WRCチリ:タナックが初日首位、2位に22.4秒差を築く。ラトバラは総合3位、ミークは総合5位 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCチリ:タナックが初日首位、2位に22.4秒差を築く。ラトバラは総合3位、ミークは総合5位

©TOYOTA

5月10日(金)、2019年FIA世界ラリー選手権(WRC)第6戦ラリーチリのデイ1が行われ、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組が総合1位に、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組が総合3位に、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組が総合5位につけ、ヤリスWRCは全車がトップ5に入った。

WRC初開催となるラリーチリの競技初日は、コンセプシオンのサービスパークを中心に6本、計125.27kmのSSが行われた。コンセプシオン周辺はしばらくはっきりしない天気が続いていたが、金曜日は朝から好天に恵まれた。しかしコンセプシオン南側の森林地帯に展開するグラベルステージは、夜露や朝霧の影響で一部が湿っており、泥状になった路面も。また、午前中は霧に包まれ視界が良くない区間もあるなど、全体的に難しいコンディションとなった。

デイ1を3番目の出走順でスタートしたタナックは、SS2でベストタイムを記録し首位に浮上。午後のSS4、SS5でもベストタイムを刻み、総合2位の選手との差を大きく広げた。1日の最後にコンセプシオン中心部の特設コースで行われたSS6では6番手タイムだったが、総合2位の選手に対し22.4秒差をつけ首位でデイ1を締めくくった。

前戦ラリーアルゼンチンで終盤良い流れを掴んだラトバラは、SS1でミークと同タイムとなるベストタイムを記録。SS3で2番手タイムを刻み、SS4では3番手タイムで総合3位に順位を上げた。1日を通してラトバラは安定して速く、総合2位の選手と6.4秒差の総合3位で明日のデイ2に臨む。また、ミークは、SS1でラトバラとベストタイムを分け合い、SS6では3番手タイムを記録。総合4位の選手と17秒差の総合5位で1日を終えた。

トミ・マキネン(チーム代表)
「ラリーチリの初日は、全体的に素晴らしい1日でした。クルマは本当に調子が良く、午前中のループステージが終わった後、午後に向けてセットアップを少し変えましたが、それは正解でした。特にオィットはセットアップを大きく変更したのですが、彼は午後のステージで飛ぶように速く走り、とても良いフィーリングを感じているように見えました。明日に向けて全てが順調に進んでいると思います。明日のステージは今日よりも少し速く、路面のグリップも安定していると思うので、ドライバーはより楽しんで運転できるでしょう」

オィット・タナック
「午前中のようなコンディションのステージを、初めて走るのは非常に難しかったですが、午後はとても上手く走れました。日中のサービスでエンジニアがクルマにファインチューニングを施し、その結果良いフィーリングと自信を取り戻すことができました。彼らは素晴らしい仕事をしてくれました。現在、クルマはとても良い状態にあります。ラリーチリのステージはかなり難しいのですが、少しでも理解することができれば、とても良いステージに感じられます。午後は、ペースノートが午前よりもかなり良くなり、楽しんで走れるようになりました。明日のステージは、全体的に今日よりも速度が高そうですが、それは我々のクルマにとって歓迎すべきことです」

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ヤリ-マティ・ラトバラ
「ラリーチリの競技初日を満喫しました。朝1本目のSS1は良いスタートとなりましたが、SS2はとても難しく、道幅は広くてフィンランドに似ているのですが、まったくグリップが得られませんでした。しかし、SS3でリズムを取り戻し、フィーリングも良くなったので、午後は非常に好調でした。ただし、SS5の終盤スピンをしてしまい、自分に腹が立ちました。明日のステージは道幅が広く、流れるようなコーナーが続くのでとても楽しみです。今日の午後のスピードを、明日も再現できるように頑張ります」

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クリス・ミーク
「最初のステージでベストタイムを刻むなど、朝は良いスタートを切りました。しかし、その後の2本のSSでは良いリズムと自信をなかなか得られず、苦戦しました。今日のステージをレッキ(事前下見走行)した時は霧が出ていたので上手くレッキができず、道に対して他の選手ほど自信を持てなかったのが原因だと思います。しかし、午後は状況が好転し自信が増しました。まだ万全とは言いきれませんが、明日も攻め続けます。チームとしては1位、3位、5位につけていますので、このラリーでのクルマのパフォーマンスはとても高いと思います。明日の朝は、今日よりも良いリズムで走れることを期待しています」

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WRCラリーチリ デイ1の結果
1. O.タナック(トヨタ・ヤリスWRC) 1:24:12.8
2. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +22.4
3. J-M.ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +28.8
4. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +29.5
5. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) +46.5
6. S.ローブ(ヒュンダイi20クーペWRC) +48.7
7. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +1:01.4
8. A.ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) 2:08.1
9. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +2:09.1
10. E.ラッピ(シトロエンC3 WRC) +2:18.3



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