ヒュンダイが力を入れるイタリア選手権。開幕戦にはヌービルとブリーンもR5で参戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ヒュンダイが力を入れるイタリア選手権。開幕戦にはヌービルとブリーンもR5で参戦

©HYUNDAI

ヒュンダイ・イタリアは名門ワークショップのフリウルモーターとともにヒュンダイ・ラリーチーム・イタリアを立ち上げ、イタリア国内チャンピオンであるアンドレア・クルニョーラのタイトル防衛に挑むことを発表した。ヒュンダイ・モータースポーツのカスタマーレーシング部門も支援を表明し、選手権の活性化にも寄与するとしている。

3月13〜14日に開催されるイタリアラリー選手権開幕戦ラリーイルチョッコ・エ・バレ・デル・セルキオには計5台のi20 R5がエントリーし、ティエリー・ヌービルとクレイグ・ブリーンもそのリストに名を連ねる。ふたりはペレットレーシングチームからの支援を受けての参戦だ。

クルニョーラは2020年のイタリア選手権にシトロエンC3 R5で参戦し、全6戦中3勝を挙げて初のイタリアタイトルを獲得した。今季はヒュンダイ・ラリーチーム・イタリアに加入し、i20 R5での参戦という新たな挑戦に向かうことになる。マシンに慣れるため、シリーズの各イベントとテストには、ヒュンダイ・モータースポーツのカスタマーレーシング部門からエンジニアが派遣され、タイヤサプライヤーであるピレリとも密接に連携していくという。今季序盤はi20 R5を駆り、夏に見込まれているi20 Nラリー2のホモロゲーション取得が完了し次第、マシンをスイッチする予定としている。

今シーズンのイタリア選手権は、ラリーサンレモ、ラリーディローマ・キャピターレ(ERC併催)など、ターマック、グラベルを含めた全8戦が予定されている。開幕戦に登場するヌービルは今回はi20 R5での参戦だが、2018年のイープルラリーでi20 R5を駆り、優勝を飾っている。ブリーンも昨年のラリーディアルバにi20 R5で参戦し、勝利を収めた。

ヒュンダイ・モータースポーツのカスタマーレーシング部門オペレーションリーダーのアンドリュー・ジョーンズは「ヒュンダイ・イタリアは、素晴らしいチームとドライバーを組み合わせて、ヒュンダイ・ラリーチーム・イタリアを結成するという見事な仕事をまとめあげた。明確にイタリアタイトルを狙える力量を誇るチームだ」とコメント。

「ピレリ、ヒュンダイ・モータースポーツ・カスタマーレーシング部門からの支援も加わることで、チーム関係者のみんなが、エキサイティングなシーズンになることを楽しみにできると思う。ヒュンダイファミリーの仲間と、ステージで素晴らしいプロジェクトを展開できることは、とてもうれしい。イタリアは、i20 R5がデビューした時から大きな市場となっているが、今季はヒュンダイのカスタマーがタイトルを獲得する絶好のチャンス。1年の終わりに祝福できることを、楽しみにしている」

ヒュンダイ・イタリアのマネージングディレクター、アンドレア・クレスピは「ヒュンダイ・イタリアがヒュンダイ・モータースポーツ・カスタマー・レーシング部門の支援を受けてプログラムを固めることができて、誇らしく思う」とコメント。
「2021年は、イタリア選手権に専念して、量産車のパフォーマンスが最も活かされるモータースポーツであるラリーへの情熱を伝えることでヒュンダイのブランドを広めたい」



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