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WRCモンテカルロ:シュコダ・ファビアRSラリー2がWRCデビュー、ニコライ・グリアジンが初日トップ

©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

1月19日に開幕した2023年WRC第1戦ラリーモンテカルロでは、シュコダの新型ラリー2マシン、シュコダ・ファビアRSラリー2がWRCデビューを飾った。このイベントには様々なスペックのシュコダ・ファビアが22台エントリーしているが、うち7台が新型のファビアRSラリー2だ。

シュコダ・オートの技術開発担当取締役、ヨハネス・ネフトは「RS……シュコダでは、この2文字が数十年にわたるモータースポーツの伝統と国際サーキットやラリーステージでの数え切れない勝利を象徴している。RSファミリーの新しいメンバーとして、シュコダ・ファビアRSラリー2はこのサクセスストーリーを継続するためのすべての資質を備えている」と自信を見せる。

2022年のWRC2チャンピオン、エミル・リンドホルムは今回のモンテカルロはスキップし、次戦のスウェーデンからタイトル防衛に挑む。
「WRC2では、全13戦のうち7戦しかポイントを獲得することができない。シーズンの開幕戦はスキップして、フルスノーのスウェーデンからシーズンを始める方が自分にはよかった」とリンドホルムは説明する。

今回のモンテカルロにファビアRSラリー2でエントリーしている中でも、22歳と若手なのがボリビアのマルコ・ブラシア。チェコのエリック・カイスもまだ23歳だ。カイスは、昨年のWRCモンテではWRC2部門2位でフィニッシュしており、昨年優勝を飾ったアンドレアス・ミケルセンが不在の今回は、優勝候補の筆頭に上がっている。

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また、50歳以上のドライバーを対象としたWRCマスターズカップには、フランスのフランソワ・デルクール、2022年のWRC2マスターズ王者でイタリアのマウロ・ミーレが揃ってファビアRSラリー2をドライブする。

オリバー・ソルベルグは、今回はWRC2のポイント対象にノミネートはしていないが、ファビアRSラリー2での初参戦に挑んでいる。また、2021年のジュニアWRCチャンピオン、サミ・パヤリは、今季はファビアRSラリー2でWRC2フル参戦に挑戦。ソルベルグ同様、ポイント獲得を狙うラリースウェーデンに向けて、モンテカルロにウォームアップ参戦に臨む予定だったが、食中毒による体調不良で、残念ながらオープニングセレモニー前にリタイアを決断した。

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ラリーは19日、SS1、SS2の走行を終え、この時点でファビアRSラリー2をドライブするニコライ・グリアジンが部門・クラストップに立っており、新型マシンで順調な滑り出しを見せている。



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