WRCサファリ:5台が消えるサバイバルの2日目、首位はヌービル。勝田は総合2番手に浮上 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCサファリ:5台が消えるサバイバルの2日目、首位はヌービル。勝田は総合2番手に浮上

©HYUNDAI

WRC第6戦サファリは競技2日目を終えて、ヒュンダイのティエリー・ヌービルが首位に立っている。2番手にはトヨタの勝田貴元、3番手にはヒュンダイのオィット・タナックという順位。この日だけでワールドラリーカー勢の5台が脱落するサバイバルラリーとなっている。

競技2日目はSS2〜SS7の6SS、SS走行距離は129.78km。ナイバシャ湖の南部を走る3SSを2回ループする構成となっている。この日も天候は晴れ。細かいパウダー状のダストが降り積もった路面(“フェシュフェシュ”と呼ばれる)でのバトルとなった。この日最初のセクションでのタイヤ選択は、ヌービルのみが重量増を嫌ってソフトコンパウンド4本+ハードコンパウンド1本という組み合わせ。その他のドライバーは全員がソフト4本+ハード2本という組み合わせでステージに臨んだ。

オープニングのSS2を制したのはそのヌービル。SS2番手タイムをマークしたチームメイトのタナックに3.7秒差をつけて、総合トップに躍り出た。SS3番手のロバンペラはSS1での貯金が効き、総合2番手につけている。続くSS3は今大会最長となる32.68km。ヌービルはここでもベストタイムをマークして、後続との差を着実に広げていく。ここでは好ペースで走行していたトヨタのエルフィン・エバンスが右フロントのサスペンションを傷めコース脇にマシンを止めることとなった。ヒュンダイのダニ・ソルドもこのSSでコースアウトを喫し、競技続行を諦めることに。

ファーストループ最後のSS4では、ロバンペラが反撃に転じて一番時計を刻むが、ヌービルも二番時計で続き、首位をキープ。トヨタのセバスチャン・オジエはSS3で負ったダンパーのダメージが響き、大きくタイムを失って総合7番手まで後退することとなった。また、Mスポーツ・フォードのロレンツォ・ベルテッリは冷却水を失いオーバーヒート症状でデイリタイアを決めた。ヒュンダイのオリバー・ソルベルグはSSを走り切ったものの、右リヤサスペンションのトップマウントにダメージを負ったためこのSSでリタイアとなっている。これで首位ヌービル、2番手にロバンペラ、3番手にタナック、4番手に勝田、5番手グリーンスミスという順位に。

TOYOTA


サービスを挟んだ午後のセクションでは、各車タイヤ選択が分かれる結果となった。トヨタのオジエ、勝田、ロバンペラと、Mスポーツ・フォードのアドリアン・フルモーはソフト4本+ハード2本。タナックとヌービルはソフト3本+ハード3本。Mスポーツのガス・グリーンスミスはハード4本+ソフト2本という組み合わせで午後のステージへと向かっていった。

SS2の再走となるSS5。ここではロバンペラがベストタイム。このSSで3番手に甘んじたヌービルをかわし、1.2秒差ながら総合首位に立つことに成功した。続くSS6は右リヤタイヤにダメージを負いながらもヌービルが制し、再び総合首位の座を取り戻してみせた。2番手ロバンペラとの差は10秒。総合3番手にはタナックがつけているが、ヌービルとの差は40.7秒と大きく開いている。勝田はタナックから遅れること17.9秒の4番手につけている。

そしてこの日の最終SS、SS7でも多くのドラマが待っていた。首位を走るヌービルは右フロントと左リヤの2本をパンクしてタイムロス、2番手のロバンペラはスタックを喫し脱出不可能になりリタイア、タナックも左リヤタイヤを失ってフィニッシュしたため大きく後退を余儀なくされた。

M-SPORT


このSSを慎重に走り切った勝田は、オジエと同タイムのSSベスト。上位陣の脱落もあり、総合2番手に浮上した。しかし勝田もトラブルフリーだったわけでは決してない。SSフィニッシュ後のコメントでは、ダストで前が見えなくなり4回ほどほぼ止まるほどの速度に落とさざるを得なかったと語っており、一歩間違えば他のドライバーのように取り返しのつかないタイムロスを強いられていた可能性もある。その中を無事に走り切ることができた点は、今後につながる大きなステップとなるはずだ。

勝田はWRC ALL LIVEのインタビューに対し次のように応えている。
「非常に難しい1日でした。ラジエターやダンパーにダメージを負うなど色々ありましたが、いいペースで生き残ることができました。ポジションも2番手なので、残り2日間集中して、最後までクルマを運べるように、プッシュできるところはプッシュしつつ、セーブするところはセーブして頑張りたいと思います」

SS7までを終えて、総合首位はヌービル。18.8秒差の2番手に勝田、ヌービルから55.8秒差の3番手にタナックというトップ3になっている。ヌービルから4番手のオジエまでは1分49秒4差となっているが、まだまだラリーの展開からは目が離せなさそうだ。

競技3日目はSS8〜SS13の6SS、132.08km。3SSを2度走行する構成は2日目と同じだが、エレメンタイタ湖まで北上したところにステージが設けられる。オープニングのSS8は日本時間6月26日の14時08分スタート。

WRCサファリ SS7後暫定結果
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 1:23:19.1
2. 勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) +18.8
3. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) +55.8
4. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) +1:49.4
5. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +1:56.1
6. A.フルモー(フォード・フィエスタWRC) +2:19.1

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