2024年にアイルランドでクレイグ・ブリーン追悼ラリーの開催案浮上、可否はWRCカレンダー次第 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

2024年にアイルランドでクレイグ・ブリーン追悼ラリーの開催案浮上、可否はWRCカレンダー次第

©Hyundai Motorsport GmbH

4月にテスト中の事故で急逝したクレイグ・ブリーンを追悼するラリーが来年アイルランドで開催される見込みとなっている。WRCの2024年カレンダーが発表されれば、その取り組みは強化されるだろうと見られている。

ヒョンデのチームメイト、ティエリー・ヌービルは、ブリーンを追悼するためにブリーンの地元イベント、レーベンズ・ロックラリーへの参加を希望している。モータースポーツ・アイルランドが発行した2024年のアイルランドのラリーカレンダーには、このイベントが含まれていないことから、一時はこの計画が保留になるのではと思われた。しかし、モータースポーツ・アイルランドのチーフ、エイデン・ハーパーは、ブリーンの追悼ラリーが実現することを熱望している一方で、そのプロセスは「完全に初期段階にある」と述べている。

「何らかの形で実現して、人々が参加してくれるようになれば素晴らしいことだ」とハーパー。
「実現できるとすれば協力してもらえるか、各クラブに問い合わせてみるつもりだが、何よりもWRCカレンダー次第だ。2024年のカレンダーはまだ発表されていないので、各ラウンドの会期を確認して、イベントの合間にドライバーたちがアイルランドに来れるのかどうかを確認しなくてはならない」

ハーパーのこのコメントは、先日開催されたアイルランド・モータースポーツ評議会で、追悼イベントの案が議論されたことを受けてのものだ。レーベンズ・ロックラリーが2024年に開催される見込みはないように思われたが、ブリーンの元マネージャーであるジェームス・コールマンは最近のラジオインタビューで、レーベンズ・ロックラリーの主催者に対し、解決策として別のクラブが開催日を申し出たことを明らかにした。

2024年のWRCカレンダーは完成間近であり、10月上旬にはFIAが承認すると見られている。

一方、ハーパーは先日、WRCプロモーターから「英国でのイベントに飢えている」と語ったことを明かしており、2年以内にアイルランドでWRCラウンドが開催されるのでは、という見込みが高まっている。

アイルランドは長年、WRCカレンダー入りに向けて奔走を続けており、ハーパーは現在、WRCのプロモーターと3年契約を結ぶために1200万ユーロ(約1030万円)の確保を目指している。また、モータースポーツ・アイルランド加盟クラブに対して、まずはサービスパークの候補地を提案することで入札を支援するよう、以前から繰り返し呼びかけている。WRCが常設のサービスパーク形式から移行する可能性もあるが、ハーパーは、投資に見合うだけの専用施設が必要だと考えている。

「いい提案をしてくれるクラブもあれば、気にかけないクラブもある」とハーパー。
「地域のモータースポーツ評議会の代表が9月下旬に会合を開き、提案を検討する。WRCプロモーターはアイルランドでのイベントを求めてくれているが、すべては資金次第だ」

「我々は書類を作成し、まもなく(アイルランド)政府に提出する予定だ。これには、1〜2カ月ほど時間がかかる。2025年までは候補イベントとなり得るものがないのは承知しているので時間はあるが、以前にも行ったように、資金がなければ実現することも前に進むこともできない」
(Graham Lister)



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