WRCアークティック:タナック「強敵の母国でプレッシャーも大きかった」デイ3コメント集 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCアークティック:タナック「強敵の母国でプレッシャーも大きかった」デイ3コメント集

©Hyundai Motorsport GmbH

アークティック・ラリーフィンランド、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。開幕戦モンテカルロでクラッシュを喫し、挽回に臨んだタナック。地元出身の若手が優勝候補にも挙げられ盛り上がる雰囲気のなかで、重要な勝利をマークした。
(カッコ内は順位の前日比)

[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC

■オィット・タナック/総合優勝(=)
パワーステージ4位
「この勝利は本当に重要だし、選手権でも高ポイントを持ち帰ることができた。フィンランドという、強力なライバルのひとりの母国でのイベントだったので、もちろんプレッシャーも大きかった。戦いは複雑になるだろうということは分かっていたが、最終的にいい週末にすることができた。プレイベントテストはまったく違うコンディションだったので、どのようになるか本当に分からなかった。エンジニアたちにたくさんプッシュをかけたが、彼らの努力が報われた。シェイクダウンでは新しいことを試し、それがいい形で噛み合った。ラリーの開催地としては最高の場所で、指折りのウインターイベントだ。これほど雪が豊富で道の性格が独特な場所はない。主催者たちも本当に素晴らしい仕事をしてくれたと思う。選手権に加わるのにふさわしい以上の内容だった」

■ティエリー・ヌービル/総合3位(=)
パワーステージ3位

Hyundai Motorsport GmbH

「2位と僅差だったが3位で週末を終えられて、とても満足。最後まで前を向き続けたが、パワーステージではみんながハードにプッシュしていたので2位には届かなかった。それでも、モンテカルロがあのような結果になっていたので、両選手権でいいポイントが獲得できた。マルティンとのコンビもよくなった。まだコミュニケーションでは、単語をクリアにしたり自分がもっと理解できるようにしたりなど改善点はあるが、それがよくなればもっとコンペティティブになれると確信している。マシンもこのコンディションで最高の動きをしてくれて、文句のつけどころがまったくなかった。走りやすさを感じられたし、いいリズムをつかんですぐにプッシュすることができた。チームが一丸となってつかんだ、素晴らしい成果だ」

■クレイグ・ブリーン/総合4位(=)
パワーステージ2位

Hyundai Motorsport GmbH

「4位でこのラリーを終えられてハッピー。正直、タフな週末だった。昨シーズン、エストニアでいい結果を出していたので、気持ち的にはゴールポストが先に動いたような気分だったから今回は勝ちたかったが、自分の経験はまだ未熟な域だということも思い出さなくてはならなかった。その気持ちが、今日の内容につなげるためのモチベーションにつながった。リグループでは時間をかけて、どこでタイムをロスしたのか分析をした。エンジニアのおかげで、いくつかの問題を特定できた。たぶん、自分のドライビングスタイルがマシンと合っていなかった部分もあった。速さがあることは分かっていたので、パワーステージでチームのためにポイントを獲得してポジティブな形で週末を終えられて、よかった」

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC

■カッレ・ロバンペラ/総合2位(=)
パワーステージ3位

Toyota Gazoo Racing WRT

「2位に入ることができて、心からうれしく思う。かなり難しい週末だったし、本当にハードにプッシュした。常に満足のいくペースを出すというわけにはいかなかったが、その度に挽回できた。パワーステージでは全力を尽くして、ポイントを獲得することができた。初めて選手権首位に立つことができて、本当にうれしい。次のイベントは、自分にとって新しい状況が待っているが、ペースを上げ続け、今回のように安定した走りを続けていかなくてはならない」

■エルフィン・エバンス/総合5位(=)

Kalle Parkkinen / Arctic Rally Finland

「最終日はいい形でスタートできた。グリップは予想以上に高かったが、最初の数コーナーを抜けた後でいいリズムをつかみ、タイムもよかった。しかし、パワーステージはベストの走りができなかった。感触はよかったが、タイムは期待していたほどではなかった。正直、自分たちとしてはベストのイベントにはならなかった。総合リザルトにはかなりガッカリしている。いい速さを出せていたところもあったが、上位を狙えるほど安定していなかった」

■セバスチャン・オジエ/総合20位(↑)
パワーステージ5位

Toyota Gazoo Racing WRT

「総合的にタフな週末だった。できる限りを尽くしたが、選手権リーダーとしてこのイベントを迎えたのでタフなラリーになることは分かっていた。それでも必死に戦ったが、昨日の最終ステージでの小さなミスの痛手が大きすぎたことは明らかで、これで望みがなくなった。自分たちの走行順ではパワーステージでもそれほど期待はできなかった。精いっぱいの走りで限界まで攻めたし、まだ雪がたくさん残っていたが、それでも1ポイントを獲得できたことはよかった」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC

■テーム・スニネン/総合8位(=)

M-SPORT

「トラブルもミスもなく、いいラリーになったし、ステージも大いに楽しめた。マシンはとてもいいフィーリングでドライブできたし、自分のキャリアの中で最も楽しめたラリーのひとつと言える。本当に素晴らしいウインターコンディションだった。もちろん、タイムが思ったように伸びなかったのは少し残念だが、これまでも高速ラリーでは苦戦してきた。低速セクションでのペースはよかったので、この先のイベントに向けて違いをつけていこうと目指せる部分だ」

■ガス・グリーンスミス/総合9位(=)

M-SPORT

「全体として、かなりいい週末だった。ステージは素晴らしかったし、自分のドライビングにもハッピー。特に土曜日の午前はよかった。でも、もちろんまだ、取り組むことも学ばなくてはならないことも多い。最初のステージでかなりタイムロスしたのも、少し残念。このために、その先に大きな影響が出た。いい走行順が得られなければ、自分のポテンシャルを披露するチャンスにもつながらないと知ることができたのは、今回学んだひとつだと思う」



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