WRCサルディニア:ユハ・カンクネン「カッレはチャンピオンになる」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサルディニア:ユハ・カンクネン「カッレはチャンピオンになる」

©Keiko Ito

1980年代から90年代にかけて、4度の世界チャンピオンに輝いた往年の名手、ユハ・カンクネン。今週末開催されているWRCサルディニアのサービスパークで、自身も所属したトヨタやランチアのこと、幼い頃から良く知っているというカッレ・ロバンペラのこと、近況などについて話を聞いた。

──我々日本人にとって、あなたはやはりトヨタのドライバーとして有名です。
「トヨタでは合計9年間を過ごしたからね。ドライバーとしてのキャリアの約半分はトヨタで過ごしたわけだ。日本のラリーファンは現在のトヨタに誇りを持つべきだと思うよ。新しいヤリスはいいマシンだし、ドライバーたちもパフォーマンスを見せている。今回のサルディニアでは少し不運が続いたが、すべてのラリーで勝つことは不可能だ。そうなったらつまらなくなるしね(笑)! でもシーズンを通じて考えれば、カッレがワールドチャンピオンになり、トヨタがマニュファクチャラーズタイトルを獲るのは間違いないだろう」

──カッレのことは小さい時から知っているのですよね?
「彼がまだほんの子どもの頃からね! ハリとカッレは私の家から25kmくらいしか離れていない場所に住んでいて、お互いユバスキラの近くなんだよ」

──そんなに小さな頃から見ているカッレが、WRCで優勝するのはどのような思いでしょうか?
「すごいとしかいいようがないね! 特にあの若さだ! 私の頃は19歳にならないと競技に出ることはできなかった。まずは正規に運転免許を取得して、それから1年間は『ドライバートレーニング』として厳しく速度制限を守る必要があった。だから私はその前にはラリーに出場できなかったんだ。でも、今は規定が変わって15歳くらいから参戦できる。コ・ドライバーがロードセクションを運転すればいいからね。スピードはもちろんだが、カッレがすごいのはプレッシャーがかかる状況でも冷静で、何があっても落ち着いて走ることができている点だ。それに、まだまだ子供だから(笑)、ラリードライバーとしてあと20年は走れるだろう。私も40歳の時にラリーフィンランドで優勝したことがあるんだから」

──多くの人から、あなたの口ヒゲについて聞かれました。どこに行っちゃったんでしょうか?
「中に隠れているんだよ(笑)! でも剃らなければ一週間で復活するよ!」

──あなたはWRC ALL Liveでケニアに行くかもしれないとおっしゃっていましたよね?
「サファリはトヨタとランチアで3回優勝したからね! 当時はだいたいひと月くらいかけて、多くのテストやプラクティスを重ねていた。だからケニアは良く知っているんだ。スケジュールをチェックしているが、引退してからの方がずっと忙しいんだよ! グッドウッドにも招待されているから、イギリスにも行かなくてはならないしね。色々クルマでヒルクライムに出てほしいと言われるんだ。電話がかかってきて『このクルマに乗ってもらえますか?』ってね」

──サファリでは昨年、勝田選手が2位で、勝ちそうになったんですよ。
「そうだね。接戦だったね! 彼は良いドライバーになるよ。本当にナイスガイだ。ユバスキラに住んでいるから、私の農場に時々来て、いつもニコニコして手を振ってくれるんだ」

Keiko Ito


(マルティニカラーのTシャツにサインをもらいながら)
「ランチアでは4年を過ごし、2回ワールドチャンピオンになった。サルディニアでのラリーもランチアで出場している。まだヨーロッパラリー選手権のコスタ・スメラルダだった頃だね」

──最後に、その『黒くて丸いピレリ』というTシャツは販売されていないんですか?
「(ピレリの広報担当を指して)この人と話をして(笑)!」
「(ピレリ広報担当)いま彼が着ているのはサンプルでね。世界中から引き合いがあるから、商品化するかどうかを検討中だよ」
(Keiko Ito)



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