2020年ダカール:サインツが総合首位を死守、トップ3が接戦に – RALLYPLUS.NET ラリープラス

2020年ダカール:サインツが総合首位を死守、トップ3が接戦に

©Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

2020年のダカールラリーは、1月8日、第4ステージのネオム〜アラウラ間453kmの走行が行われた。ドラマチックなステージではダストも落ち着き、各カテゴリーでの戦況も固まりつつある。

カー部門では、ダカールの常連強豪、ステファン・ペテランセルが今大会初めてのステージウインを獲得。総合順位でも3番手に浮上した。
「今日はこのラリーが始まってから一番いい1日だった。あまりミスもなかったし、ロスしたタイムも合計で3分ほど。パンクが1回あったので、それでさらに3分をロスした。完璧なステージではなかったが、大きなミスはなかった。今日も景観が素晴らしく、ステージのスタートとフィニッシュでもまったく違った」とペテランセル。

Eric Vargiolu / DPPI / Red Bull Content Pool

ダカールを13回制しているペテランセルを抑え、カルロス・サインツ、ナッサー・アル‐アティヤは総合首位、2番手を守っている。いずれもダカール優勝経験のあるトップ3の差は12分以内となっており、リヤドでの休息日までの残り2ステージでも接戦が予想される。

この日のサインツは「最後の100kmは何よりも難しかった。自分のダカールでのキャリアのなかでも初めてだった。本当に石が多く、道を見つけるのが難しかった。バイクのラインをたどろうとしたが、クルマでは彼らのルートをたどることが難しいところもある。このようなステージを大きなトラブルなく走り切ったのは、優勝したようなものだ」とコメント。

一方のアル‐アティヤは「超トリッキーなステージで、いい走りができた。ステージの終盤はプッシュしようとしたが、簡単ではなかった。大きなリスクは負わずに、今日はパンクも避けられた。この最初の4日間は、10日間くらいあったように感じる。すごく難しいステージだった。明日は、砂丘も出てきそうだ」

Flavien Duhamel/Red Bull Content Pool

9日の第5ステージは、アルウラ〜ハイル間の353kmで砂丘に突入していく。

2020年ダカールラリー 暫定結果(第4ステージ終了後)
1 C.サインツ(MINIバギー) 15:12:12
2 N.アル-アティヤ(トヨタ) +3:03
3 S.ペテランセル(MINIバギー) +11:42
4 Y.アルラジ(トヨタ) +23:10
5 O.テラノバ(MINIラリー) +23:13

第3ステージ、日本勢では、トヨタ・ランドクルーザー200で参戦しているトヨタ車体のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは、クリスチャン・ラヴィエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組、三浦昂/ローラン・リシトロイシター組がそれぞれ総合37番手、39番手に順位を上げ、市販車部門では三浦/リシトロイシター組が2本のパンクで遅れを喫したことから順番は交替したものの、1−2体制を守っている。
三浦は「2本パンクしたり下まわりをヒットしたりと安定したペースを保てず、自分にとっては悔いの多いステージとなった。明日は気持ちを切り替えて走る」と語った。

日野チームスガワラは、菅原照仁/染宮弘和/望月裕司組(HINO 500)が前半で13番手に順位を上げた。一方、前日の第2ステージ途中でトラブルによりストップした塙郁夫/塙雄大/毛塚麻由美組(HINO 600)は、この日は走行せずに車両の修復に専念。競技復帰を目指す。
第2ステージでの状況について塙は「6日のSSはスタートから快調に走っていたが、荷台の振動が大きくなってきて、236〜237km地点のニュートラルゾーンで点検した。クラックは見つけたが、時間がないため走り出したら、まもなく荷台上の構造物を支える後側の門口が破断、リヤフェンダーが後輪に接触してストップ。自分たちだけでは修復は難しかったため、アシスタンスに来てもらった。残念だが、データ収集のためにもゴールまで走らせて欲しいと思っている」と説明した。



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