ダカール2022:後半戦好調のアウディ、ステージ11でカルロス・サインツが2度目のステージ勝利 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ダカール2022:後半戦好調のアウディ、ステージ11でカルロス・サインツが2度目のステージ勝利

©DPPI / Red Bull Content Pool

サウジアラビアで開催中のダカールラリー2022は1月13日、ビシャをループするステージ11、346kmが設定された。ビシャを出発して北に向かい、メッカ州に入った後に折り返して王国の南西端にあるアシールへ戻るというループ。42%が砂地で、3分の1は砂丘。非常にソフトで、トップを狙うために差をつける最後の力を振り絞るチャンスとなった。

このステージでは、アウディ・スポーツのカルロス・サインツが今大会2度目のステージ勝利をマークした。このダカールでフル電動パワートレーンのアウディRS Q e-tronを投入しているアウディ・スポーツはこの4日間で3度目、サインツにとって自身通算41回目のダカールステージ勝利となった。

「ラクダ草、砂丘、ナビゲーション、川床、石、本当にすべてが揃ったステージで、そこを開いて行くのはかなり大変だった。このステージを攻略できて、ハッピーだよ」とサインツ。

このサインツと同じくダカールを過去3回制しているのが、現在首位に立つトヨタ・ガズーレーシングのナッサー・アル‐アティヤ。この日も30分以上のリードを維持して走り終え、明日にはダカール勝利数を4に伸ばす可能性が高まってきた。
「チームは毎日、マシンをいい状態にしてくれているので、自分たちも自分たちの仕事を自信持って終えられる。このダカールをコントロールするのは簡単なことではないので、持っている経験をすべて使っている」とアル‐アティヤはチームの絆を称賛した。

DPPI / Red Bull Content Pool

優勝が目前に迫ったアル‐アティヤではあるが、明日の最後のステージまで気を緩めることはできない。この日も、2番手で追うWRC9連覇王者のセバスチャン・ローブ(プロドライブ・ハンター)は、最後まで何が起こるか分からないダカールでの波乱に備えている。この日は、速度制限がかかっている区間で速度超過により5分のペナルティを受けるという痛いミスもあり、アル‐アティヤに続いての8番手タイムでこのステージを終えることとなった。
「いい1日だったし、BRXのために重要な総合2番手を維持することに全力を尽くした。マシンは強くて速い。特に、このマシンにとっての初めてのイベントなので、チームは誇りに思っていい。ファビアン(ルルカン、コ・ドライバー)も、大会を通して見事なナビゲーションをしてくれた。最初のウェイポイントでトラブルはあったが、苦戦したのは自分たちだけではなかった。それ以外はリズムもよく、いいステージだった」とローブ。

BRX

14日はいよいよ、今大会最後のステージとなるステージ12を迎える。ビシャ〜ジェッダ間に163kmが設定されており、この最終ステージで一歩間違えれば、この2週間の砂漠でのレースが水の泡になりかねず、最後まで油断が許されない戦いが続く。

日本勢では、ステージ10、チームランドクルーザー・トヨタオートボデーが走らせる2台のトヨタ・ランドクルーザー200は、三浦昂が総合47番手、ロナルド・バソが総合49番手と市販車部門1-2タイムでフィニッシュ。累積順位では総合40番手、総合43番手で部門1-2体制を守っている。
「砂丘はほとんどなかったが、砂が柔らかく注意して走った。途中の山間部はまるでアルゼンチンのアンデス山麓のような綺麗な場所だった。空気圧を変えずに砂とグラベルをペース良く走れたことで、今後のステージに向けて良い手ごたえが得られた」と三浦。

ASO / Frederic Le Floch / DPPI

一方、日野チームスガワラの菅原照仁は、ハイブリッドシステムを搭載したHINO600シリーズに中盤、電気系トラブルが発生して修復のために2時間近くストップ。トラック部門では38番手タイムでこのステージを走り終えたが、他車の後退もあり累積順位では14番手に浮上した。
中盤に設定されていたニュートラルゾーン(一定の所要時間での通過が義務づけ)を走行中にエンジンが突然ストールしたという菅原は「エンジンが止まってどうにもならず、ほかのトラックに助けてもらいながらなんとか帰ってきた。ほかにもエンジンの熱の問題など色々あるが、まずはしっかり直して明日のステージを気持ちよく走りたい」と語っている。

ASO / Charly Lopez

2022ダカール暫定結果(ステージ11終了時点)
1 N.アル‐アティヤ(トヨタ) 36:49:51
2 S.ローブ(プロドライブ・ハンター) +33:19
3 Y.アル‐ラジ(トヨタ) +1:03:43
4 O.テラノバ(プロドライブ・ハンター) +1:31:29
5 G.ド・ヴィリエール(トヨタ) +1:44:11
6 J.ライゴンスキー(MINI) +1:51:57
7 V.バジリエフ(MINI) +2:01:49
8 M.セラドーリ(センチュリー) +2:34:19



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