WRCサルディニア:タナック「ポルトガルの後からいい前進ができた」イベント後記者会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサルディニア:タナック「ポルトガルの後からいい前進ができた」イベント後記者会見

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCラリーイタリア・サルディニアのフィニッシュ後に行われたイベントカンファレンスの内容(抜粋)。ラリー1マシンでのグラベルラリー2戦目で、ヒョンデi20 Nラリー1に初勝利をもたらしたオィット・タナック。グラベル初戦のポルトガルを終えてからの短い間に、チームとして大きなステップを踏めたことが勝利につながったことを満足げに語った。

●WRCイベント後記者会見 出席者

Hyundai Motorsport GmbH

1位:オィット・タナック=OT(ヒョンデ・シェル・モビスWRT、ヒョンデi20 Nラリー1)
2位:クレイグ・ブリーン=CB(Mスポーツ・フォードWRT、フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1)
3位:ダニ・ソルド=DS(ヒョンデ・シェル・モビスWRT、ヒョンデi20 Nラリー1)
ジュリアン・モンセ=JM(ヒョンデ・シェル・モビスWRT、チーム副代表)

Q:オィット、サルディニア優勝おめでとう。しっかりゾーンに入っていたようだった。またポディウムの頂点に上がった喜びはどうか
OT:2週間前と比べたら、かなり大きな変化だ。(ポルトガルでは)相当苦戦していたし、少しフラストレーションもたまっていた。でも、その後はビッグプッシュをかけた。ラッキーにもポルトガルとサルディニアの間に一日テストをすることができ作業を続けられたので、間違いなくいい改良ができた。今回のラリー前には、マシンに大きな自信を持てていた。明らかにそれがいい形でつながった。金曜日は走行順はまずまずだったが、ラフだったし、何かしら起きていた。でも土曜日は、すべてが順調でフィーリングもよかった。このような週末を過ごせて、もちろんよかったよ。

Q:君に笑顔が戻ってきてうれしいよ。最終日の午前はどんな気分だったか。最終日に胸が痛むような場面も見てきた。ナーバスになっていたか
OT:そんな感じだったよ。何年か前も、日曜日の午前にナーバスになり、あんなこともあった。正直、最終日の午前は自分に流れが向いてくると感じていた。あとは自分ではどうしようもない。それ以外は、週末のラリー運び、そして運も間違いなく味方につけていた。

Q:選手権争いでは3番手に浮上した。そして、ヒョンデのふたりがポディウムに上がったことは、マニュファクチャラーズ選手権争いでもいい結果だ。チームの士気を高めるという意味で、どのくらい重要な結果か
OT:正直言えば、選手権以上に士気の方が重要だと思う。タイトルを争いたいと思っているが、そのためにはマシンが必要だ。まだ取り組まなくてはならないことがたくさんある。今は、自分たちが望む完璧な姿に近づいている。それでも、ファクトリーでは長い時間、作業を続けている。少しプレッシャーを軽減させなくてはならなかった。みんな、ラリーを勝ち抜くために仕事をしている。今回の結果は彼らの後押しになると思うし、また次の日から気持ちを新たに始めることができる。

Q:次のサファリに向けてどのような気分か
OT:次もかなり過酷なラリーになることは承知している。昨年参戦した時は、究極のチャレンジだった。ラクなことはひとつもない。サルディニアはサプライズだらけだったが、サファリではその2倍だ。間違いなくタフになる。まずフィニッシュして、マシンを労らなくてはならない。2週間しかない。まずは、暑くて厳しい週末だったから、少し休むよ。

Q:クレイグ、2位に入ったが、今回はちょっと違うクレイグ・ブリーンのような感じだ。2位を獲得してどんな気分か
CB:いい気分、疲れた。長い週末だったが、ちょっとリラックスしている。正直、この週末の結果がどうであろうと、どんなことが起こったのであろうと、自分自身と自分のドライビングに満足している。ここ2戦は迷いが出て、おそらくは追いかける必要のないことを追っていたのだと思う。とにかく自分の仕事であるマシンに戻って、週末を楽しむことを心がけた。速さは格段に高まり、マシンのペースには心から満足していた。このタイプの道やステージで自信を感じられたのは初めて。かなりいいペースだったと思うし、もう少しプッシュできるマージンも残せていた。このようなリザルトを収めてポディウムに上がることが重要だった。

M-SPORT

Q:最終日最初のステージでは、ダニとの差を広げた。彼は、君の後ろを走っていた。あのステージでは、どれくらいリスクを負っていたのか
CB:正直、まったくいい走りではなかった。たいてい、日曜日の午前の最初のステージは少しナーバスになる。誰がどんな風にしてくるか分からないからね。フライングフィニッシュからストップコントロールまでの間、タイムはどうだったろうかと少し緊張していた。自分がすごく遅かったような感じがしていたが、タイムはそう悪くはなかったのでとてもうれしかった。ダニと戦えてよかった。ここ数年、自分が出ている時は彼がいなかったからね。なぜか同じラリーに出ることがなかったんだ。よかったよ。

Q:その新たな自信は、次の超タフなイベントへ向けての支えになるか
CB:状況がこれ以上悪くならないのは確か。間違いなく、気分は上がる。サファリは自分にとってまったく新しいラリー。一度も行ったことがない。楽しみにしているよ。ビッグチャレンジになると聞いているし、昨年参戦したみんなから話は聞いている。まさに冒険であり、試練になるんだろうね。自分は世界選手権を戦うという冒険がしたい。サファリに行って、新しいことを経験するのを楽しみにしている。ここで出せた実力と速さを発揮していきたい。

Q:ダニ、今回も3位フィニッシュだ。ポルトガルで選手権に復帰したが、マシンに乗れば高ポイントを獲得できるところを見せた
DS:いいバトルができる時もあれば、相手がすごくいいタイムを出してきて、自分がついていけない時もある。正直、3位に入れたのはすごくよかったよ。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:ポルトガルの後、もっと速さを上げていきたいと言っていた。この週末を終えて、今の気分は。ペースを上げることはできたか、それとももっと上げられるか
DS:確かに、ここ数年の方が少し速かった時もある。今年は、ポルトガルでもそうだったように、マシンのパワーを引き出す面で問題を抱えていた。でもOKだった。ステージによっては、ダストでタイムをロスしたし、リスクを負いたくなくてタイムをロスしたりもした。最初のステージを終えて10番手だったと思うが、その後は挽回してよくなった。オィットは、レベルが違っていたね。とんでもなく速い。ステージによっては、Wow!という感じだった。土曜日の2本で、彼はギャップを築いた。最終日は、2位浮上を狙うにはリスクが大きすぎた。最初のステージで攻めれば、2本目で彼らはプッシュしてきただろう。だから、そんなバトルは無意味だった。

Q:次はどのイベントで会えるか
DS:夏の後だね。自分はこれから休暇。2戦出たから、休まなくちゃ(笑)。もう40歳だからね。次に出るのはギリシャのアクロポリス。それまでは待機だ。あとはチームがしっかり準備をして、オィットやティエリーとともにドライバーズ選手権でポイントを獲得することを狙う。チームが調子を上げていくのを楽しみにしているよ。

Q:ジュリアン、ヒョンデの今季初優勝おめでとう。ドライバーがふたりポディウムに上がり、ペースの面では本当にこの週末強かった気分は
JM:オィットにもヒョンデにとっても、とてもいいリザルトだ。マニュファクチャラーズ選手権戦線に復帰した。オィットの言葉に賛同したいね。チーム全体が本当に必要としていた後押しになる。自分たちにはまだやるべきことが山積みで、完璧からほど遠いことは分かっている。だから、今日は少し楽しんで祝いたいね。そして仕事に戻って、マシンを改善させるためにプッシュしなくてはならない。

Q:改良が必要だと感じているのはどの部分か
JM:全部だね。すべてのレベルを引き上げたい。何よりも、基本的な信頼性を向上させる必要があることは分かっている。かなりタフなラリーばかりだし、1番になるためには、まずは走り切らなくてはならない。月並みな言い方だし、何も新しいことはない。シャシーにも取り組まなくてはならない。それでも、週末を通してコンペティティブなペースを発揮できた。だから、いい後押しになる。ここからさらに改善できるかは、自分たち次第だ。

Hyundai Motorsport GmbH

記者席からの質問
ライナー・クーン(モータースポーツ・アクツエル、ドイツ)
Q:ポルトガルでは一日がかなり長く、サルディニアの土曜日は休息できる時間がとにかく短かった。FIAはこうしたラリーのアイテナリーを少し変えたと思うか

OT:こうした話し合いはすでに何度も行われていると思う。我々には素晴らしいサービスパークがあり、人々を迎えるホスピタリティがある。いずれも、チームがどのようにマシンを作り、どんな作業をしているかを見せるために、人々をサービスパークに連れてくるためであり、マニュファクチャラーはそれを望んでいる。これもショーの一部だ。1日に少なくとも1回はサービスがある方がいいのは確か。かなり重要なことだ。ステージが遠い場合には少しトリッキーで、すべてをまとめるのが難しいこともあるけどね。

CB:自分たちのチームの記録では、土曜日はミックのような存在がいなければ、リグループの間に自分たちが続けることは不可能に近かっただろう。気温と暑さで、信じられないほど大変だった。自分的には少なくとも、土曜日に誰かがいなければね。自分たちの場合は、それがミックだった。

DS:自分は、それに関しては話さない方がいいと思う。何かを変更することについて、いろいろ意見を言うことはできるが…長い一日を終えて、15分のリグループで何かを食べるなんてできないよ。僕らは機械じゃないんだからね。それに、僕らにはレッキもある。ラリーの3日間だけじゃない。僕らは月曜日から働いている。そういうところを見てもらえていない。これ以上はもう言わないよ。

Q:初めてポディウムの頂点に上がった気分は。ケニア、エストニアは違ったタイプのグラベルラリーになるが、マシンに大きな変更はあるか
JM:もちろん、もっと勝っていきたいね。3週間後のケニアではまたプッシュするよ。毎回、それが目標だ。ケニアまであっという間。週の半ばにはドイツに戻り、翌週はまたケニアに行く。時間が少ないので、できる限りの改良をする。主に信頼性だが、パフォーマンス面でもかなりトリッキーになる。それからエストニア、フィンランドと専念していく。パフォーマンスに専念し、アップデートも行う。マシンのパフォーマンスが改善されることを願うよ。

マルコ・ジョルド(オートスプリント、イタリア)
Q:自分としてはこれまでのサルディニア戦で一番暑かったと思うが、みんなもそう感じたか。自分は60歳だが、このような気温は記憶がない

OT:外の気温がどうだったかは分からないが、このマシンはオーブンみたいだ。車内は間違いなく「ウエルダン」。しっかり焼けたよ….

CB:ポールに聞いたら、間違いないね、と答えるだろうね。ポールやコ・ドライバーのみんなを気の毒に思うよ。この新しいマシンのエキゾーストシステムのおかげで、ブランケットにくるまれているような感じ。信じられないほどタフ。何とかしのいだが、車内に入ってくる風でさらに暑くなることも何度かあった。かなりの試練だよ。

DS:自分的には最悪ではなかった。日中は日差しがなかったし、自分が覚えている限り最悪だったのはポルトガルだった。ある時点から風が強くなり、水を入れたらすごく暑くなった。幸い、今回のラリーで日差しはなかった。ラッキーだった。



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