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トヨタ、2021年よりWRC活動をTGR-Eに移管。マキネンはトヨタのモータースポーツアドバイザーに

©TOYOTA

トヨタは9月22日にプレスリリースを発行し、2021年のWRC活動母体を現在のトミ・マキネン・レーシングからTOYOTA GAZOO Racing Europeに移管することを明らかにした。移管後も既存のTMRの人材や一部施設を活用し、これまで同様にフィンランドとエストニアにて活動していく予定としている。合わせて、これまでチームを率いてきたマキネンと、「もっといいクルマづくり」のさらなる促進を目的とした「モータースポーツアドバイザー」就任(2021年1月〜)の契約を交わしたことを発表した。

TOYOTA


リリース以外の具体的なことについては明らかになっていないため予測の域を出ないが、WRC活動のベースがTGR-Eに移管したことで、今後はラリー2やラリー4車両など、TGR-Eの大規模なファクトリーを使ってカスタマー向けの活動が加速する可能性は高いと言えるだろう。TGR-E(旧TMG)では、これまでにもGT86をベースとしたR3車両や、GRスープラGT4の開発・製造を担当しており、車両製作のための設備は整っている。GRヤリスをベースとしたカスタマー用ラリーカーの登場に期待したい。

(以下プレスリリース)


トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、現在TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamにてチーム代表を務めるトミ・マキネン氏と、「もっといいクルマづくり」のより一層の促進を主目的とした来年1月からのモータースポーツアドバイザー就任の契約において基本合意いたしました。

マキネン氏は、2017年にトヨタとして18年ぶりに復帰したFIA世界ラリー選手権(以下、WRC)の活動において短期間で戦闘力の高い参戦車両を造り上げ、復帰2年目の2018年にはマニュファクチャラーズタイトル獲得、2019年にはドライバーズタイトル獲得に貢献しました。

この短期間で好成績をもたらした知見を、GR車両開発やモータースポーツ戦略の計画、運転技術指導等を通じた人材育成などに生かし、更に広範囲でご活躍いただきたいという思いから、モータースポーツアドバイザーに就任、戦略立案・組織運営の助言をしていただきます。

また、これに伴いWRCの活動について、現状のトミ・マキネン・レーシング(以下、TMR)を中心としたラリー・オペレーションを、欧州におけるモータースポーツの中心としての機能をもつTOYOTA GAZOO Racing Europeへ移管いたします。マキネン氏の志を引継ぎながら、TMRで培われた世界最高レベルの車両開発ノウハウを学び、具体的な事業展開に繋げていく予定です。加えて、実践的な人材育成を加速させるなどさらに体制を強化していきます。なお、移管後も既存のTMRの人材や一部施設を活用し、これまで同様フィンランドとエストニアにて活動していく予定です。

TMR 代表取締役 トミ・マキネン
トヨタのWRCプロジェクトの目標は効率的にラリー事業を再開することでした。そのためには小さな会社だからこそ発揮できる組織の柔軟性が必要でした。

この目標が達成された今、私はトヨタと新たな挑戦を始める時だと言えます。豊田章男さんにはこのプロジェクトで私を信頼していただき、私たちが一緒に設定した目標を達成するために全面的に支援していただいたことに感謝したいと思います。これからも引き続き、モータースポーツにおけるトヨタの未来を彼と一緒につくっていけることを楽しみにしています。

また、トヨタが、これまで共に築き上げてきたWRC事業を引き継いでくれること、そしてTMRの従業員にTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamとして安心して働けるチームと未来を提供してくれることを大変嬉しく思います。加えて、TGR-Eの傘下に入っても引き続きフィンランドとエストニアにオペレーションが残るということもうれしく思います。

トヨタ自動車株式会社 代表取締役社長 豊田章男
トミとの出会いがあり私はWRCに戻ることを決めました。
彼の力があって私たちはWRCで勝つことができました。
そして、その力を借りて我々はGRヤリスという4WDのスポーツカーをつくることができました。

これからはモータースポーツアドバイザーという役割を担ってもらいます。
今までのような競技に勝つためのアドバイスはもちろん、トヨタが進めるもっといいクルマづくりにも広くアドバイスをもらえることを期待しています。

今回の就任を経ても、彼は私の運転の先生役であることは変わりません。
「トミ、また一緒に走りましょう!」



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