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【Martin’s Eye】チャンピオンメーカー、ティモ・ヨウキが語るラトバラ、ロバンペラ、スニネンの今後

©Martin Holmes Rallying

大御所WRCメディア、マーティン・ホームズが、長年の経験に基づく独自の視点で切り込むMartin’s Eye。ストーブリーグの季節、最も動向が注目される1人がティモ・ヨウキ。数々のフライングフィンを見いだし、プロデュースしてきたWRC界きっての手腕を誇る氏に、ラリーGBの会期中、話を聞いた。


注目の2019年WRCドライバーズラインナップが、数週間のうちにも出揃うものと見られる中、ウェールズラリーGB会期中にティモ・ヨウキがインタビューに応え、現在のWRCドライバー市場についての見解を語ってくれた。

現役WRCトップドライバーの中でも、ヤリ‐マティ・ラトバラ、テーム・スニネン、カッレ・ロバンペラのマネジメントを手がけるヨウキ。まずは、日本人ファンとしても気になるラトバラの発表はいつになるのかについて、答えた。

「まもなく発表される。“私の”ドライバーについて話をする時は、既に2ヶ月ほど順調に交渉を続けて、全員が契約を完了した時だ。カッレはもちろん、シュコダに残留する。まだ契約が残っているからね。テームもMスポーツに残る。マルコム(ウィルソン、チーム代表)が既に確約している。ヤリ‐マティはどこかしらでドライブすることにはなる。2週間くらいの間には、発表されると思うよ」

Toyota Gazoo Racing WRC

MH:ロバンペラに関して、ラリーGBでのWRC2優勝という結果に驚いているか?
「初日の朝、つまり金曜日の時点が、一番予想を超えていたね。実は、ラリーの続きに関しては、彼のレベルは予想していた通りだ。全開ではプッシュしていなかったし、とても、とても肩の力を抜いていて、マシンも壊さずダメージも一切なかった。そして、こんな風に走るのはかなり退屈だと言っていたよ!」

MH:何年もの間、ヨウキは自分が手がけるドライバーを支援し、チャンピオンになるまで導くことに何度も成功している。
「必ずしもうまく行くわけではないが、そうなることは多いね。我々のチームには、世界チャンピオン経験者が8人いて、イベント勝利数はのべ80を越えているし、ポディウムフィニッシュは280を超える。もう数え切れない。WRC2、JWRCもあるからね。2WD選手権については、もう数えていない。ずいぶん長い間、取り組んでいるからね。私にはたくさんの友人がいて、彼らはドライバーに関してや、周辺で何が起きているかについて、豊富な知識を持っている。私も、自分が手がけるドライバーの選択は非常に慎重に行っている」

MH:実は引退をするつもりだったが、テーム・スニネンの登場でそれを踏みとどまった、というのは本当なのか。
「このことについては、公言しているよ! ミッコ・ヒルボネンが、家族と過ごす時間が欲しいからと言って引退した辺りから考え始めた。これで、自分のドライバーはヤリ‐マティだけになった。そうしたらテームが現れたので、彼を育成した方がいいんじゃないかと思った。当時、自分はカッレが競技参戦を始める(まで成長する)のを待っていた。もちろん、カッレの実力は目に留めていたし、彼が10歳くらいのころから彼を支援していた」

Red Bull

MH:では、テームが将来のチャンピオンだと感じているか。
「彼は本当に才能がある。持っていないのは、経験だ。頭がいいし、彼はチームマネージャーにも向いていると思う。彼は、有望なチャンピオン候補だ」

それが実現するのは、残念ながら今年ではなさそうだ。
(Martin Holmes)

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