英国のASN、7月4日からのモータースポーツ活動再開に向けて始動 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

英国のASN、7月4日からのモータースポーツ活動再開に向けて始動

©M-SPORT

英国のASNであるモータースポーツUKは、7月4日にもモータースポーツを再開できると見据え、6月1日からオンラインでイベントの開催承認申請を始める。

新型コロナウイルス(COVID-19)の世界流行を受けて現在、英国では感染拡大を防止する観点から6月30日まで全土でモータースポーツが停止している状況。しかし、文化、メディア、スポーツの各部門が前向きな協議を進めており、モータースポーツを再開させるための戦略や参加するうえでの条件などを策定中。政府もスポーツ再開に向けての段階に動きつつある。6月3日にはモータースポーツUKの首脳部が会議を行い、さらに詳細について通達を行うとしている。

モータースポーツUKは先日、「再開に向けて」と題したガイドラインを発行しており、イベントの主催者は、このガイドラインと政府によるソーシャル・ディスタンスのガイドラインを遵守しながら開催をすることになる。

モータースポーツUKはまた、英国の各自治体がそれぞれ異なるペースで制限を緩和するであろうことを強調しており、イベント開催の承認申請のためには当該自治体の承認を受けることが必要となる。この動きは、政府が制限解除に向けて継続している対策や、COVID-19の感染余波が発生した場合の制限次第で随時変わるともしている。

モータースポーツUKのチェアマンを務めるデイビッド・リチャーズは「3月、モータースポーツUKは迅速に動き、政府からのモータースポーツ活動停止措置に従った。国民全員にとって優先するべきは、このひどいウイルスの感染拡大を留め、我が国の健康と安全を守ることだった」とコメント。
「他の多くのスポーツとは異なり、英国のモータースポーツは産業として成立しており、何万人もの雇用と英国経済に何億ポンドもの利益を生み出している。我々は常に語ってきたように、状況が整えば、モータースポーツや仕事、経済を継続させるために再開を決断する責任を持ちたいと思っている。我々は独自の計画を政府に説明済みで、幸い、モータースポーツは大規模な場所で人員をコントロールしながら行える屋外の活動でもある。我々の計画では、政府からの助言や制限の状況に鑑みながら、7月4日にモータースポーツ活動を再開させる。今この段階で発表を行ったのは、イベント主催者、開催地、準備スタッフ、サプライヤー関連、ボランティアのマーシャルやオフィシャル、参戦者に計画を立てる時間を与えることができるからだ」

イベント主催の承認を得るためには感染拡大防止のための数々の注意事項が挙げられており、その中にはイベントがガイドラインに合致しているかを確認するCOVID-19オフィサーの帯同も含まれている。さらに、イベント再開時に対策への対応に必要なオフィシャルやマーシャルの人員を確保できるようにするため、7月中は承認を得られるイベント数も2019年の同月の50%と制限するという。なお、国内や国外からの移動を最低限に抑えるために、7月中は国内選手権レベルのイベントは行わないとしている(FIA戦は除く)。

モータースポーツUKでは、さらに防護服やマスクなど、身を守る装備(PPE)のガイドラインのほか、レース、ラリー、クラブスポーツ、カートなどカテゴリー別に開催ガイドラインも発行。さらに、個人レベルでも、オフィシャルや参加者、メディアなど属性ごとに、ガイドラインを遵守する誓約書のフォームもダウンロードできるようにしている。



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