FIAのラリードライバー発掘プロジェクト「FIAラリースター」2月にフィンランドから始動 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

FIAのラリードライバー発掘プロジェクト「FIAラリースター」2月にフィンランドから始動

©FIA

ラリー界で最も幅広い才能発掘プロジェクトがまもなく始まる。FIA史上初の試み、FIAラリースターの選抜イベントの開始まで、1カ月を切った。

FIAイノベーションファンドが支援するFIAラリースターの使命は実にシンプル。次世代のWRCチャンピオンとなる人材を発掘することだ。世界146カ国のASNと連携して展開されるFIAラリースターは、これまで以上に、世界の各地からラリーが身近に感じられることになるとしている。まだ見ぬトップドライバーを発掘する計画を現在進めているのは、ジョージアとフィンランド。中国、エストニア、ペルー、オーストラリア、メキシコも、この2カ国に続く準備を進めているという。

このプロジェクトが発信するメッセージは実にシンプルだ。17〜26歳で、PC、プレイステーション、XboxでWRC9をプレイしていれば、FIAの最もエキサイティングな旅に出発する条件は揃っている。FIAラリースターでドライバーに選ばれれば、WRCの最前線で活躍できるようになるための4年間の育成プログラムと、最初のプロ契約が提供される。

このプログラムに参加するためのハードルを下げることも、プロジェクトの成功には欠かせない。このため、fiarallystar.comは、英語、フランス語、アラビア語、中国語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語が用意されているほか、ジョージア語、フィンランド語のセクションも用意されている。

世界に先駆けてFIAラリースターのプロジェクトを開始する最初の国は、フィンランド。統括団体のAKKモータースポーツでは、2月13日に北部のオウルでデジタルチャレンジを開催する。続いてユバスキラ、タンペレでも選考イベントを実施予定で、最後となる4回目のバンターでは、17〜26歳の9名のフィンランド人(8名の勝者に加えワイルドカード1名)の中からひとりが選ばれ、ヨーロッパのファイナルに進出する。

また、ジョージアモータースポーツ連盟(GASF)はスラロームイベントを4都市(トビリシ、クタイシ、バツミ、テラビ)で開催する。2月14日にはトビリシで最初のスラロームチャレンジが行われる予定だ。ジョージアの国内ファイナルでは6名の参加者が選出され、ヨーロッパのコンチネンタル・ファイナルに進出する。コンチネンタル・ファイナルはヨーロッパ、北米、南米、アジア・パシフィック、アフリカ、中東、北アフリカと、全部で6エリアに設定されている。

デジタルチャレンジとスラロームの選考イベントは世界中のASNでも行われる。デジタルチャレンジは、WRCの公式ゲーム、WRC9をプラットフォームに、マシンはM-SPORTのフォード・フィエスタ・ラリー3、シミュレーターリグにスラストマスターを使用する。スラロームは実際の走行で行われるチャレンジで、全エントラントが同じマシン、同じタイヤ、同じレベルの燃料を使用する。

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スラロームとデジタルチャレンジではいずれも、fiarallystar.comで参加申し込みを登録する。コンペティターは、各国のASNが開催するチャレンジに最大2回まで参加することができる。

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各ASNは、デジタルとスラロームチャレンジを両方開催することも可能。このため、最大15枠までコンチネンタル・ファイナルに推薦することができる(デジタルから8名、スラロームから6名、ワイルドカード1名)。ASNからの選抜者は5名のうち1名は女性とすることとされており、制限いっぱいの15名を推薦する場合は、少なくとも3名の女性が選ばれることになる。女性の参加者からは6名がウィメンズ・ファイナルに選出され、選抜されれば2022年のトレーニングシーズンに進むことになる。

FIAラリースターは、このプロジェクトの一環として「ソファからキャリアを始めよう」というプロジェクトも展開する。 自宅のソファから行動を起こせば、FIAラリースターのコンチネンタル・ファイナルに進むこともできる、というものだ。#RallyAtHome チャレンジでは、WRC9をベースとした12戦のシリーズを2月13日〜8月5日に開催。FIA Rally Starでダウンロードできるコンテンツに登録すれば、独自のステージが用意され、100回までフリーで練習できる。その後、タイムアタックを5回行う。12回の各開催での最速タイムをマークしたコンペティターは、自宅住所に該当するコンチネンタル・ファイナルに進出できるというものだ。

#RallyAtHome チャレンジ では、自分の好きなハードウェアを使用することができるが、ステージ、天候コンディション、走行時間帯、マシンはすべて、FIAとNaconが決定する。

2021年は、 FIAラリースターのプロジェクトを本格的に展開する年となる。次のセバスチャン・オジエになることを目指す世界中から何千人ものドライバーが、それぞれの希望、夢、願望を叶えるための、最善の方法に取り組むことができるようになるとしている。世界各地でデジタル、スラローム、#RallyAtHome チャレンジが行われた後、注目のコンチネンタル・ファイナルとウィメンズ・ファイナルは、XC LifeLive TN5 クロスカーを使用しての競技が始まる。

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このファイナルから選出された7名のドライバー(コンチネンタル・ファイナルから6名、ウィメンズ・ファイナルから1名)が、2022年のトレーニングシーズンに参加する。このシーズンは包括的なプログラムが組まれ、FIAが行うトレーニング、8日間の練習日、Mスポーツのフォード・フィエスタ・ラリー3でラリー6戦に参戦するなどが含まれている。2022年の終わりに、FIAラリースター委員会は、7名の参加者それぞれの進歩やパフォーマンスの目標をどれだけ達成したかを評価し、2023年にジュニアWRC参戦に進む4名のドライバー(うち1名は女性)を決定する。

この4名のドライバーは、内容を調整したトレーニングと練習セッションを続け、再び、進捗状況とパフォーマンスの目標を達成することが求められる。その後、FIAラリースター委員会は、2024年、2年目のジュニアWRCに参戦するドライバー3名を選出。プロジェクトとしては、そのうちの1名がJWRCタイトルを獲得することを目指す。この目標を達成したドライバーは2025年、ラリー2マシンでWRCに最低6戦の参戦が約束されるという。

FIAラリースターは、米国のWRCコンテンダー、シーン・ジョンストンとアレックス・キフラニ、スウェーデンではラリークロスとeスポーツでのスタードライバーとして知られるクララ・アンダーソンが、FIAラリースターのPR動画を公開している。



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