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ERCカナリアス:レグ1はアレクセイ・ルキヤナクが8SS連続ベストで首位

©FIAERC / Gregory Lenormand / DPPI

今季のERC最終戦となる第8戦ラリーイズラス・カナリアス(ターマック)は11月18日、スペイン領カナリア諸島最大の島、グランカナリア島のラスパルマで開幕。19日はレグ1に設定された9SS・106.41kmの走行が行われ、2020年王者のアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3 ラリー2)が、開幕SSから8連続ベストタイムをたたき出し2番手に30秒以上の大差をつけての首位でこの日を折り返した。

これまでにERCカナリアスを3回制しているルキヤナクが序盤から全開の攻めを見せた。SS2ではタイヤシケイン違反で10秒のペナルティを受けたものの、それでも32.6秒のリードを残して最終日を迎える。

「とにかくハッピー。ラリーキャリアの中で一番楽しめた1日かもしれない」と語るルキヤナクは、前戦のラリーハンガリーは資金不足のために欠場を余儀なくされている。
「車内でのフィーリングは最高によくて、走りを満喫している。今回の参戦を実現させてくれたみんなに感謝したい。ペナルティはあったが、ほぼパーフェクトな1日。ペースもタイムもよかったし、マシンやタイヤと同じようにフィーリングも素晴らしかった。最高のパッケージを実現してくれたピレリとシトロエンのおかげ」

ラリーチームスペインのエフレン・ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)はこの日2番手につけ、レグボーナスポイントでも計4ポイントを獲得できる可能性を作り、選手権争いではミコ・マルチェク(ファビア・ラリー2 Evo)をかわして2番手に浮上する絶好のチャンスを握った。選手権ランキングでは現在、マルチェクが135ポイントの2番手、ラレーナが121ポイントの3番手で続いている。カナリア島チャンピオンのエンリケ・クルスがラレーナのわずか3.6秒差の3番手。マルチェクは、この日の最終ステージでトップタイのタイムをマークし、シモーネ・カンペデッリ(ファビア・ラリー2 Evo)をかわして4番手に浮上した。ラレーナからカンペデッリまでの4人が、5.8秒差にひしめく接戦となっている。

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ERC2は、スズキ・モーター・イベリカのヨアン・ビニエス(スズキ・スイフトR4lly S)がこのラリーでの知識を活かして、SS1で首位に立つ。チームメイトで今季5連勝中のハビエ・パルド(スイフトR4lly S)はSS2でパワーロスにより後退している。このステージでは、ビニエスがタイトルを争うディミトリー・フェオファノフ(スズキ・スイフトR4)が首位に浮上するが、ビニエスはSS3ですぐに応戦。フェオファノフはSS8でダメージを負ったタイヤの交換を余儀なくされて後退する一方で、ビニエスはこの日を部門トップでまとめた。

FIAERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC3/ERC3ジュニアはアンソニー・フォティア(ルノー・クリオ・ラリー4)、ERCジュニアはケン・トーン(フォード・フィエスタ・ラリー3)、アバルト・ラリーカップはカルロス・ガルシア(アバルト124ラリー)がそれぞれ首位に立っている。

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FIAERC / Alexandre Guillaumot / DPPI

競技最終日となるレグ2は11月20日、4SSを2ループする8SS・計90.86kmのステージが設定されている。

ERCカナリアス 暫定結果(レグ1終了時点)
1 A.ルキヤナク(シトロエンC3 ラリー2) 1:05:08.02
2 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +32.6
3 E.クルス(フォード・フィエスタ・ラリー2) +36.2
4 M.マルチェク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +37.7
5 S.カンペデッリ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +38.4
6 Y.ボナート(シトロエンC3 ラリー2)+43.2
7 S.ペルニア(ヒュンダイi20 R5) +45.0
8 I.アレス(ヒュンダイi20 R5) +48.0

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