開幕のERCローマ、レグ1もクルニョーラが5.4秒の僅差でトップ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

開幕のERCローマ、レグ1もクルニョーラが5.4秒の僅差でトップ

©ERC / Alexandre Guillaumot / DPPI

ERC第3戦ラリーディローマ・キャピターレ(ターマック)は7月24日、レグ1に設定された3SSを2ループする6SS、66.9kmの走行が行われ、ヒュンダイ・ラリーチーム・イタリアから参戦する地元イタリアのチャンピオン、アンドレア・クルニョーラ(ヒュンダイi20 R5)が首位で折り返した。しかし、2番手につけるジャンドメニコ・バッソ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)との差はわずか5.4秒。上位10台も45.7秒差にひしめくなど接戦となっている。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERCで2回タイトルを獲得しているイタリアの強豪バッソを抑えて、昨年、初めてイタリア選手権のタイトルを獲得したクルニョーラ。開幕からここまで7SSを走り終えて母国ラウンドで首位に立ったが、この日最後のSSで「下らないミス」をしなければ、その差はさらに開いていたと痛感している。
「昨晩、ローマでの最初のステージ(SS0)でトップタイムをマークして順調に滑り出し、今日もその流れを維持した」とクルニョーラ。
「このペースを続けなくてはならないが、ほかのドライバーもすごくプッシュしているので簡単にはいかない。接戦だし、明日もタフなバトルになる。最後のステージで下らないミスをして、かなりロスをしてしまった」

ローマでのスーパーSSでトップタイムをマークし、バッソに0.6秒差の首位で土曜日を迎えていたクルニョーラだったが、この日最初のSSではバッソが1.7秒差をつけてのベストタイムをたたき出し、首位に浮上。クルニョーラはSS2でバッソに4.4秒差をつける激走を見せて、再び首位の座を奪還した。一方のバッソもSS3を制する走りで応戦したが、クルニョーラには届かず。午後は、バッソ、クルニョーラに加えニコライ・グリアジンもベストタイムをマークし、混戦状態で最終日を迎える。

先日のWRCエストニアでWRC3優勝を飾った選手権リーダーのアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3ラリー2)は、クルニョーラに21.8秒差の3番手につけている。
「もっと速さが出せているべきだが、セッティング面で何かが欠けている」とルキヤナク。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ローマ初参戦のアンドレアス・ミケルセン(ファビア・ラリー2 Evo)にとっては厳しい1日となり、この日を16番手で終えている。
「マシンの中で必死に戦ったが、まったくリズムがつかめない。トリッキーなラリーだ」とミケルセン。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC2部門は、スズキ・モーター・イベリカからエントリーしたスズキ・スイフト・ラリー2キットを駆るハビエル・パルド、ERCジュニアはパワーステアリングのトラブルに対応したケン・トーン(フォード・フィエスタ・ラリー3)が首位に立っている。

ERC / Alexandre Guillaumot / DPPI

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC3では、フローリアン・ベルナルディ(ルノー・クリオ・ラリー4)がリードしていたが、SS5でコースアウトし痛恨のリタイア。ラリーチーム・スペインのペップ・バサス(プジョー208ラリー4)がトップに浮上している。また、ERC3ジュニアは、ジャン‐バティスト・フランチェスキ(ルノー・クリオ・ラリー4)がリードしている。

ERC / Alexandre Guillaumot / DPPI


ERC / Gregory Lenormand / DPPI

一方、選手権外でチームSTARDから参戦している日本の新井大輝(フォード・フィエスタ R5 MkII)は、首位から2分30秒1遅れの総合30番手でこの日を終えている。

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競技最終日となるレグ2は、SS7〜SS13の7SS。3SSを2ループした後、SS7をもう一度走行する123.19kmが設定されている。

ERCローマ 暫定結果(レグ1修了時点)
1 A.クルニョーラ(ヒュンダイi20 R5) 40:42.7
2 G.バッソ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +5.4
3 A.ルキヤナク(シトロエンC3ラリー2)+21.8
4 N.ヘルチグ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +34.8
5 E.ラレーナ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +38.0
6 M.マルチェク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +43.8
7 Y.ボナート(シトロエンC3ラリー2)+44.5
8 F.アンドルフィ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +45.3



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