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ERCズリン:波乱のレグ1を終えてコペッキーが首位を維持、新井はコースオフ

©ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERC第6戦バルムチェコラリー・ズリン(ターマック)は8月17日、4SSを2ループする8SS、106.78kmの走行を終え、前日のスーパーSSで首位に立った地元チェコのチャンピオン、ヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5 Evo)が首位をキープ。一方で、タイトルを争う2018年チャンピオンのアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3 R5)やニコライ・グリアジン(ファビアR5)、今季4度目のERC参戦に挑んでいる新井大輝(C3 R5)がコースオフを喫するなど、シリーズ屈指の難関ターマック戦は波乱含みの展開となっている。

序盤首位に立ったのは、2018年のERC1ジュニアチャンピオンのグリアジン。しかし、パンクにより2分のロスを喫し、首位争いはコペッキーとルキヤナクとの戦いに変わった。そのルキヤナクは、SS8で左フロントをパンクした際、サスペンションにダメージを負いリタイア。ルキヤナクは5月のカナリアスでも、首位に立っていた際に同じハプニングに遭っている。

ERC

この結果、コペッキーが1分近くの大差をつけて競技2日目を終えることとなった。注目は今戦が最終戦となるERC1ジュニアタイトルを争うクリス・イングラムとフィリップ・マレス、旧型のファビアR5同士の戦いに移った。ふたりはこの日を通して何度も順位を入れ替えており、イングラムが総合2番手につけたものの、3番手マレスとの差はわずか3.8秒だ。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI


ERC / Gregory Lenormand / DPPI

新井はこの日最初のSS2で、高速の左コーナーでオーバーステアとなり、C3 R5をディッチに落とし深い草地にはまってしまい、残念ながら走行を続けることができなくなった。

ERC

ERC2はアンドレア・ヌチータ(アバルト124ラリー)、ERC3はエフレン・ラレーナ(プジョー208 R2)がトップに立っている。

ERC / Lenormand / DPPI


ERC / Thomas Fenetre / DPPI

競技最終日となるレグ2は、3SSを2ループする103.34kmが設定されている。

ERCズリン暫定結果(SS9終了時点)
1 J.コペッキー(シュコダ・ファビアR5 Evo) 1:07:06.5
2 C.イングラム(シュコダ・ファビアR5) +57.4
3 F.マレス(シュコダ・ファビアR5) +1:01.2
4 V.ペック(フォード・フィエスタR5) +1:03.7
5 T.コストカ(シュコダ・ファビアR5 Evo) +1:16.2
6 M.グリエベル(シュコダ・ファビアR5) +1:33.1



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