東京大学の海外ラリー参戦プロジェクト、2018年は再びモンテカルロに挑戦 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

東京大学の海外ラリー参戦プロジェクト、2018年は再びモンテカルロに挑戦

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東京大学とホンダテクニカルカレッジ関東(ホンダ学園)が共同で行う、2018年の海外ヒストリックラリー参戦プロジェクトのキックオフミーティングが、5月13日にホンダ学園関東校で行われた。参戦イベントは1月〜2月にかけてフランス〜モナコで開催されるラリー・ヒストリック・モンテカルロ。新規にスバル1300Gをフルレストアして、3台体制での参戦を目指す。

第8期となるこの共同プロジェクトは、部品が入手困難な古いクルマのレストアや競技完走を目的として、信頼性も含めて要求されるラリー車への改造などをとおした「ものづくり教育」、競技への参加、クルマづくりをとおした文化の違いを体験したり、和服の着付けなどをとおした日本文化の再認識する「国際化教育」、総合大学と専門学校との共同プロジェクトによる分野の違うメンバーによる共同作業を通じた「ダイバーシティ教育」などを目的として、学生たち自身で参戦の準備から渡航、報告などすべての活動を行う。

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参戦イベントのラリー・モンテカルロ・ヒストリックは、2月2日のフランス・ランスからのスタートを予定しており、2月7日にフィニッシュ。1955〜1980年にラリー・モンテカルロに出場した車両が参戦できるということで、過去にレストアしたTE27トヨタ・レビン、SB1ホンダ・シビックに加えて、スバル1300Gを新規に投入。フルレストアからラリー仕様車に仕上げるすべての過程を体験する。

このレストアやラリー車への改造の過程もものづくり教育の一貫としており、板金作業などのレストアから、ラリー車への改造、チューニングのほか、過去に一度も成功していないというラリーコンピュータの製作や、サポートカーも含め10台以上の車両を管理するチーム車両管理システムといったものをすべて作っていく。

また、今年初めての試みとして、105周年を迎える北九州市の豊国学園高等学校の高校生を夏のインターンシップで受け入れ、3DCADや3Dプリンタを使用した部品製作などを担当する。同時に、学生たちにとっても高校生への指導をとおした指導体験もプロジェクトの目的としているという。

ドライバーは、過去にもこのプロジェクトのステアリングを握っているベテランドライバーの篠塚建次郎、松波登、東大自動車部OBの木村哲也らが候補として挙げられている。

プロジェクトを統括する東京大学大学院工学系研究家機械工学専攻ダイレクタの草加浩平先生は今年のプロジェクトについて、「2年前に初めてホンダ学園とのプロジェクトをスタートした際、船積みの1週間前にパリでのテロを受けて渡航禁止となり参戦を断念した経緯がありました。しかし、このイベントは300台くらい出場する、世界でもっとも古い大きなイベントで、学生のみなさんへの刺激は他のイベントとは比べ物になりません。学生のみなさんで考えて、2月7日早朝のモナコのゴールを目指して頑張ってほしいと思います」と語った。

ここ数年、このキックオフミーティングでプロジェクト名を決めることが恒例となっているが、今回は両校からそれぞれチーム名案を提案し多数決を実施。今回はHONDAの象徴である「夢」と、本田学園と東大のふたつのチームで、敵なしという意味での「無双」をかけた「夢双」、東大からは古いクルマを再生してラリーに参戦するというプロジェクトの意味と、「ニッポニア・ニッポン」の学名から「朱鷺」を提案したが、14対13という僅差で「夢双」に決定。今後、プロジェクトのホームページなどが立ち上がる予定だ。

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すでにスバル1300Gのボディはホンダ学園の学生の手によりすべてのパーツを取り外した状態で、ホンダ学園がレストアした後で東大がラリー車への改造を実施。その間に東大側も、レビンとシビックの修復やスポンサーの獲得などの活動を行う。また、国内でも9月のホンダ学園祭での展示のほか、10月のラリーニッポンやレジェンド・オブ・ザ・ラリーなどにも参加予定となっている。

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