世界ラリークロス選手権、バルセロナ戦をDiRT Rally 2.0でバーチャル開催 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

世界ラリークロス選手権、バルセロナ戦をDiRT Rally 2.0でバーチャル開催

©FIAWorldrallycross.com

世界ラリークロス選手権は、新型コロナウイルス(COVID-19)の世界流行を受けて開催が延期されたバルセロナ戦、ファイナルが予定されていた4月19日に、世界ラリークロスEsports Invitationalを同じ舞台で初開催する。

Codemasters、 Motorsport Gamesとの共同で、DiRT Rally 2.0を使用して行われるこのイベントは招待試合となり、世界RXをはじめ、GT、WRCのドライバーのほか、YouTuber、Esportsの強豪プレイヤーなどが登場する。

また、Facebookではゲーム系ページNo.1のGameByteとも連携して、戦いの模様を伝える。

2019年の世界RXドライバーズチャンピオン、ティミー・ハンセンは、この取り組みをいち早く支持。2019シーズンは世界RX4勝を飾ったハンセンだが、Esportsはこれがデビュー戦となる。
「このイベントが本当に楽しみ。レースをしている時のような集中力と興奮が得られるのではないかと期待している」とハンセン。
「これまでシムレーシングはプレイしたことがなく、まだあまり練習もしていないので、ビッグチャレンジになると思う。自分がどれだけ戦えるのか、想像つかない。本番までに練習をするつもりだが、自分よりもシムレーシングの経験が豊富なプレイヤーがたくさんいる。準決勝まで進出できたらいいね。ファンの人たちと対戦できたら楽しいと思うが、シムレーサーたちのほとんどは、自分よりもかなり速いと思うよ」

また、厳しい日々が続いている中、ハンセンは世界RXのファンに向けてもメッセージを送っている。
「政府の指示に従うよう、自分たちができることをして、家の中に留まろう」とハンセン。
「みんなが、それぞれに自分たちの身を守ることを最優先に行い、通常の生活に戻れば、レースのシーズンは再開することができる」

このイベントには、チームハンセンでのチームメイトで弟のケビン・ハンセンも参戦。ふたりが使うのは、プジョー208。このイベントは実際の世界RXと同様のフォーマットで進行。予選4回、セミファイナル、ファイナルのすべてを日曜日に行う。中間リザルトでの上位10人がセミファイナルに進出する。

プジョー208を選択する参加者は多く、世界RX2連覇チャンピオンのヨハン・クリストファーソンも登場。DiRT Rally 2.0を経験するのはこれが初めてだ。

スーパー1600部門のエース、マリウス・ベルミングラッドもプジョー208でエントリー。元Esports世界チャンピオンで、現在は実際のWRCに参戦するジョン・アームストロング、米国のラリークロス選手権では2019年にポディウムに上がっているカボット・ビッガムも208をチョイスする。2019年の世界RXではポイントではチャンピオンと同率で並んだ強豪、アンドレアス・バックラッドは、アウディS1で参戦。2020シーズンはGCコンペティションから参戦するバックラッドのチームメイト、ケビン・アッブリングはルノー・クリオで参戦する。

World RX Esports Invitationalの参戦に自身を魅せるのは、ティモ・シャイダー。2015年から世界RXに参戦する元DTMチャンピオンのシャイダーは、シムレーシングの参戦は初めて。
「これまでシムレーシングはやったことがなく、最近、ひとつのイベントを始めたところ。この種のレースは専門ではないが、競技を楽しみにしている」とシャイダー。
「今、世界中が厳しい状況にある中で、このイベントはいい方法。ニュルブルクリンクが最高のEsport環境を整えてくれて、Fanatecのステアリングとペダルが最高にかっこいい。でも、使い方を知らなければ、どちらにしても難しいけれどね」
「楽しむことと同じように重要なのは、この厳しい日々の中で、人生に絶対安全という保証はないということを理解しなくてはならないこと。だから、stay safe、stay home、そして、1日も早く、現実のレースができるような日を取り戻せるよう、みんなが一丸となって取り組まなくてはならない」

世界RX以外では、スペインのラリードライバー、コエテ・シュアレスがルノー・メガーヌで、世界耐久選手権ドライバーのニッキ・ティームがアウディS1で、スウェーデンのラリードライバー、マティアス・エディエルソンがアウディで参戦する。プロドライバーに加えて、YouTubeで有名なジミー・ブロードベントがフォード・フィエスタMK8をドライブする。YouTube界からは、人気チャンネルでおなじみのFailRaceもグリッドに並ぶ。

このイベントに先駆けてラリークロスEsportsの予選が行われ、上位3人の参加が決まっている。8500人以上の参加者の中から勝ち抜いたのは、チェコのルーカス・マテヤ(プジョー208)、フランスからキリアンとカンタンのダローモ兄弟。キリアンはDiRT Rally 2.0ラリークロスの世界シリーズチャンピオンでSET Esportsと契約したばかり。カンタンは予選トップタイムを叩き出した20歳だ。
「実際のモータースポーツで経験を積んでいる有名なドライバーたちとレースができるこのイベントに参加できることになって、最高にエキサイトしているよ」とカンタン。
「世界RXやその他のプロのドライバーたちとレースができるなんて、信じられないような機会。彼らがレースに参戦している週末には、いつも注目しているドライバーばかりだから、彼らと一緒に走れるなんて最高だよ」
「レースに勝てるだけの力はあると思うが、ご存じのとおりラリークロスだから、一番速い人が常に勝てるとは限らない」

FIAWorldrallycross.com

世界RXのプロモーター、IMGのモータースポーツイベントシニア副社長、ポール・ベラミーは「COVID-19の流行で現在おかれている厳しい日々の中、世界RX Esports Invitationalを行うことで、少しでもみなさんに楽しんでいただけることに貢献できれば光栄」と語る。

「直前のご案内にも関わらず、我々のパートナー、チーム、ドライバーのみなさんのおかげでこのイベントを実現することができた。みなさんの日曜日が、明るく楽しくなることを心から願っている」

このイベントは4月19日(日)、英国夏時間の14時(日本時間22時)から、世界RXのYoutube、Facebook、Motorsport.tvでストリーム中継が行われる。

世界RX Esports Invitational – カタルニア戦イベントスケジュール
4月19日(日)
時間(日本時間) 内容

14:00(22:00) ライブ中継開始
14:05(22:05) 予選 Round 1
14:25(22:25) 予選 Round 2
14:45(22:45) 予選 Round 3
15:05(23:05) 予選 Round 4
15:25(23:25) セミファイナル
15:35(23:35) ファイナル
15:45(23:45) インタビュー

世界RX公式YouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/user/RallycrossRXTV

世界RX公式Facebookページ
https://www.facebook.com/fiaworldrallycross/



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