ERCローマ レグ2:ルキヤナク快勝、オリバーはERC1ジュニアでトップフィニッシュ – RALLYPLUS.NET ラリープラス

ERCローマ レグ2:ルキヤナク快勝、オリバーはERC1ジュニアでトップフィニッシュ

©ERC / Frédéric Le Floc'h / DPPI

ERC開幕戦ラリーディローマ・キャピターレ(イタリア、ターマック)は7月26日、競技最終日となるレグ2に設定された9SS、100.80kmの走行が行われ、前日を首位で折り返していた2018年ERC王者のアレクセイ・ルキヤナク(シトロエンC3 R5)が、一度も首位を譲ることなくトップフィニッシュ。新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミック後、初めてのFIA格式国際ラリーイベントでの優勝を飾った。

サンロック・ジュニアチームから参戦するルキヤナクは、レグ1で全SSをベストタイムでそろえ34.1秒差をつけて首位に立つと、この日は完璧にペースをコントロール。一方、2番手につける昨年のこのイベントの覇者、地元イタリアのジャンドメニコ・バッソ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5)は、この日最初の2SSでベストタイムをマークするなど追い上げ17.9秒差で最終SSを迎えたが、反撃はここまで。30度を超える暑さの中、正確にペースを計算したルキヤナクが貫録の勝利を飾った。ルキヤナクにとって2度目のラリーディローマ・キャピターレ優勝、ERCでの勝利数は通算10勝となった。

「選手権では高ポイントを獲得できたし、もちろん今回のローマでの勝利は特別なもの」と語るルキヤナクは、ラリー前の火曜日に行われたテストまで255日間、ラリーマシンをドライブしていなかったという。
「独特な戦いで、争いはとても激しかった。長く、とてもタフで、すごく暑いラリーだった。この結果を手にするまでには大変な努力があった。パフォーマンスには満足だし、チームのためにもとてもうれしい。この厳しい状況のなか、支援してくれたスポンサーのみなさんにも感謝したい。絶対に勝てる保証はどこにもないし、それが果たせた時の気分は格別だ。ドライビングをしっかりコントロールして、かなり計算して適切なペース配分を行った。ロックダウンの間にフィーリングもパフォーマンスも落ちていなかったことが分かって、本当にうれしい。でも、新しいコ・ドライバーがいなければ、この結果も成し得なかった」

バッソは2位でフィニッシュ、3位で続いたローマ初参戦のオリバー・ソルベルグは、ポロGTI R5での初ターマックラリーをERC1ジュニア部門優勝で飾った。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI


ERC / Gregory Lenormand / DPPI

前日4番手につけていたシモーネ・テンペスティーニ(シュコダ・ファビアR5)は、この日なかなか調子が上がらずに苦戦。ローマ戦のエントリーが決まったのは火曜日だったというテンペスティーニは、5番手クレイグ・ブリーン(ヒュンダイi20 R5)に2.3秒差をつけて最終ループを迎えたが、その1本目となるSS13で痛恨のスピン。これで6秒をロスして、ブリーンの先行を許してしまった。一方のブリーンは、このまま4番手を守り切ってチームMRFタイヤからの初参戦をフィニッシュした。

ERC / Frédéric Le Floc’h / DPPI

優勝候補と見られていながら、SS1でクラッシュを喫していたアンドレア・クルーノラ(C3 R5)は、この日を再スタート。6本でベストタイムをたたき出してレグ2単独リザルトではトップでフィニッシュ、ボーナスポイント5を獲得した。一方、SS2で転倒していたMスポーツ・フォードのアドリアン・フルモー(フォード・フィエスタR5 MkII)は再スタートしなかった。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

前日を5番手で折り返していたドイツチャンピオンのファビアン・クレイムは、この日最初のステージでクラッシュ。ポロGTI R5での初ラリーは苦いリタイアで終わった。
「自分のミスだ。ペースノートの表現が速すぎてしまい、壁に突っ込んで右フロントタイヤを破損してしまった」とクレイムは悔やんだ。

ERC2はゼリンド・メレガリ(スバルWRX STI)がトップフィニッシュ。11ヶ月前のズリンでクラッシュし入院していた後、初のラリーを部門勝利で飾った。

ERC / Frédéric Le Floc’h / DPPI

ERC3、ERC3ジュニアは、前日首位のケン・トーン(フォード・フィエスタ・ラリー4)とリリースされたばかりのプジョー208ラリー4を駆るアンタネス・ペドロがステージウインを獲りあう激戦となり、最終ループでペドロが逆転を果たす。トーンに4.3秒差をつけて最終SSを迎えたペドロだったが、ここでまさかのクラッシュ。この結果、トーンが部門優勝を飾ることとなった。アバルト・ラリーカップはアンドレア・メビリーニ(アバルト124ラリー)が優勝を飾った。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI


ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERCの次戦は、8月14‐16日に予定されているラリーリエパヤ(ラトビア、グラベル)。2013年に初開催した当初はウインターイベントだったが、2016年に天候が安定している秋の開催にスイッチ。さらに2019年は観戦しやすい5月下旬に会期を移して行われた。今季も同様の時期での開催を予定していたが、COVID-19の感染流行を受けて日程を変更。夏の開催は今回が初めてとなり、ラトビア西部の高速ステージでの走行は、よりスリリングなものになりそうだ。

ERCローマ 最終結果
1 A.ルキヤナク(シトロエンC3 R5) 1:58.57.0
2 G.バッソ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +16.1
3 O.ソルベルグ(フォルクスワーゲン・ポロGTI R5) +1:03.2
4 C.ブリーン(ヒュンダイi20 R5) +1:57.0
5 S.テンペスティーニ(シュコダ・ファビアR5) +1:58.3
6 E.ラレーナ(シトロエンC3 R5) +2:15.9
7 G.ミュンスター(ヒュンダイi20 R5) +2:20.5
8 F.マレス(シュコダ・ファビア・ラリー2 Evo)+2:26.0

ERC 150秒で振り返るラリーディローマ・キャピターレ動画

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