【速報】WRCフィンランド:ヒョンデのオィット・タナックが今季2勝目、トヨタのカッレ・ロバンペラは2位、勝田貴元は6位 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【速報】WRCフィンランド:ヒョンデのオィット・タナックが今季2勝目、トヨタのカッレ・ロバンペラは2位、勝田貴元は6位

©Hyundai Motorsport GmbH

2022年WRC第8戦フィンランドははすべての競技日程を終えて、ヒョンデのオィット・タナックが、トヨタのカッレ・ロバンペラの猛追を退けて今季2勝目を獲得。ロバンペラは2位、3位には終盤のアクシデントを乗り越えたチームメイトのエサペッカ・ラッピが入った。勝田貴元は6位でフィニッシュした。

競技最終日はSS19からSS22の4SS、SS距離43.92kmで争われる。2SSを2度走行する構成で争われるが、間にサービスは設けられない。首位につけるヒョンデのオィット・タナックと2番手で追うトヨタのカッレ・ロバンペラとの差は8.4秒と、ハイスピードラリーのフィンランドとしては微妙な幅。いずれにしても、ミスは絶対に許されない状況だ。

時おり雨にも見舞われた前日から一転、この日は朝から日差しも差し込むドライコンディションとなった。オープニングのSS19オイッティラは、昨年は金曜日に設定されたステージ。母国ラリーでの初勝利を目指すロバンペラは、SS3番手のティエリー・ヌービルを5.7秒上まわる猛プッシュをかけたが、その後に走行したタナックはさらに1.9秒上まわるトップタイムをたたき出し、リードを10.3秒に広げる。

続くSS20は、連続クレストやビッグジャンプでのフィニッシュが待ち構える名物ステージのルーヒマキ。ここでは、タナックとロバンペラが同タイムのベストタイムで並び、一歩も譲らない真っ向勝負を続けた。SS3番手タイムは、前SSに続いてヌービルがマークしている。SS21では、ロバンペラがついにステージウインを奪取したが、SS2番手タイムのタナックとの差を詰められたのは0.3秒のみ。ヌービルは3本連続でSS3番手タイムを出している。このステージでは、総合3番手を走るトヨタのエサペッカ・ラッピが転倒。マシンは3回転したが、タイヤ側で着地したため走行に復帰しタイムロスも20.5秒に抑えたが、マシンはフロントガラスが割れたほか、冷却水が漏れるなどのダメージを負っており、総合4番手で続くチームメイトのエルフィン・エバンスとの差は26.9秒にまで縮まった。ラッピはリエゾンでラジエターを修復し、割れたフロントガラスを取り外して最終ステージに臨む。

Toyota Gazoo Racing WRT

そして迎えた最終ステージのSS22。まず暫定トップタイムをマークしたのは、前日デイリタイアを喫したMスポーツ・フォードのクレイグ・ブリーン。勝田貴元はSS6番手タイムで堅実に走り切り、総合6位の座を守った。総合4番手につけるエバンスは、ブリーンと同タイムで並んだが、その後にスタートしたラッピは、応急処置を施したマシンでペースをコントロールし、エバンスに9.9秒遅れのタイムで総合3位の座を確保した。そして注目の優勝争い、先にスタートしたロバンペラは、ブリーンのタイムを3秒更新して、タナックを待つ。そのタナックはペースをコントロールし、ロバンペラに3.2秒遅れのSS4番手タイムでフィニッシュ。今季2勝目を飾った。なお、Mスポーツ・フォードのピエール‐ルイ・ルーベは、最終ステージに向かうリエゾンでストップした。

Toyota Gazoo Racing WRT

この結果、暫定総合順位はタナック、ロバンペラ、ラッピ、エバンス、ヌービル、勝田というトップ6に。パワーステージはロバンペラ、ブリーン、エバンス、タナック、ヌービルの順でトップ5がボーナスポイントを得ることとなった。この第8戦までを終えて、ドライバーズランキングはロバンペラが198点でトップ、タナックが104ポイントで2番手に浮上。ヌービルは103ポイントの3番手、4番手に94点でエバンス、5番手に81点で勝田が続く。マニュファクチャラーズランキングは、トヨタが339点、ヒョンデ251点、Mスポーツ・フォードが174点、TGRニュージェネレーションが89点。

Toyota Gazoo Racing WRT

次戦は8月18日〜21日に開催される第9戦ベルギー。5月のポルトガルから5戦続いたグラベル連戦を経て迎える今季2度目のフルターマックラリーは、昨年、初めてWRCとして開催された。この年はヒョンデのヌービルが勝利。2位にトヨタのロバンペラ、3位に同じくトヨタのエバンスというトップ3の顔ぶれだった。勝田はデイ2でクラッシュによりリタイアを喫しており、リベンジが期待される。

WRCフィンランド 暫定結果
1. O.タナック(ヒョンデi20 Nラリー1) 2:24:04.6
2. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +6.8
3. E.ラッピ(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:20.7
4. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) +1:37.6
5. T.ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1) +2:18.0
6. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) +3:09.0
7. G.グリーンスミス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +3:57.0
8. T.スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2) +9:31.3
9. E.リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +9:39.0
10. J.フッツネン(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) +10:31.6



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