【速報】WRCクロアチア:最終SSの劇的決着でトヨタのオジエが2勝目。勝田は3戦連続6位入賞 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

【速報】WRCクロアチア:最終SSの劇的決着でトヨタのオジエが2勝目。勝田は3戦連続6位入賞

©TOYOTA

WRC第3戦クロアチアはすべての競技を終えて、トヨタのセバスチャン・オジエがチームメイトのエルフィン・エバンスを0.6秒差で下し、今シーズン2勝目を飾った。3位はヒュンダイのティエリー・ヌービル。勝田貴元は3戦連続の6位入賞を果たしている。

競技最終日となるこの日は、SS17〜SS20の4SSが設定された。25.20kmと14.09kmのSSを2回ずつ走る構成で、残されたSS距離は78.58km。前日までの首位オジエと2番手エバンスの差は6.9秒、3番手ヌービルとは10.4秒と、予断を許さない状況だ。この日はサービスが設定されないため、各車ともスペアタイヤを2本搭載してステージへと向かう。ほぼ全員がハードコンパウンド6本というチョイスだが、ヒュンダイのピエール‐ルイ・ルーベとMスポーツのアドリアン・フルモーはハード4本+ソフト2本という選択で最後の4SSに挑む。

HYUNDAI


ところが、オープニングステージのSS17に向かう途中のロードセクションでオジエと一般車が接触する事故が発生。映像によれば、オジエ車が右折しようとしたところを、後ろから一般車が助手席側のドアに接触。幸いふたりのクルーにケガはなく競技を続行したものの、接触の影響で助手席側ドアがきっちりと閉まらない状態でのアタックを強いられることに。

この日のオープニングとなる、ラリー最長25.20kmのSS17を制したのはエバンス。スタート時点で6.9秒あった総合首位オジエとの差を4.2秒にまで縮めることに成功した。SS2番手にはヌービル、SS3番手にオジエが続き、トップ3の戦いは熱を帯びていく。このSSでは、勝田貴元が4番手タイムをマーク。前を行くMスポーツ・フォードのガス・グリーンスミスがブレーキトラブルで遅れたこともあり、22.7秒あった差を9.7秒にまで詰めている。

続くSS18もエバンスが連続ベストタイム。一方のオジエは7秒遅れのSS3番手となり、ついに総合首位の座を明け渡すこととなってしまった。首位エバンスとオジエの差は2.8秒だ。オジエはロードセクションでのアクシデントの影響については口にしないものの、ペースは本調子ではない様子。また、車内に吹き込む風やダスト影響を考えて、このSSからコ・ドライバーのジュリアン・イングラシアはゴーグルを装着してノートリーディングを行っている。このSSでは、グリーンスミスが油圧系のトラブルで大きくタイムロス、勝田が順位をひとつ上げて総合6番手に浮上した。

M-SPORT


SS17の再走となるSS19では、「すべてをつぎ込んだ」と語るヌービルがベストタイムをマークするが、エバンスとオジエも僅差で続く。総合順位の入れ替わりはないが、首位エバンスと2番手オジエは3.9秒差、エバンスと3番手ヌービルは8.0秒となっており、最終SSでの三つ巴のバトルに大きな注目が集まった。

そして迎えた最終ステージ、SS20。出走順はSS19終了時点のリバースオーダーとなり、WRC2のアンドレアス・ミケルセン(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)から順次スタートを切っていく。WRC2では今季初参戦のマッズ・オストベルグ(シトロエンC3ラリー2)が勝利をつかんだ。そしてワールドラリーカー勢では、ヒュンダイのルーベからスタート。前後の順位とタイム差が開いている勝田はリスクを避け堅実なペースで走り切り、6番手以上を確定させた。トップ3で最初に走るヌービルは渾身のアタックを見せていたものの、ステージ終盤のジャンクションで痛恨のオーバーシュート。暫定SS2番手タイムでフィニッシュラインを駆け抜けた。

続くオジエも鬼気迫る走りでヒュンダイのクレイグ・ブリーンがマークした暫定SSベストタイムを3秒更新し、エバンスのフィニッシュを待つ。エバンスもリスクを負ったアタックを続けたものの、最終セクションでわずかにコースをはみ出すミスが響いてしまい、オジエから4.5秒遅れのSS4番手タイムに沈む。これでオジエが0.6秒差でエバンスを逆転し、シーズン2勝目を飾ることとなった。3位にはヌービル、4位にタナック、5位にはWRカーでのWRC初参戦となるフルモー、6位に3戦連続入賞の勝田という順位になった。パワーステージはオジエ、ブリーン、ヌービル、エバンス、タナックという結果になっている。

TOYOTA


ドライバーズランキングはオジエが61点でトップ、2番手にヌービルが53点、3番手にエバンスが51点で続く。マニュファクチャラーズランキングはトヨタ138点、ヒュンダイ111点、Mスポーツ・フォードが42点、ヒュンダイ2Cが28点となっている。

次戦の第4戦は5月20日〜23日に開催されるラリーポルトガル。今シーズン初の本格グラベルラリーで、北部のマトジニョスをホストタウンとする。2020年大会は新型コロナウイルスの影響で中止となったため、2019年以来の開催。前回の勝者はタナック(トヨタ・ヤリスWRC)。

WRCクロアチア 暫定結果
1. S.オジエ(トヨタ・ヤリスWRC) 2:51:22.9
2. E.エバンス(トヨタ・ヤリスWRC) +0.6
3. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +8.1
4. O.タナック(ヒュンダイi20クーペWRC) +1:25.1
5. A.フルモー(フォード・フィエスタWRC) +3:09.7
6. 勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) +3:31.8
7. G.グリーンスミス(フォード・フィエスタWRC) +3:58.8
8. C.ブリーン(ヒュンダイi20クーペWRC) +4:28.2
9. M.オストベルグ(シトロエンC3ラリー2) +10:00.8
10. T.スニネン(フォード・フィエスタ・ラリー2) +10:29.3

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