WRCサファリ事前情報:WRC復帰2年目の伝統イベントは、ルートの3分の1を変更 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサファリ事前情報:WRC復帰2年目の伝統イベントは、ルートの3分の1を変更

©Toyota Gazoo Racing WRT

今季のWRCは、ハイブリッドの新規定ラリー1マシンにとって6戦目となるラリーをケニアで迎える。

今季のグラベル5連戦の3戦目となるサファリは、2021年に待望のWRCカレンダー復帰を遂げた。19年前にケニアで最後にWRCが開催された時には、コリン・マクレーがイベント3度目の勝利を飾っている。

しかし、以前に比べて全体のルートは19SS・363.44kmとコンパクトにはなったが、このイベントのチャレンジングで豪快な性質は変わらずそのまま。壮大な景観とほかでは見られない野生動物たちが、WRCの象徴的なラリーとしての存在を支えている。

ほかのグラベルラリーと同様、サファリ・ラリーケニアでもマシンやタイヤマネージメントが鍵となることに変わりはない。それどころか、石が散乱するセクションや川渡り、雨が降れば著しくスリッパリーな泥地では、通常以上に警戒しなくてはならない。かつての耐久ラリー時代と比べ、現在のサファリはスプリント要素が高くなったが、全開での走行と慎重さのバランスのいいアプローチが重要となり、特に気温が高いことも要素となる中ではなおさらだ。

■エントリー状況
若きフライングフィン、カッレ・ロバンペラは今季3勝をマークして、ドライバーズ選手権では55ポイントのリードを握っているが、このサファリではふたりのレジェンドがこの若手を迎え撃つ。

今季スポット参戦のプログラムを組んでいるセバスチャン・ローブとセバスチャン・オジエは、 それぞれMスポーツ・フォードとトヨタから今季3度目のWRC参戦に臨む。ローブのサファリ参戦はこれまでに2002年の1回のみで、この時はシトロエン・クサラWRCを駆り総合5位でフィニッシュしている。オジエは昨年、初めてのサファリ参戦で優勝を飾っている。

ヒョンデ勢で現在ドライバーズ選手権最上位につけているのは、ティエリー・ヌービル。オィット・タナックは、前戦サルディニアで今季初優勝をマークしているほか、昨年のサファリでもポディウムに上がっている。昨年、サファリ初参戦を経験したオリバー・ソルベルグは、ラリー1マシンでの初めてのグラベルラリーに臨む。

昨年のサファリで、自己ベストとなる2位フィニッシュを果たした勝田貴元は、エルフィン・エバンスとともにトヨタGRヤリス・ラリー1を駆る。

Mスポーツ・フォード勢は、ローブに加えてクレイグ・ブリーン、ガス・グリーンスミス、アドリアン・フルモーをエントリー。さらにジョルダン・セルデリディスは、プライベーターとして初めてラリー1マシンでWRCに参戦。チームは5台のフォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1を走らせる。

■サポートカテゴリー
今回のサファリ・ラリーケニアでは、アフリカラリー選手権で活躍するアフリカ出身のクルーたちが世界レベルでその腕前を披露する。WRC2部門に登場するのは、ケニアのカラン・パテル、アマーンラジ・シン・ラジ、アーキフ・ビラニ、ザンビアのレロイ・ゴメスたち。WRC3部門にも、ジェレミア・ワホメ、ハムザ・アンワー、ジュニアWRCに参戦中のマクレー・キマチ、マキシン・ワホメがエントリーしている。1995年生まれでケニア選手権に参戦中のマキシン・ワホメは、今大会唯一の女性ドライバーだ。

APRCで何度もタイトルを獲得しているインドのガウラブ・ギル、ポーランドタイトルを3回獲得しているカエタン・カエタノビッチは、シュコダ・ファビア・ラリー2 EvoでWRC2部門に挑戦。マルティン・プロコップはフォード・フィエスタ・ラリー2 MkIIで、アメリカのシーン・ジョンストンはシトロエンC3ラリー2でエントリーしている。

■ラリールート

TOYOTA

主催者は、69回目の開催となる今年のサファリ・ラリーケニアのルートに大幅な変更を行い、2021年のアイテナリーの3分の1近くが修正された。金曜日のGeothermalとNarashaは新ステージ。土曜日に2回走行するElmenteitaは昨年の逆走となる。さらに、林道を走るLoldiaは7km、Soysambuは9km延長された。

6月22日水曜日の午前にシェイクダウンを行った後、クルーは木曜日、ナイバシャ湖岸にあるケニア野生生物公社研修所に設置されるラリー拠点を出発し、100km南下。ナイロビ郊外にあるカサラニで、開幕ステージとなる2台対決のスーパーSSに挑む。

金曜日は、ナイバシャ湖の北部と南部の3SSを2ループする構成。Kedongは、イベント最長の31.25kmが設定されている。土曜日は、エレメンタイタ湖周辺からナイバシャ湖の北部にわたっての3SSを2ループする150.88km。Sleeping Warriorは、31.04kmのロングステージだ。競技最終日も3SSを2ループする83.52kmが設定。この日最初のOserian(17.93km)は、アンテロープ、バッファロー、キリン、ヒョウ、ライオンなどが生息するオセレンゴニ野生生物保護区内を走行する。パワーステージに指定されているのは、10.53kmのHell’s Gateだ。

■ラリーデータ
開催日:2022年6月2〜5日
サービスパーク設置場所:ナイバシャ
総走行距離:1223.77km
総ステージ走行距離:363.44km(SS比率29.69%)
総SS数:19

■開催選手権
WRC
WRC2
WRC3

■マニュファクチャラーズ選手権ノミネートドライバー
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
カッレ・ロバンペラ(#69)
セバスチャン・オジエ(#1)
エルフィン・エバンス(#33)

[ヒョンデ・シェル・モビスWRT]
ティエリー・ヌービル(#11)
オィット・タナック(#8)
オリバー・ソルベルグ(#2)

[Mスポーツ・フォードWRT]
クレイグ・ブリーン(#42)
セバスチャン・ローブ(#19)
アドリアン・フルモー(#16)

■2021年サファリ・ラリーケニア最終結果
1 S.オジエ/J.イングラシア(トヨタ・ヤリスWRC) 3:18:11.3
2 勝田貴元/D.バリット(トヨタ・ヤリスWRC) +21.8
3 O.タナック/M.ヤルベオヤ(ヒョンデi20クーペWRC) +1:09.5

■近年のウイナー
2021年 S.オジエ/J.イングラシア(トヨタ・ヤリスWRC)
*2019年 B.チェイジャー/R.ソニ(三菱ランサーエボリューションX R4)
*2018年 C.タンド/T.ジェソップ(三菱ランサーエボリューションX R4)
*2017年 T.ラウッカネン/G.ローレンス(スバル・インプレッサWRX STI)
*2016年 J.シン/G.パネサール(三菱ランサーエボリューションX R4)
*WRC選手権外イベントとして開催



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