23:03
3 B.コール(フォード・ラプター) 17:08:29
4 D.マニーイン(いすゞD-MAX) 17:09:32
5 田口勝彦(三菱トライトン) 17:37:56
6 N.アングリッタノン(トヨタ・ハイラックスREVO) 17:46:52
7 T.クリンケイト(いすゞD-MAX) 17:50:05
8 T-A.モエリンシャーデ(トヨタ・フォーチュナー) 17:57:36
9 柳澤宏至(三菱トライトン) 18:11:05
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13 青木拓磨(トヨタ・フォーチュナー) 18:41:39
16 和田 智弘(スズキ・ジムニーシエラ) 22:09:18
18 竹野悟史(スズキ・ジムニー) 23:43:11
21 森川金也(トヨタ・ランドクルーザー) 28:09:50
22 小出一登(三菱トライトン) 29:34:31
27 新田正直(トヨタ・ハイラックスREVO) 30:35:26
30 山崎元彰(トヨタ・ランドクルーザー) 35:07:00
33 伊藤はづき(スズキ・ジムニー) 45:30:59
35 塙郁夫(トヨタ・フォーチュナー) 54:02:37
36 松原圭蔵(スズキ・ジムニー) 57:56:44
37 番場彬(三菱トライトン) 59:50:04
DNF 鈴木一也(いすゞD-MAX)
DNF 北浦一司(いすゞD-MAX)
DNF 飯島祐一(トヨタ・ランドクルーザー)
DNF 中井匡斉(スズキ・ジムニーシエラ)