WRCトルコ:タナック「交渉相手は1チーム以上5チーム未満」プレ会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCトルコ:タナック「交渉相手は1チーム以上5チーム未満」プレ会見

©Toyota Gazoo Racing WRC

WRCトルコのシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンスの内容(抜粋)。憶測が広がる来季のストーブリーグ。最注目のオィット・タナックは契約状況に関する問いに、幅広い選択肢があることを示唆した。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者
オィット・タナック=OT(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
エサペッカ・ラッピ=EP(シトロエン・トタルWRT)
ダニ・ソルド=DS(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
ポンタス・ティデマンド=PT(Mスポーツ・フォードWRT)

Q:オィット、ティエリー・ヌービルに33ポイントと大差をつけて第11戦を迎える。今回は必ずしも勝つ必要はないが、自分の目標は。
OT:賢明になる必要があると思うので、その上で滑り出しがどのようになるかを見る。もちろん、自分自身ではコントロールが難しいこともたくさんあるだろう。自分たち側でできることは、全てを尽くさなくてはならない。

Q:トヨタはいくつか変更を行っているようで、例えばリヤスポイラーだが、ダンパーにも何か施しているようだ。チームが昨年のパフォーマンスのレベルから前進できたという手応えはあるか。
OT:自分以上にみんなが分かっていると思う。基本的に同じイベントだ。昨年は、ペースをつかむのに苦戦した。自分の全開までプッシュして、間違いなくリスクも負っていた。自分たちの理想通りに結果につながった。今回も首位争いができることを願っている。チームは、必死にがんばってきた。ギリシャでテストを行い、ラフコンディションを探した。ヨーロッパでこういう場所を見つけるのは難しい。ステージは昨年とほとんど同じ。セクションによっては、これまでよりも少しスムースになっているところもある。2ループ目はかなり厳しくなる気がしている。

Q:エストニアでペンを使う機会はあったか。来シーズンへの契約にはまだサインはしていないのか。最新の状況は。
OT:月曜日前に完了したいと心から思っている。話し合いをしているのは、1チーム以上、5チーム未満ということだけ言っておくよ。どんな可能性もある。興味深いことも議題に挙がっている。今のところは、面白くなりそうだよって感じかな。

Q:エサペッカ、ドイツでは、グラベルの方がマシンの反応が分かるからグラベルが待ち遠しいと言っていたが、トルコでグラベルに戻った気分は。
EP:こういう道では、フィンランドのように心から自信を持つことはできない。シェイクダウンからは、何も得られない。本当にラフだった。明日も、同じコンディションだ。

Citroen

Q:今年のルートは、逆方向に走行したり新しいステージがあったりと、少し変更もあった。感じはどうだったか。
EP:最初の大きなジャンプがあって、それから超高速、スムース、めちゃめちゃワイド、滑走路のようなところもあるよ。あのステージは、セッティングは全く変わると感じた。規格外のステージだね。プランは立てられるが、確実にいろいろなことが起こるだろうし、しっかり運を味方につけなくてはならない。今朝はあまりプッシュしなかったし、1本目で既にトラブルに見舞われた。単純に道の通りに走った。

Q:今回はどのような結果を期待できるか。速さと辛抱のバランスをどのように見つけるか。
EP:明日は走行順がいいことは間違いない。有利になるはずだし、それを活用できたらいいね。ダストも多いと思っている。昨年のようにダストの壁ができるようなら、良くはならない。いい週末にする準備はできているが、昨年から分かるように何が起きても不思議ではない。

Q:ダニ、ラリートルコの参戦は初めてだが、第一印象は。
DS:レッキを終えた印象はラフだったが、正直、今日は次元が違う。ラリー車で走った1本目は信じられないほどラフだったし、2回目はもっとマシンのことが心配だった。他のみんなはプッシュしていた。自分ではプッシュしていないと言うが、みんなプッシュしていた。自分たちは走行順が遅いので、場所によっては有利になると思う。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:今回の戦略は。
DS:天気予報では、明日少し雨が降るかもしれないといっている。路面はとても暑くてドライなので、路面にどう影響するか予想がつかない。2本目でソフトタイヤを使うには、たくさん雨が降る必要がある。このようなラリーに出るのは久しぶり。動画をたくさん見て勉強したよ。まずはオンボードを見て、5kmくらいしたら本腰を据える。

Q:オィットに来年のことを聞いたが、君はどんな感じだ。
DS:まだ分からない。近いうちに決まって欲しいね。他の状況、他のチーム次第だ。今は、このラリーに集中する。このラリーが終わったら、今後のことを少し考えることもあるだろう。

Q:ポンタス、ギリシャでのプレイベントはどうだったか。マシンのフィーリングにはハッピーか。
PT:OKだったよ。もっとマシンに乗る時間が欲しかった。違いをつかむには、乗る時間は長いほどいいのはもちろんだからね。自分自身のことに専念して、他のことは気にし過ぎないようにする。

Q:チームのボスたちは、来年のドライバーを選んでいるところだ。パフォーマンスを見せなくてはというプレッシャーは感じるか。
PT:どうかな。トルコの後、ウェールズに行くので、その後考える。

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