ERC1ジュニア王者のオリバー・ソルベルグ「開幕2戦の勝利でタイトルを狙おうと決めた」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERC1ジュニア王者のオリバー・ソルベルグ「開幕2戦の勝利でタイトルを狙おうと決めた」

©ERC / Jorge Cunha / DPPI

2020年のERCは、最終戦ラリーイズラス・カナリアス(ターマック、スペイン)で、スウェーデン出身、19歳のオリバー・ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)が、グレゴワール・ミュンスター(ヒュンダイi20 R5)とERC1ジュニアタイトルをかけての決戦に臨んだ。21歳のミュンスターは選手権リーダーとしてこのイベントを迎えていたが、開幕ステージでまさかの後退を喫した一方で、6ポイント差の選手権2番手につけていたソルベルグがこのイベントを総合4位でフィニッシュし、逆転でタイトルを手にした。

新進気鋭の若手のひとりであるソルベルグは、今季のERCでは開幕戦のローマと第2戦リエパヤでは部門優勝をマークするなど、ERC1ジュニアタイトルの特典である2021年の参戦助成金10万ユーロを受け取るにふさわしい活躍を見せた。アイルランド出身のコ・ドライバー、アーロン・ジョンストンとのコンビで挑んだ今季は、総合タイトルであるERC選手権でも最終的にタイトルを獲得したアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3 R5)を大いに脅かし、選手権2位でのフィニッシュを果たしている。そのソルベルグの、タイトル獲得後のインタビューをERCが公開した。

ERC / Grégory Lenormand / DPPI

Q:2020年FIA ERC1ジュニアチャンピオンとなった今の気分は
「自分にとって、信じられないシーズンだった。ERCの参戦はターマックでの経験を積むことがメインだったが、ローマとラトビアで好結果を収めることができたので、ERC1ジュニアタイトルや、トップのERCタイトルを狙ってもいいんじゃないか? と考えるようになった。ポルトガルでは、ターボのトラブルで苦戦したり、シェイクダウンでクラッシュしてもいるので、選手権争いの面では完璧ではなかったが、全体としては素晴らしい年になったし、たくさん経験も積んだ。初めてFIAタイトルを獲得したことは、素晴らしい結果だよ」

Q:戦いはどれくらいタフだったか
「地元勢や、もちろん毎戦出てくる選手権レギュラーも強敵揃いなので、争いはとてもタフだった。シーズンの中盤は苦戦したので、最終的にERC1ジュニアタイトルを獲得して、総合でも2位に入れたことは素晴らしいよ」

Q:今季、学んだことは
「自分のキャリアは、経験を積むことがすべて。グラベルでは手応えがあり、その点はよかった。でも、ターマックでは、今年初めてERCに参戦したので、間違いなく経験が必要だった。イベントごとにマシンが変わったり、コンディションが変わったりするのは、かなり大変だった。ハンガリーも、シュコダで走る初めてのターマックラリーだった。常に何か新しいことを学び、それに対応していたが、将来のためにはいい経験だ」

ERC

Q:2020年のERCを振り返り、自分にとってのハイライトは
「ローマは自分自身、大いに楽しめた。初めてのターマックで総合3位に入り、ステージでもライバルと争えるペースを出すことができたのは素晴らしかった。本当に特別なイベントになったよ」

Q:逆に厳しかったところは
「ポルトガルではシェイクダウンでクラッシュしてしまったのが辛かった。でも、全体的には、トップ争いができたのでかなりいいラリーになった。タイヤチョイスが常に当たったわけではなかったので、50/50のイベントとい感じかな。ハンガリーではマシンが変わったのでリズムをつかむことができず、ペースにも乗れなかった。自分にとっては、ドライビング面では一番悪かったラリーだと思う」

Q:グレゴワール・ミュンスターのようなドライバーと厳しい争いになったと触れていたが、ERCタイトル争いで君に競り勝ったアレクセイ・ルキヤナクについてはどう考えているか
「彼はまるで第2のコリン・マクレーだよ! 自分はいつも彼の動画を見ているし、彼の速さやアタック、情熱にはいつも感服している。彼とラリーで戦うのは大好きだが、楽ではないね。どのラリーでも常に速いからね。彼はいつも、クレイジーで速いんだ」

Q:今後については
「ERCは間違いなく自分のキャリアプランに含まれている。自分が経験を必要としているターマックラリーがたくさんある、素晴らしい選手権だからね。いいラリーがたくさんあるので、自分がキャリアを積むためには最高のシリーズだと思っている。来年どうなるかは、まだ分からないが、新年まであまり時間がないので、準備を進めないといけないね」

ERC



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