WRCフランス:セバスチャン・オジエが初日から首位を譲らず今季3勝目 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCフランス:セバスチャン・オジエが初日から首位を譲らず今季3勝目

©Red Bull

WRC第4戦ラリーフランス(ツール・ド・コルス)は4月8日、フランス領コルシカ島でデイ3の走行が行われ、Mスポーツ・フォードのセバスチャン・オジエが初日から首位を譲らずに、母国戦での勝利を挙げた。

競技最終日となるこの日は、2SSのみの設定。イベント最長の55.17kmステージと、パワーステージに指定されている16.25kmの2本だ。

44.5秒差をつけてこの日を迎えたオジエは、この2本も悠々と走り切り、スタートからフィニッシュまで一度も首位を譲らずに母国戦を勝利。オジエがツール・ド・コルスを制するのは、これで2度目。10年前にジュニアWRCタイトルを決めた思い出のイベントで、今季3勝目をマークした。オジエはドライバーズ選手権でも、リードを17ポイントに広げた。

金曜日の開幕ステージから勝利ペースを見せていたオジエは、この初日に4SS中、3本でステージベストを刻むと、ライバルたちがトラブルや不調に苦しんでいたこともあり、余裕のラリー展開でペースをコントロールし、勝利につなげた。

Red Bull

2位に入ったのは、トヨタのオィット・タナック。この日は、昨年覇者のティエリー・ヌービルに0.1秒差でスタートしたが、最初のロングステージでヌービルを13.2秒先行するベストタイムを叩き出すと、トラブルに苦しむヌービルを一気に退けて、最終的に31.4秒差をつけてフィニッシュを迎えた。

TOYOTA

そのヌービルは、最終ステージでエンジントラブルでスローダウン。それでも、チームメイトのダニ・ソルドとの差を55.1秒に抑え切ってポディウム圏内でのフィニッシュにこぎつけた。

HYUNDAI

この週末、激戦を展開していたソルドとエルフィン・エバンスは、最終的にエバンスがソルドに2.8秒及ばず5位フィニッシュ。負傷したダニエル・バリットに替えてフィル・ミルズと臨んだイベントで健闘を見せた。

一方、ポディウム圏内まで9.4秒差でこの日を迎えていたエサペッカ・ラッピは、苦い最終日となった。2位も視野に入れていたラッピだったが、SS11で縁石にヒット。パンクしたタイヤを交換するために、タイムロスを喫し、7位でのフィニッシュとなった。皮肉にも同じ縁石にはヌービルもヒットしていたが、パンクは免れていた。それでもラッピは、パワーステージでベストタイムをたたき出して、意地のボーナスポイント5を獲得して今季最初のフルターマック戦を終えた。

ヒュンダイのアンドレアス・ミケルセンは、週末を通してハンドリングの不調に苦しめられ、7位フィニッシュに留まった。

前日最後にアクシデントに見舞われたシトロエンのクリス・ミークは、この日を再スタートしたが、WRC2部門を制したシュコダ・ファビアR5のヤン・コペッキーには届かず、9位フィニッシュが精いっぱいだった。

Red Bull

WRC第5戦は、南米アルゼンチンが舞台。ラリーアルゼンチンは、4月26‐29日、ビラ・カルロスパスを拠点に開催される。

WRCフランス 最終結果
1. セバスチャン・オジエ フォード・フィエスタWRC 3:26:52.7
2. オィット・タナック トヨタ・ヤリスWRC +36.1
3. ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC +1:07.5
4. ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC +2:02.6
5. エルフィン・エバンス フォード・フィエスタWRC +2:06.1
6. エサペッカ・ラッピ トヨタ・ヤリスWRC +2:33.5
7. アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC +2:43.4
8. ヤン・コペッキー シュコダ・ファビアR5 +10:34.8
9. クリス・ミーク シトロエンC3 WRC +10:40.5
10. ヨアン・ボナート シトロエンC3 R5 +12:26.0



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