WRCフィンランド:トヨタのタナクが今シーズン2勝目を獲得 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCフィンランド:トヨタのタナクが今シーズン2勝目を獲得

©TOYOTA

WRC第8戦フィンランドはすべてのSSを終えて、トヨタのオット・タナクが今シーズン2勝目を獲得した。2位にはシトロエンのマッズ・オストベルグ、3位にはトヨタのヤリ‐マティ・ラトバラが入った。

競技最終日に行われたのはSS20〜SS23の4SS、合計45.72kmだ。初日から好走を見せた総合首位のタナクは、2番手のオストベルグに39秒差という十分なマージンを築いている。2番手のオストベルグと3番手のラトバラは5.4秒差。タナクのシーズン2勝目と、ふたりのタイトなバトルにも大きな注目が集まった。

オープニングのSS20、ここでは総合4番手につけていたトヨタのエサペッカ・ラッピが不運に見舞われた。オーバースピードで入ったコーナーでコースアウト、横転を喫してリタイアとなってしまったのだ。後方から走ってきたラトバラのタイムへの影響は最小限で、ラトバラはその時点でのベストタイムをマーク。しかし続くオストベルグも意地を見せ、ラトバラのタイムを0.9秒上まわりSS20を制してみせた。タナクは2.9秒遅れの3番手タイムで状況を見守る構えだ。

SS21は3段ジャンプの名物ステージ、ルーヒマキ。ここで渾身のベストタイムを刻んだのはラトバラだった。2番手のオストベルグに1.2秒差をつけ、じわりとその差を詰める。ふたりの差はこれで5.1秒。このSS21は2度目の走行が最終SSパワーステージとされており、下位に沈んでしまっているMスポーツ・フォードのセバスチャン・オジエやヒュンダイのティエリー・ヌービルは5ポイント獲得に向けたペースノートチェックなどの準備に余念がない。

ラトバラは続くSS22でも一番時計をマークし、さらにオストベルグとの差を詰めにかかる。一方のオストベルグも応戦するが、ラトバラには2.6秒とどかずSS2番手タイム。このSS22を終えた段階でふたりの差は2.5秒にまで縮まることとなった。オストベルグが総合2番手の座を守り切るか、ラトバラの逆転はあるか。ここまで続いてきたふたりの接近戦、決着は最終SSに持ち越されることとなった。

そして迎えた最終SS。出走順はラトバラ、オストベルグ、タナクの順だ。先にコースインしたラトバラは、最初のスプリットでトップタイムを刻む気合いのこもった走りを見せ、暫定SSトップのヌービルを上まわるタイムでフィニッシュし、オストベルグのタイムを待つ。オストベルグもラトバラと伍するスプリットタイムを並べ、最終的にはラトバラを0.3秒上まわるタイムでフィニッシュ。オストベルグはこれで2位以上を確定させた。

そして上位陣最終走者のタナクは、危なげなくステージをまとめるどころかフルアタックを敢行して堂々のベストタイム。パワーステージのボーナス5点を加算するフルポイントを獲得し、第5戦アルゼンチン以来となるシーズン2勝目を獲得した。母国エストニアにも近いフィンランドで、多くのファンが見守るなか自身通算4度目の総合優勝を飾ってみせた。オストベルグにとっては2016年第3戦メキシコでの3位以来、ラトバラにとっては今季開幕戦のモンテカルロ以来の表彰台だ。4位にはヒュンダイのヘイデン・パッドン、5位はオジエ、6位にテーム・スニネン、7位にエルフィン・エバンスとMスポーツ・フォード勢が並んだ。

次戦は8月16日〜19日にかけて開催される第9戦ドイツ。選手権争いもいよいよ佳境に入る。

WRCフィンランド 暫定結果
1. オット・タナク/マルティン・ヤルベオヤ トヨタ・ヤリスWRC 2:35:18.1
2. マッズ・オストベルグ/トルステイン・エリクセン シトロエンC3 WRC +32.7
3. ヤリ‐マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ トヨタ・ヤリスWRC +35.5
4. ヘイデン・パッドン/セバスチャン・マーシャル ヒュンダイi20クーペWRC +1:35.6
5. セバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア フォード・フィエスタWRC +2:15.0
6. テーム・スニネン/ミッコ・マルックラ フォード・フィエスタWRC +2:19.2
7. エルフィン・エバンス/ダニエル・バリット フォード・フィエスタWRC +2:29.5
8. クレイグ・ブリーン/スコット・マーティン シトロエンC3 WRC +3:08.4
9. ティエリー・ヌービル/ニコラ・ジルスール ヒュンダイi20クーペWRC +3:51.8
10. アンドレアス・ミケルセン/アンデルス・ヤーゲル ヒュンダイi20クーペWRC +8:37.4



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