東京大学、海外ヒストリックラリーにホンダ学園とともにシビック1200RSで挑戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

東京大学、海外ヒストリックラリーにホンダ学園とともにシビック1200RSで挑戦

 

東京大学の2015年度海外ヒストリックラリー参戦プロジェクトのキックオフミーティングが6日に開催され、ホンダテクニカルカレッジ関東との共同プロジェクトとして行われることが発表された。

今年で6期目となるこのプロジェクトでは、マシンとして1975年式のホンダ・シビック1200RS(SB1)をチョイス。今年はホンダテクニカルカレッジ関東との共同プロジェクトとして、プロジェクト全体を東京大学の学生が、マシンのレストアや整備をホンダテクニカルカレッジの学生がそれぞれ担当する。レストアや改造を通じたものづくり活動の体験、整備技術の向上のほか、海外ラリーでの異文化交流、異文化への適応力、さらに、失敗がつきもののラリー競技をとおして、課題に対して前向きに取り組む精神力を身につけることを目的としている。

また、参戦に向けたサポート体制作りやマネージメント、スポンサー活動などを学生自らが行うほか、和服でラリー後のモナコでのディナーパーティーに出席するなどの体験を通して、日本文化のアピールや学生自身の国際化への取り組みなども体験するという。単にラリーに参戦するだけでなく、プロジェクト全体を通じて様々な関係者や学校を超えた学生同士の交流、ギャップの克服、外国での意思疎通力の向上などにもつながっていくという。

過去5回にわたるプロジェクトでは、モンテカルロだけでなくヨーロッパで行われている様々なヒストリックラリーにも参戦してきたが、最高位は2位で優勝経験はない。プロジェクトリーダーを務める東京大学の春日さんは「今年は悲願の1位を必ずや獲得できると確信しています」と強い意気込みとプロジェクトの成功を宣言。10名の学生たちもプロジェクト参加のきっかけなどを語った。また、ホンダテクニカルカレッジ関東からも8名の学生が自己紹介。個人的に旧車をレストアしている学生などもおり、同プロジェクトにとって新たなマシンでの挑戦となるが、心強いだろう。

キックオフミーティングには、過去にこのプロジェクトでステアリングを握った経験のあるドライバー候補者も来場。日本人初のモンテカルロ出場者であり、TE27の開発者でもある山口義則氏、元トヨタワークスドライバーであり、1973年のDCCSウィンターラリーで初めてシビックを投入しクラス優勝を果たしたという松波登氏、第4期プロジェクトのOBで篠塚建次郎のコ・ドライバーも務めた高木充氏らが、学生にエールを送った。

参加学生はまだ確定しておらず、参戦マシンはシビックを使用すること以外、何台持って行きどんなクルーがドライブするかも、これから学生自身で決めていくことになるが、2016年のラリー・モンテカルロ・ヒストリックを目標として取り組んでいく。

また、ラリー体験や試験走行の目的で、国内で開催されるラリーや、10月24〜27日に開催されるラリーニッポン、新城ラリーや東京大学の駒場祭などでもマシンをアピールするという。



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