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ジュニアWRC参戦中のウィリアム・クレイトン、マーカス・グロンホルムを乗せての走行に感激

©WRC PROMOTER

5月19〜22日に開催されたWRC第4戦ラリーポルトガルでは、WRC50周年を記念イベントが併催され、これまでのWRCチャンピオンたちが集結した。この貴重な機会は、これからのWRCを担う若手ドライバーにとっても刺激になったようだ。

19日に行われたシェイクダウンでは、ジュニアWRCに参戦するウィリアム・クレイトンのフォード・フィエスタ・ラリー3に、WRC二冠王者のマーカス・グロンホルムが乗り込むという、うれしいサプライズが。コ・ドライバーズシートにグロンホルムを迎えたクレイトンは、この日夜にスタートしたジュニアWRC第3戦に向けたヒントも得ることができた。

「何も聞いていなかったんだよ(笑)」とクレイトン。「1本目を走り終えて、セッティングを変えようとホイールアーチの下に頭を突っ込んでいた。そして顔を上げたら、マーカス・グロンホルムがレーシングスーツをバッチリ着こんで準備万端という感じで立っていた。こんなに素晴らしい週末の始まりはなかったよ。この先もずっと、この話を何度でもするよ」

「マーカスは本当にカッコよかった。世界タイトルを2回も獲得しているチャンピオンと話せるなんて、最高だよ。実際のステージに乗ってもらったって構わないくらい」

今回の同乗は、ウルフ・ルブリカンツの協力により実現したもの。グロンホルムは同社のアンバサダーを務めており、ウルフがタイトルスポンサーを務めるパワーステージでは、フィニッシュでクルーへのインタビュアーも務めている。

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「彼はジェントルに接するよう努めてくれていたと思う。自分のドライビングについていくつか指摘してくれたし、とても興味深いアドバイスをもらった。自分も、短い時間にできるだけ多くのことを彼から聞き出そうとしていた」とクレイトン。残念ながら実戦では、金曜日の2ループ目、ラフになった路面の犠牲となりデイリタイアを喫し、いい流れを作ることができなかった。土曜日には再スタートし、名門アマランテではステージウインも獲得したが、最終日にバンクに引っかけてサスペンションを破損。最終的にラリーリタイアとなった。

「競技の点では、あまりいい内容ではなかった」とクレイトンは認めた。
「WRCの戦いだから、そう簡単にいくものではないよ。こんな経験ができるのは、特権でもあるけれどね。自分たちのラリーは、金曜日に終わってしまったようなもの。スペアの本数以上にパンクをしてしまったからね。ポルトガルは昨年も参戦していて自信を持っていただけに、本当に悔しい。速さは十分だったと思うし、とても楽しみしていたから、すべてを奪われたような気分だった」

「ステージは本当にラフで、パンクの原因になるようなドライビングは何もしていなかったと思うが、この経験を将来に活かして、今後、違った対応ができなかったか、考えていきたい」

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