WRCフランス:オジエ「シリーズで戦うとは夢にも思ってなかった」プレ会見 – RALLYPLUS.NET ラリープラス

WRCフランス:オジエ「シリーズで戦うとは夢にも思ってなかった」プレ会見

©M-SPORT / @World

WRCフランス(ツール・ド・コルス)のシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンスの内容(抜粋)を紹介する。シリーズ王者、そして選手権リーダーとして臨むセバスチャン・オジエ。セバスチャン・ローブが初タイトルを獲得した年にメカニックとしてコルシカ島に来ていた時のことを聞かれ、当時を振り返った。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

Hyundai Motorsport GmbH

セバスチャン・ローブ=SL(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
セバスチャン・オジエ=SO(Mスポーツ・フォードWRT)
ティエリー・ヌービル=TN(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
オィット・タナック=OT(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)

Q:セブ、数週間前にメキシコでWRC復帰を果たし、ベストタイムをマークして一時は首位にさえ立った。どのように気持ちを高めていったのか
SL:ライバルたちと張り合うことができて、うれしかった。マシンにいいフィーリングを感じていたし、5年間のブレイクを経て自分がコンペティティブでいられたことがうれしかった。パンクはあったが、リザルトにも満足した。

CITROEN / @World

Q:コルシカは準備が鍵となるので、ドライバーにもコ・ドライバーにも厳しいイベントだ。いいレッキができた手応えはあるか。準備は整っていると感じているか
SL:すべてを記すのは難しかった。何を書き込むか、選ばなくてはならなかった。最初は少し手間取った。うまく対応できたと思うし、ポジティブな感触だ。

Q:C3はターマックではいつも速さを発揮しており、クリスは昨年のこのイベントでエンジントラブルに見舞われるまでは首位に立っていた。テストでのマシンの調子はどうだったか
SL:グリップがつかみやすかったので、すべてが順調だった。トップ争いをしたいと思っている。

Q:今季のWRC参戦予定は3イベントだが、もっと参戦する予定はあるか。夏のドイツ戦などはどうか
SL:僕はラリークロスに12戦出なくてはならないんだ。休暇の間は、ビーチにいる方がいいね!

Q:セブ(オジエ)、メキシコでは見事なパフォーマンスを披露した。シーズン最初のターマック戦に臨むが自信はあるか
SO:メキシコでは2017年に比べて内容がよくなった。ここまで、コルシカに向けての準備には満足している。昨年はクリスがすごく速かったので、それについていくのは難しいが不可能だとは思わない。今年は自分たちも速くなっていたいね。

Q:今季最初の本格ターマック戦だが、フィエスタWRCはトップ争いができると感じているか。テストでのマシンのパフォーマンスはどうだったか
SO:プレイベントでのフィーリングは重要だが、最初のステージで確認できることの方がもっと重要だ。マシンがどのような動きを見せるか、楽しみにしたい。

Q:セバスチャン・ローブが、ここで勝つこともあり得る。そのことについて、どう感じているか
SO:今週末は、ローブがベストのレベルまで戻ってくると予想していいと思う。メキシコのスタート前にも自分が言ったように、彼と優勝争いができればとてもうれしい。それは、自分がベストの状態にあることも意味するからね。

Q:ここでは優勝経験もあり、10年前にはジュニア部門でも勝利を挙げるなどいい思い出がある。2004年にメカニックとしてこのイベントに来ていたことについて、少し話してくれないか
SO:とても小さなローカルのチームだった。素晴らしい経験だったよ。ローブが初めてのタイトルを獲った年でもある。ファンのようにそばに行って、写真を撮ったことを覚えている。その時は、自分がシリーズで戦うことになるなんで想像もしていなかった。今日、この場にいられることがとてもうれしい。

Q:ティエリー、このイベントの話に入る前に、イベント前テストのことを振り返りたいのだが、道から落ちている写真がSNSに上がっていた。何が起きたのか、このアクシデントで準備にはどれだけ影響があったのか
TN:目新しいことはないし、驚くほどでもない。すごく派手なオフに見えるが、マシンの中はそうでもなかった。ただ、速度をどんどん上げて行ったら、あるところで速すぎてしまった。水の中に着地した。実のところ、自分の準備はそれほど影響は受けていないよ。

Hyundai Motorsport GmbH

Q:このイベントでは昨年勝っているが、IRC時代にも勝利を上げているので、今回新たに採用されたステージも慣れているのかもしれない。自信は?
TN:ステージ2は、2011年に勝った時に走った。自分にとっても、新しいステージがたくさんある。自分のリズムがかなり変わるステージがある。これまでよりも簡単になったように見えるが、かなり難しいステージもある。日曜日の1本目のようにね。

Q:日曜日午前のロングステージには、このラリーのコーナーがすべて入っているように感じると言っていた。大変なチャレンジではないか!
TN:本当にツイスティなんだ。多彩なコーナーがたくさんある。日曜日の朝を迎える前に、やることがたくさんある。その段階まで戦いに残っていたいと思う。そうすれば、あのステージで差をつけることができる。

Q:シェイクダウンは順調だったか、オット?
OT:小さなトランスミッションのトラブルがあったが、修復したので、今は大丈夫。その後、2本走った。

Q:トヨタでの初シーズン、ここまでどうか
OT:かなり順調、予想以上だよ! これまでチームを変わったことがなかったので、すべてが新しい経験。でも、スタッフには知り合いも多いし、全員が同じ方向に向かってプッシュしているので、まだまだ強くなる。

Toyota Gazoo Racing WRC

Q:今回のライバルは誰になるか
OT:全員、強いよ。みんなしっかり準備してきていると思う。マシンはバランスがいいし、ハンドリングの感じも好きなので、いい結果を狙っている。

以下、メディア席からの質問(Martin Holmes)

Q:最後にツール・ド・コルスに参戦して10年経っているが、このイベントはどれだけ変わったか。自分の準備も変わったのか
SL:準備に関しては何も変わらない、ほとんど同じだ。変わったことは、マシンが格段に速くなったこと。そしてもちろん、ドライバーの顔ぶれも変わっている。自分にとっては、ステージはすべて新しいが、それでもツイスティでナロー、トリッキーだ。場所によって広いところもあるけどね。

Q:ラ・ポルタの情報を
TN:昨年は、2回とも自分は速かった。好きなステージだね。すべてが盛り込まれたようなステージだ。少しナローでもあるので、ここで差をつけることができる。ここでは、もたつくことのないよう、完璧な走りをしたい。50kmもあるステージでは、わずかなトラブルでスローダウンすることにもなりかねず、ラリー全体の勝負に影響する。何もトラブルがなく、コンペティティブなペースをキープできるように願ってるよ。



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