WRCクロアチアラリー主催者「毎年違うラリーを設定することも可能」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCクロアチアラリー主催者「毎年違うラリーを設定することも可能」

©TOYOTA

今季WRC第3戦として開催されたクロアチアラリーの主催者は、自国のWRCが愛されると同時に、嫌がられるくらいにチャレンジングでありたいと考えている。

今年はWRCとして2回目の開催を果たしたクロアチアラリー。2年連続で最終ステージまで激戦の優勝争いが展開されるなど、カレンダーの中でも“エキサイティング度”では早くも高い評価を得ている。主催者は、すでに2023年開催の準備に取り組んでいるが、独自の取材に対し主催者のトップは「楽なステージなど一切作らない」と意気込みを見せる。

関係者の中には、今年のイベントでパンクやクラッシュが相次いで発生したことが注目を集めたため、ルートを見直し、「チームを引き止めるために過酷ではないステージ」にする変更を考えさせることになるかもしれない、と示唆する者もいたという。しかし、クロアチアラリーの主催者委員会の委員長、ダニエル・サスキンは、このイベントにはパンチ力が必要で、それがチームにも感謝されるのだと考えている。

「我々はクロアチアラリーを、チームが楽しんで受け止められるようなチャレンジングなラリーにしたいと思っている」とサスキン。
「ご存じのとおり、今年は雨に霧に日差しとコロコロ変わる異常な天気だったので、そんなタフなイベントを乗り越えて、賞賛の声を聞くことができたのは励みになる。ステージは非常に過酷で、クロアチアの舗装は世界のどことも違うもの。FIAのセーフティ委員を務めるミシェル・ムートンは、『最初のSSには、WRCで直面するあらゆるタイプのターマックの試練が集約されていた』と言っていたほどだ。1本のステージの中でセクションごとに異なるアプローチを取らなくてはならないので、チームにとっては本当に過酷だ。幸い、チームのみなさんは、そのほとんどを楽しんでくれていたようだ」

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2023年の大会で新しいステージを設定する可能性についてサスキンは「毎年のように違うラリーを作ることもできる。その年によって独自のものを作るというのは非常に魅力的だが、おそらくTV関係者やチームには苦い顔をされるだろうね。もちろん、それを実現するには、大会の準備や世界に向けての発表のために多くの作業を行わなくてはならなくなるが、毎年のようにステージの性格をまったく変えることは少なくとも可能だ。2021年、2022年でご覧いただいたような予測不可能なイベントや激戦の展開を継承するために、とにかく新鮮さを維持していくことにベストを尽くしたいと思う」

パンクが頻発した件についてサスキンは「クロアチアのようなタイプの道では、コーナーをインカットできるところがたくさんあるが、排水溝の段差でパンクする危険性がある。今回のパンクのほとんどは、それが原因だ。コーナリング中、イン側に荷重がかかっている時アウト側にスライドすると、タイヤの内側(車体側)を路肩と舗装の段差に引っかけてしまう。それでタイヤの内側が切れてしまうんだ」と母国の“舗装事情”を説明した。
(Graham Lister)

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