WRCポルトガル:WRC2は最終ステージで大波乱、ヨアン・ロッセルが優勝 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCポルトガル:WRC2は最終ステージで大波乱、ヨアン・ロッセルが優勝

©Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

WRC第4戦ラリーポルトガル(グラベル)、WRC2は、ラリー全般でリードしていたテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2)が最終ステージでクラッシュする大波乱。この結果、ヨアン・ロッセル(シトロエンC3ラリー2)が優勝を飾った。

序盤、戦いを牽引したのは、選手権リーダーのアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)。金曜日のステージだけでスニネンに37秒の差をつけていたが、この日の終盤、マシンにミスファイアを起こす現象が発生。エンジンのパワーが低下し、走るごとに事態が悪化してしまった。ミケルセンはマトジニョスのサービスにはたどり着いたが、その後ラリーからのリタイアを決断した。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

一方、ヒョンデ・モータースポーツから参戦したスニネンは、これが今季初戦。ミケルセンがリタイアした後には首位に立って、30秒以上の差をつけて最終日を迎えた。この日もベストタイムを連発し、その差を57.1秒にまで広げて最終ステージを迎えた。しかし、フィニッシュまであと数百mというところで、まさかのクラッシュ。優勝の夢は泡と消えた。

Jaanus Ree / Red Bull Content Pool

これで首位に浮上したロッセルは悠々とフィニッシュを迎え、前戦クロアチアに続く連勝を飾り、選手権争いでも首位に浮上した。

「テームのことは、ただただ残念だし、本当に気の毒だ」とロッセル。
「正直、2位でのフィニッシュでもいいリザルトだと思っていたが、最終的に優勝した。次戦のサルディニアに向けてマシンにも自分自身にもやることが山積みだと思うが、チーム全体がモチベーションを高めているし、選手権争いの点でもいい結果だ」

スニネンのリタイアにより、ロッセル以降も順位が変動。カエタン・カエタノビッチ(ファビア・ラリー2 Evo)は、ロッセルに1分12秒1と大きく遅れたが2位でのフィニッシュとなった。

WRC PROMOTER

3位には、さらに4分42秒6遅れでクリス・イングラム(ファビア・ラリー2 Evo)が入った。自身初めてWRC2でポディウムに上がったイングラムは、金曜日、土曜日とラフなコンディションの中でパンクに苦しめられたが、それを凌ぎ切り、WRC2ジュニアではトップフィニッシュ。同選手権争いでは首位に浮上した。

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ミコ・マルチェク(ファビア・ラリー2 Evo)もタイヤのダメージに苦戦したが、2度目のWRC参戦で、イングラムに1分14秒7遅れの4位でのフィニッシュを果たした。地元ポルトガルの強豪、アルミンド・アラウジョ(ファビア・ラリー2 Evo)が5位、チーム・ヒョンデ・ポルトガルのリカルド・テオドシオ(ヒョンデi20 Nラリー2)が6位で続いた。

一方、ミケルセン以外にもトラブルが多発し、今回はi20 Nラリー2での参戦となったオリバー・ソルベルグは、土曜日にステアリングが破損。エイリーク・ピエタリネン(フォルクスワーゲン・ポロ GTI ラリー2)ブレーキパイプがバーストしてストップした。ベニート・ゲラ(ファビア・ラリー2 Evo)、ゲオルグ・リンナマエ(ポロ GTI ラリー2)もフィニッシュを逃している。

WRCポルトガル WRC2部門最終結果
1 Y.ロッセル(シトロエンC3ラリー2) 3:58:08.1
2 K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +1:12.1
3 C.イングラム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +5:54.7
4 M.マルチェク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +7:09.4
5 A.アラウジョ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +7:47.9
6 R.テオドシオ(ヒョンデi20 Nラリー2) +8:10.4
7 M.プロコップ(フォード・フィエスタ・ラリー2 MkII) +9:24.7
8 J.ラオー(フォルクスワーゲン・ポロ GTI ラリー2) +31:35.7



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