マーティン・ホームズのWRCプレビュー・ポルトガル編「ヒュンダイは4台エントリー」 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

マーティン・ホームズのWRCプレビュー・ポルトガル編「ヒュンダイは4台エントリー」

©Hyundai Motorsport GmbH

5月17日(木)から20日(日)にかけて、ポルトガルのマトジニョスを拠点に開催されるWRC第6戦ラリーポルトガル。大御所WRCメディア、マーティン・ホームズによるラリー直前のWRCチーム近況をお届けしよう。

■シトロエン
アルゼンチンでは、リヤのサスペンションに新しいジオメトリーを投入したが、メカニカルなトラブルは一切なく、満足のいく内容となった。

過去8勝と最多勝利を誇るポルトガルに向けて、ポルトガル国内で5日間のテストを実施(クレイグ・ブリーンとクリス・ミークが2日ずつ、マッズ・オストベルグが1日)。マシンのスペックは、アルゼンチンとほぼ同じだ。ポルトガルで使用するマシンは、ミークがコルシカで使用したもの、ブリーンはスウェーデンとコルシカでローブが使用したもの、オストベルグは2017年のルフェーブルのスウェーデン車を使用する。

ステファン・ルフェーブルは、R5マシンでのグラベル初実戦を迎える。フロントサスペンションとフロントアクスルのジオメトリーを変更している。また、元ポルトガルチャンピオンのホセ・ペドロ・フォンテスもR5マシンで登場する。

■ヒュンダイ
ラフグラベルのアルゼンチンを、トラブルフリーで終えたヒュンダイ。最も斬新なのは、ドライブカムシャフトベルトからギヤドライブシステムのつなぎで、耐久性、精密性、パフォーマンスに寄与している。

ポルトガルでは、4台のWRカーをエントリー。これで、ヘイデン・パッドンとダニ・ソルドの、選手権ノミネート回数を揃える。このイベントでは、テクニカル面での変更はない。ポルトガルでの試練は、1走目と2走目のコンディションの変化。グリップとタイヤの摩耗でバランスを取ったタイヤチョイスが複雑になる。

ポルトガル向けテストは、5月上旬にアルガニルで実施。ミケルセンとヌービルはコルシカ車、ソルドはパッドンが2017年のサルディニアで使用したマシン、パッドンはソルドのメキシコ車を使用する。また、ヤリ・フッツネンが、サラザン・モータースポーツからR5マシンでエントリーする。

■Mスポーツ・フォード
ラリーアルゼンチンは悔しい内容となったが、それぞれのドライバーには個々の理由があり、テクニカル面でのサプライズはなかった。エルフィン・エバンスとテーム・スニネンがアルゼンチンで使用したマシンをリビルトする期間は4日しかなかったが、オジエは今回はシャシー9のスウェーデン車を使用する。

テストはポルトガルで6日間行い、各ドライバーが2日ずつ走行した。テクニカル面での変更はない。

アルゼンチンからの車両の空輸が一日遅れた上に、R5のアルベルト・ヘラーがクラッシュしたために、ガス・グリーンスミスのためにこのマシンを復旧させなくてはならなくなった。

一方、オジエはメキシコでの10秒のペナルティに関して、FIA抗議委員会の裁定を待っているところ。結果は、ポルトガル前には出る見通しだ。

■トヨタ
アルゼンチンでは、オット・タナクが見事な勝利を挙げたが、チームにとってのサプライズは、エサペッカ・ラッピがパンクに見舞われた回数。事前に懸念されていたエンジンのオーバーヒートは、避けきることができた。

ポルトガルでの技術的な試練はいいトラクションを見つけることだが、大きな変更はない。3人のドライバーはいずれも、イベント2週間前にポルトガルでテストを実施した。

ヤリ‐マティ・ラトバラは、今回で11回目のポルトガル参戦を迎える。2015年には勝利を挙げているほかポディウムにも2回上がっているが、2009年にはフォーカスが丘を転げ落ちるという豪快なクラッシュも演じている。7回参戦経験のあるタナクは、ここではまだポディウムには上がっていない。ラッピは、WRカーでの参戦経験のある3イベントのうち、これが今季初めての参戦。2013年にはWRC2部門で優勝を経験している。

トヨタのマシンは、ポルトガルでは何度も勝利を経験しており、直近は、2002年にディディエ・オリオールがカローラWRCで選手権外のイベントを制している。

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