WRCスペイン:タイトルへの望みをかけてヌービルが首位に浮上、勝田はトラブルで後退 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCスペイン:タイトルへの望みをかけてヌービルが首位に浮上、勝田はトラブルで後退

©Hyundai Motorsport GmbH

WRC第13戦ラリースペインは10月26日、競技2日目を終えて、タイトル争いを最終戦まで持ち込ませたいヒュンダイのティエリー・ヌービルが首位に浮上。一方、このスペインでタイトルを決めるチャンスを握るトヨタのオィット・タナックも3番手に浮上して最終日を迎える。

レグ2は路面がターマックとなり、SS7〜SS13の計7SS、121.72kmの構成。3SSを2回ループした後、本拠地サロウのシーフロントに設定される2.24kmのショートステージで1日を締めくくった。ヌービルは、この日を終えて、チームメイトのダニ・ソルドに21.5秒差をつけての首位に立った。タナックは、この日最後のステージで、前日トップで昨年のスペイン勝者、セバスチャン・ローブ(ヒュンダイ)を0.6秒かわして、ソルドにわずか3.1秒差の3番手に浮上し、ヒュンダイのトップ3独占の牙城を崩すことに成功した。

最終日に残るステージ距離は少ないことから、ヌービルのリードは盤石と言っていい。しかし、タイトル逆転の可能性を残し来月のオーストラリアを迎えるためには、チームメイトからの援護射撃も必要だ。スペインのスタートを前に、タナックは240ポイント、ヌービルは199ポイントと、その差は41ポイント。ヌービルが逆転の可能性を残すためには、ラリーがフィニッシュした時点でタナックと29点差以内にいなくてはならない。もしヌービルがこのまま優勝を決めれば25ポイントを獲得し、224ポイント。一方、現在3番手のタナックが2位、3位、4位、5位のいずれかでフィニッシュした場合(それぞれ258ポイント、255ポイント、252ポイント、250ポイント)、ヌービルとタナックがそれぞれ、パワーステージでどれだけボーナスポイントを獲得するかが鍵となってくる。

前日の最終サービスで、マシンをグラベルスペックからターマックスペックに換装し迎えたデイ2、ヌービルは最初の2本でベストタイムを連発。ローブをかわして首位に浮上する。

ヌービルは、サロウのシーフロントで行われたこの日最後のショートステージでもステージウインをマークし、ラリー勝利に向けて万全に体制を敷いた。一方で、タナックが3.1秒差で追うソルドを最終日にかわした場合、パワーステージでのボーナスポイント次第では、スペインでタイトルを決められる可能性も残っている。
「ここまで自分は自分の仕事を果たし、チームメイトも必死で順位を守ろうと挑んでいたが、午後は明らかにタナックが速かった。僕らも攻め続けていく。そのうえで、タナックが2位でフィニッシュできるか、3位に留まるかだ」とヌービル。

そのタナックは、この日は5番手からのスタート。SS9〜SS12まで、4本連続でステージウインを奪取してヒュンダイ勢に攻め入り、2位フィニッシュを射程圏内に捉えた。
「午前はあまりリラックスできなかったが、今は感じをつかめてきてリズムに乗れている。プレッシャーをかけ続けたいが、このタイム差を取り戻すのは難しいだろうね」とタナック。

Toyota Gazoo Racing WRC


一方、マニュファクチャラーズ選手権では、明日、ヒュンダイ勢がサロウで1-2フィニッシュを決めることができれば、タイトル争いではトヨタとの差を一気に広げることができる。しかし、前日4番手につけていたクリス・ミークは、この日午前、ソルドをかわして3番手に浮上した後、SS8の左コーナーでワイドにドリフトした際にバリアにヒットしクラッシュ。タナックの後に続くトヨタ勢は、5番手につけているヤリ−マティ・ラトバラだ。そのラトバラはアンダーステアに悩まされていたが、6番手に続くエルフィン・エバンス(Mスポーツ・フォード)とは14.2秒差を築いている。そのエバンスは、フォード・フィエスタWRCのペースが上がらず、忍耐の1日を過ごした。チームメイトのテーム・スニネンが7番手に続き、前日トラブルで大きく後退したシトロエンのセバスチャン・オジエは8番手まで挽回してきたが、スニネンとは依然として2分45秒4の差がついている。

M-Sport

Citroen

今季2度目のWRカーでのWRC参戦に挑んでいる日本の勝田貴元は、前日は総合9番手と健闘したが、ヤリスWRCのギヤボックスにトラブルを抱え、この日最初のステージで16分をロス。総合44番手でこの日を終えている。

Jaanus Ree/Red Bull Content Pool

競技最終日となる27日のデイ3は、SS14〜SS17の計4SS、74.14km。2SSを2回ループする構成で、タイトルの行方に大きく影響する大注目の最終パワーステージは20.72kmのLa Mussara 2。
SS14は日本時間10月27日(土)15時41分スタート。

WRCラリースペイン SS13後暫定結果
1. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) 2:25:15.8
2. S.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +21.5
3. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) +24.6
4. S.ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC)+25.2
5. J-M.ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +46.8
6. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +1:09.2
7. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +1:24.5
8. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +4:09.9
9. M.オストベルグ(シトロエンC3 R5) +6:35.2
10. E.カミリ(シトロエンC3 R5) +6:38.2

44. 勝田貴元(トヨタ・ヤリスWRC) +55:05.1

ワールドラリーカレンダー2021先行予約受付中!!