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WRCエストニア:WRC3は、最終SSで転倒もアレクセイ・ルキヤナクが圧勝

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WRCエストニアのWRC3は、アレクセイ・ルキヤナク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)が最終ステージで転倒しマシンを大破させながらもフィニッシュし勝利という劇的な幕切れとなった。

ルキヤナクは昨年のERC王者であり現在40歳のベテラン。木曜日夜に本拠地タルトゥで行われたステージで首位に立つと、金曜日、土曜日の全ステージを部門トップタイムで並べた。3分以上の大差を築いて最終日を迎え、これで悠々と勝利をつかむものと誰もが予想していたが、ドラマは最後に待っていた。

この日2本目のSS20で、イーゴン・カール(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)がルキヤナクの連続ステージウインにストップをかけたが、ルキヤナクはその後の2本を連続で制してみせた。ところが、勝利はほぼ確実という最終ステージで豪快に転倒。幸い、マシンはタイヤを地につけて着地し、その後も走行することができた。2番手のカエタン・カエタノビッチ(ファビア・ラリー2 Evo)に3分15秒9の大差を守って優勝を飾った。ルキヤナクは、総合でも8番手に食い込む見事な速さを披露した。

「ブラインドクレスト明けの厄介な轍につかまってしまったが、幸運にもフィニッシュにたどり着いた。こんなこともあったが、素晴らしい週末だった。チームが許してくれることを願うよ」とルキヤナク。

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選手権リーダーのヨアン・ロッセル不在となったこのエストニアを2位でフィニッシュしたカエタノビッチは、2番手につける選手権争いでロッセルとの差を16ポイントに詰めている。

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3位には、ニッコ・ヘイッキラ(ファビア・ラリー2 Evo)が入った。出場した2戦でいずれもポディウムに上がったヘイッキラは、カエタノビッチに58.5秒遅れとなったが、4位でフィニッシュしたスペインの若手、ペペ・ロペスにも43.5秒と大差をつけた。

地元エストニアのラウル・ジーツは、TC遅着で20秒のペナルティを科せられたがトップ5に食い込んでのフィニッシュ。リトアニアのバルダス・ユレキビシウスが6位でのフィニッシュを果たした。

有力候補だったエミル・リンドホルム(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)は、SS12でクラッシュ、リタイアを喫した。このエストニア戦ではWRC3部門のトップ8をシュコダ・ファビア勢が独占した。

WRCエストニア WRC3部門最終結果
1 A.ルキヤナク(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) 3:01:45.2
2 K.カエタノビッチ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +3:15.9
3 M.ヘイッキラ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +4:14.4
4 P.ロペス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +4:57.9
5 R.ジーツ(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +7:17.7
6 V.ユルケビシウス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +9:58.5
7 F.ザルディバール(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +10:08.2
8 E.フェルナンデス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo) +24:16.6

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