50周年という節目にふさわしい大幅進化「WRC10」先行プレイレポート – RALLYPLUS.NET ラリープラス

50周年という節目にふさわしい大幅進化「WRC10」先行プレイレポート

 

みなさん、お久しぶりです。オダパカです。

今回、10月28日発売予定のWRC公式ゲーム「WRC10 FIA世界ラリー選手権」のPlayStation4版日本語版を、ひと足お先にプレイさせていただきましたので、そのレポートをお届けします。

WRCは1973年のスタートから50周年という大きな節目となる年で、WRC10でも50周年を盛り上げるべく、大きな進化を遂げています。

50周年の記録を追体験「50周年記念モード」

まず今作の大きな目玉と言えるのが「50周年記念モード」。こちらはWRCの50年間の記録のなかから、名勝負となったラリーをプレイヤーが再現するモードで、初開催年の1971年から、ハイパワー化が進んだグループB、日本車全盛期のグループA、そして現代のWRカーまで様々な種類が用意されています。なかには2011年にペター・ソルベルグがリエゾンで速度違反により免停されたため、コ・ドライバーのクリス・パターソンが最終SSでドライバーを務めたラリースウェーデンなど、マニアックすぎる珍場面もあったりします。

このようにゲームをしながらWRCの歴史を振り返ることができるモードなのですが、実際の目標タイムはなかなか厳しめ。往年のクセの強い車両を使うことになるので、難易度は比較的高いものになっています。特にグループBのアウディ・クワトロで雪の降る路面を走る1984年のラリーモンテカルロは、序盤でトライするイベントとしてはかなり難しいです。しかし、逆に言えばやりごたえがあるモードなので、練習を重ねてクリアを目指していくのがいいでしょう。

ラリーファンならニヤリとする名場面が多数登場/WRC10 FIA世界ラリー選手権

この50周年モードに合わせて、選ぶことができる車両とステージもボリュームが多くなっています。

収録される車種は、2021年シーズンに参戦しているWRC、WRC2、WRC3、JWRCがほぼ網羅されているのはもちろん、今回「伝説」というカテゴリの歴史的名車の車種が大幅に増加しました。特にに日本のラリーファンにとってはうれしいスバル・インプレッサWRC1997や、三菱ランサーエボリューションⅤが登場。そのほか、トヨタ・セリカGT-FOUR ST185は1992年と1993年仕様がそれぞれ収録されています(インプレッサとランサーエボリューションは別途DLCの購入が必要)。また、グループA初期の日本車にとって最大のライバルだったランチア・デルタは1987年仕様と終盤のスーパーデルタ仕様が選べます。

さらに今までのシリーズでは、レジェンドカーのドライバー/コ・ドライバーは架空の人物になっていたのですが、今回は実際に搭乗した実在のクルーが写真つきで登場します。例えばインプレッサならコリン・マクレー、セリカにはカルロス・サインツ、ユハ・カンクネン、アウディ・クワトロにはミシェル・ムートンなど、レジェンドドライバーが当時の写真で登場します。ユハ・カンクネンに関してはグループBのプジョー205からグループAのセリカまで登場して、しっかり年度別の写真になっていたりと、さすがオフィシャルゲームと思わせる仕様になっています。

レジェンドカーの選択画面ではドライバーの写真が乗っていた当時の写真で出てきます。/WRC10 FIA世界ラリー選手権

トミ・マキネンの三菱ランサーエボリューションⅤ。/WRC10 FIA世界ラリー選手権

ステージの仕様も年代によって変わり、今では考えられないところに観客がいる場合も。接触してしまうとペナルティになるので注意/WRC10 FIA世界ラリー選手権

SSは、2021年のカレンダーに出たラリーはすべて登場します。今年も残念ながら開催できなかったラリージャパンもゲームではしっかり走ることができます。そのほか50周年記念として、当時の雰囲気を再現したステージが登場。現在カレンダーに入っていないところでは、ターマックラリーのサンレモなどが登場します。過去の時代のステージと現在のステージで一番違うのは観客のいる場所。現在は安全が確保できる場所でしか観られなくなっていますが、過去のステージでは当たり前のように道の脇に立っています。この観客に接触してしまうとタイムペナルティを貰ってしまうので、ステージの難易度は現在のステージに比べて高くなっています。

キャリアモードも進化。ついにプライベーターチームも立ち上げ可能

シリーズではおなじみのキャリアモードも進化しています。キャリアモードはWRC3かJWRCからスタートし、ステップアップしてWRCのチャンピオンを目指すモードです。今回からプロフィールを作成する際、難易度設定のほかにラリーの長さを設定できるようになりました。サクサクと進めたい方は短く設定しましょう。そうすると1戦が早く進むので、短時間で遊びたい人にオススメです。

そしてラリー本番では、ついにタイヤコンパウンドの割合を選択できるようになりました。ラリーの長さを「中」にしている場合は、タイヤが10本割り当てられます。さらにシェイクダウンに参加すると4本が追加。この点はリアルのWRCと同じになっていますね。そして、今までありそうでなかった、前後左右で履かせるタイヤを別々に選択できるようになりました。これによってタイヤのローテーションができるようになり、戦略性が大幅に広がりました。ターマックとスノー&アイスが交じるモンテカルロなどはタイヤ戦略が重要ですし、グラベルラリーでも対角線上にソフトとハードを履くシチュエーションもありますから、先ほどの本数制限と相まってリアルWRCの追体験が可能となっています。

タイヤはスペアを含めてどのタイヤを持っていくかはプレイヤーが決定可能。ステージ走行前に交換できるようになったのもうれしいところ/WRC10 FIA世界ラリー選手権

また、今作からはプラベーターチームを立ち上げることが可能になりました。雇われドライバーの時は参戦するラリーなどは決まっているのですが、自分のチームであれば参戦するラリー、使用する車両も自分で選択できます。マシンもレンタルするか購入するかを選択でき、資金がない時はレンタル、資金が潤沢になってきたら購入して戦うなんてこともできるように。マイチームの車両のカラーはデフォルトだと真っ白なフレデリック・ドール状態なのですが、今作から新たにペイントエディター機能も追加されたので、自分の好きなカラーリングを塗装することが可能になりました。往年のペイントのレプリカで参戦するもよし、オリジナルカラーで参戦するもよしと、WRCファンにとってはうれしいところです。

プライベーターチームで好きな車両で参戦可能に。資金が少ないうちはレンタルすることになります。/WRC10 FIA世界ラリー選手権

カラーリングが決まればモチベーションも上がります。全日本に参戦している車両のレプリカを作ってみるのも楽しいかも/WRC10 FIA世界ラリー選手権

と、プレイしてみて大きな進化を感じたWRC10。レースゲーム自体が初めてというビギナーも、トレーニングモードでクルマの動かし方の練習からできますし、自信が付いたら公式のeSport大会に参加してみたりと楽しみ方も増えていて、とてもオススメできるゲームになっています。PlayStation4/PlayStation5版の発売は来週10月28日(木)。ぜひチェックしてみてください!

新井敏弘選手にプレイしてもらった動画はこちら

プラットフォーム
PlayStation4/PlayStation5
パッケージ版/ダウンロード版

CERO
A(全年齢対応)

発売日
2021年10月28日(木)

価格
7,480円(税込)

公式サイト
https://www.3goo.co.jp/product/wrc-10/

Amazon
PlayStation5
https://www.amazon.co.jp/dp/B09BD8FL1W/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_CH13EAK72PVEBB7YYBCZ

PlayStation4
https://www.amazon.co.jp/dp/B09BD9NJDT/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_3T7R6KZAHPT3YJQ1C6GD

FIA World Rally Championship ©2020 Published by Nacon and developed by KT Racing. An official product of the FIA World Rally Championship, under licence of WRC Promoter GmbH and the Fédération Internationale de l‘Automobile. Manufacturers, vehicles, names, brands and associated imagery featured in this game are trademarks and/or copyrighted materials of their respective owners. All rights reserved. Warning: This is a virtual game and not real life. Be cautious, do not imitate the vehicle movements shown in this game when you are driving a car in real life. Remember: drive safely! Published and distributed by 3goo K.K. in Japan.



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