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2021年WRCカレンダー入りに必死のGB「パンデミックからの復活には欠かせないイベント」

©M-SPORT

2020年のWRC開催が新型コロナウイルス(COVID-19)の感染流行の影響を受けてキャンセル、2021年もまだ枠を確保できていないシリーズの名門ラウンド、ウエールズ・ラリーGBのボスは、このイベント開催が英国にもたす利益について詳細を明らかにし、その開催意義を必死でアピールしている。

2019年のラリーGBで実施したラリーショーは10万人を集客、のべ中継時間は654時間にのぼったほかSNSでのヒット数は9259万1066に達し、987万ポンド(約13億8000万円)の経済効果を生み出したという。さらに、地元団体へのチャリティとして行っている寄付金は、2013年以来、のべ26万6569ポンド(約3700万円)に上っている。

モータースポーツUKのチーフ、ヒュー・チェンバースは「2019年のラリーはおおいに注目を集め、ウェールズ中部・北部で膨大な経済活動を生み出した。ホテル経営者、ショップ経営者、ガレージオーナーのほか、現地の多くのビジネスがこのWRC戦開催を成功させるための重要な役目を担った。北ウェールズで開催されたWRCでは、実に多くのウイナーが誕生したのだ」と語る。

2020年の開催がキャンセルになって以降、モータースポーツUKの焦点は、来季カレンダーの数少ない残り枠に留まることに移っている。2021年のカレンダーは12戦に制限すると見られているが、FIAはすでにオーストラリア、フィンランド、イタリア、日本、ケニア、モンテカルロ、ポルトガル、スペイン、スウェーデンの開催を承認しており、残る枠は3カ国となる見通しが高い。

チェンバースは、来年のWRCカレンダーにGBが復帰できるだろうという見方を示している。
「来年のカレンダーが固まるには多くの要素が入り組んでくると思うが、ここまでに示した数値が表すのはすべてポジティブな根拠となり、モータースポーツUKもウェールズ政府も、出資してくれているパートナーたちもみんな、2021年にまたウェールズの森にWRCが戻ってくることには明るい見とおしを持っている」とチャンバース。
「この一大イベントは巨大な経済効果を生み出し、人々の生活を支えている。多くのエキサイトメントを生み出すだけでなく、この国がパンデミックから復活するための大きな役目も担うことになるのだ」
(Graham Lister)

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